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SDGsの学び:日本が及ぼす深刻な世界の森林環境汚染問題と甚大な酸性雨問題

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ところで、地球環境問題とは?

日本の環境省が挙げている地球環境問題とは
1.オゾン層の破壊、
2.地球の温暖化、
3.酸性雨、
4.熱帯林の減少、
5.砂漠化、
6.開発途上国の公害問題、
7.野生生物種の減少、
8.海洋汚染、
9.および有害廃棄物の越境移動、

以上のことを指しています。世界中の課題を出しているのですが、

森林大国日本の現状

日本は森林大国といわれています。
森林面積は約2500万ヘクタールで、日本の国土(こくど)の67%と、
国土の3分の2が森林です。

但し、実際にはその中でも人の手により苗木の植栽、播種、挿し木等行われているものを人工林と呼んでいます。

日本には言われる人工林が、4割(1000万ヘクタール)もあるのです。
しかし、現実には多くの森林の手入れが行き届かず、放置されています。

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放置されたままの森林

施業放棄されて人工林と里山(自然)放置林の2種類があり、
施業放棄された人工林は、
植林後に下草刈りや間伐枝打ちといった手入れが全くされていないものと、伐採後に植林されていないものがある。
いずれも材価の低迷が原因にあります。

そこに酸性雨という森林を破壊する被害がもたらされています。
そして近年問題となっているナラ枯れは、利用されない老齢木に付くカシノナガキクイムシとナラ菌が異常繁殖するのが原因です。

近年、林業従事者が高齢化し、
次世代の担い手を育成することが追い付かず、(担い手が居ない)
放置されている森林が多いため政府も対策に乗り出しています。

「森林環境税」の創設

平成31(2019)年3月に「森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律」が成立しました。
これにより、「森林環境税」(令和6(2024)年度から課税)及び「森林環境譲与税」(令和元(2019)年度から譲与)が創設されました。

市町村による森林整備の財源に充てる「森林環境税」は、2024年度(平成36年度)から住民税に1人あたり年1,000円を上乗せ徴収し、放置されたままの民間の人工林の手入れに使うことになります。

ですから、我々は日本の森林保全の一役を担うことになり、政府(林野庁)に意見も言えるのです。

世界における日本の罪

木材に関しての現実は、
日本は世界最大の木材輸入国であるのです。
冒頭に述べましたが、日本の木は高価なのです。

ですから国内需要が少なく、木材の輸入に頼らざるを得ないのです。

日本は、アメリカ、カナダ、ロシア、マレーシア、インドネシア、オーストラリア、チリ、パプアニューギニアなど、太平洋沿岸各国から大量の木材を輸入し、それぞれの森林生態系に多大な影響を与えています。

マレーシアやロシアから輸出される丸太、インドネシアから輸出される合板、チリから輸出される製材のそれぞれ約3分の1が日本向けなのです。
木材チップについては、オーストラリア、アメリカ、チリから輸出される量のほとんどすべてが日本に向けられています。

アジアにおける日本の罪、環境破壊

木材の伐採による熱帯林の破壊が典型的な事例の一つである。
アジアの熱帯林の場合、切り出された木材の6割以上が日本向けとなっています。

熱帯林保護に関して日本の責任が問われるのは、単に日本の経済力が大きいというだけではなく、日本経済や日本企業さらには日本人の生活様式と森林伐採に直接的なかかわりがあるからでなのです。

実際にこのほかにも、アジア地域の第一次産業と日本経済とのかかわりは非常に深く、たとえば、エビは、東京市場が国際的に圧倒的なシェアを占め、世界で輸出されているエビの4割以上が一極集中しています。

アジアの各地で、日本人に食べてもらうためのエビの養殖場にするために、マングローブ林が破壊されています。
また、より効率的な養殖のための水温管理を地下水のくみあげで行うため、地盤沈下につながっているのです。

こうした環境破壊を技術的に防ぐことは可能ではありますが、
公害防止費用をエビの価格に転嫁することは、日本企業が圧倒的なシェアを握り、買い手市場が成立している場合には、実際には困難であり、
そのため技術的に可能ではあっても公害防止投資はなされにくくなっています。

世界の森林の現状

留意すべきは、本来自然からの恵みを基礎にした自然となじみやすい第一次産業が、現在の世界経済システムのなかに組み込まれ、
輸出主導型産業になっていくと、
往々にして、「資源浪費環境破壊型産業」になっていくという点なのです。

森林大国と呼ばれるOEDC諸国の中では第1 位がフィンランド(73.1%)、第2 位が日本(68.5%)、第3 位がスウェーデン(68.4%)です。
※森林率の数値は国連食糧農業機関の統計(2015年版)によるものです。

今、日本は世界の現状を見て木材の国内生産率を上げようと懸命です。

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世界は森林環境を守れるのか?

皆さんも、アメリカの大規模な山火事やブラジルの近代化を目的にした森林火災をご存じだと思います。

国連食糧農業機関(FAO)と国連環境計画(UNEP)は2020年5月、1990年からの30年間で、世界全体で178万平方キロの森林が失われたとする報告書を発表しました。日本の国土面積の約4.7倍に相当すると言われています。

森林は陸地の31%を占める。消失するペースは90年代は年7万8千平方キロだったのが、2010年代には年4万7千平方キロにまで鈍化したものの、動物の生息地として貴重な森林を大規模に再生する取り組みを強化するよう、各国に求めたのです。

森林の18%は国立公園などの保護区となっています。生物多様性を維持する観点からも、特に保護が求められる地域として、日本の南西諸島などを例示しました。

森林面積は、地域別ではアジアと欧州では増えていますが、南米とアフリカでの減少幅が圧倒的に大きく、世界全体では大規模な消失につながっているのです。

農地への転用や木材伐採、山火事の影響も大く。2000~2010年には、熱帯雨林の消失の40%が牧場や大豆畑など商業目的の大規模農業開発によるもので、33%は地元住民による開墾だったそうです。

これが世界の現実なのです。地球環境問題にとって非常に重要な案件だと感じます。

酸性雨について

自動車、工場、発電所、ビルのボイラーなどで石油や石炭を燃やすとき、
二酸化硫黄、窒素酸化物といわれる汚染ガスが大気に放出されます。 

これらは大気中で硫酸や硝酸に変わり、再び地上に戻ってきます(沈着)。 この戻ってくるコースには 2つあります。

1つは雲を作っている水滴に溶け込んで、雨や雪や霧として地上に戻ってくるものです(湿性沈着)。 このとき、硫酸や硝酸がたくさん溶け込んでいると、雨水は強い酸性を示すことがあります。 

これが酸性雨という名前のおこりでもあるのです。 

もう 1つは風に乗ったまま戻ってきて、樹木、建物などにくっついたり、わずかですが肺の中にも入ったりします(乾性沈着)。 晴れた日にも風に乗って、硫酸や硝酸が地上にやってくるのです。

地上に戻ってきた酸は、土や湖沼を酸性にします。
すると、樹木や魚などの生き物に何らかの影響が出てきます。 

これらの影響は、どのくらい酸が大気から地上に入ってきたかによって決まると考えられています。 

つまり、強い酸性の雨(pHは低い)が少し降るよりも、それほど強くはない(pHは低くない)雨がたくさん降ったときの方が、沈着した酸の量が多くなる場合があります。 pHと沈着量をあわせて考えることが大切です。

pH・・・水溶液の性質を知るために必要な単位なのです。中性はpH7、これより低い方を酸性、高い方をアルカリ性と呼びます。

酸性雨の森林への影響の深刻さ

地球環境の問題による被害や影響が発生原因国のみならず、国境を越えて、地球規模にまで広がる環境問題という面と、問題の解決のために国際的な取り組みが必要とされる環境問題という面を持っています。

これらの問題は複雑にからみ合っています。
たとえば、石油や石炭を燃やすと、地球温暖化を進行させる二酸化炭素が発生すると同時に、

酸性雨の主な原因物資である二酸化硫黄(亜硫酸ガス)や窒素酸化物を発生し、こららが、森林破壊、野生生物の減少といった問題を引き起こしています。

酸性雨は、土、水、土の中のいろいろな生き物、そして樹木にも影響を与えます。 

ドイツとチェコとポーランドの国境地帯には、黒い三角地帯と呼ばれる地域があります。 ここでとれる石炭は品質が悪く、たくさんの硫黄を含んでおり、燃やすとたくさんの二酸化硫黄がでます。 

火力発電などにこの石炭が多量に使用されたため、森の多くの木が枯れてしまいました。 同様の森林被害は、中国の重慶市などでもおきています。

二酸化硫黄は、硫黄を含む銅やニッケル等の金属を精錬する時にも発生します。 

かつて、日本の足尾では、銅を精錬する時、たくさんの二酸化硫黄が発生し、森の木々を枯らしましたが、 同様の被害は、現在でも世界の各地でおきています。 

例えば、金属(ニッケル)精錬所があるロシア西部のコラ半島にある精錬所の近郊では、枯れた樹木が数十km にわたって続いているのです。

酸性雨が関係する間接被害には、この他に、ナラタケ菌という、樹木を枯死させる菌類による被害が報告されています。 

ナラタケ菌は、土壌が酸性になると繁殖し、傷のある樹木や弱った樹木に侵入して枯らすことがあるのです。

日本には、北から南までたくさんのスギが植えられています。
スギは、耐酸性の樹木ですが、一部の地域では酸性雨の影響で土に含まれる栄養の過不足がおきて、スギの生長に影響がでています。

酸性雨の生物多様性への被害

魚への影響
北欧では、川や湖が酸性化し、サケの仲間(タイセイヨウサケやブラウントラウトなど)が姿を消してしまいました。

北欧や北米の国々は冬は寒く、酸性の汚染物質を含んだ雪が積もります。 そして、春になり気温が上昇すると、その雪は一度に解け出して、川や湖を酸性化します。 

一方、サケは秋に川で産卵しますが、稚魚はおよそ半年後の春まで、生まれた川で過ごします。 サケ科の魚は、もともと酸性にはあまり強くないことが災いして、春の雪解け時に死んでしまったのです。

ヒメマスの場合
最近のことですが、日本でもサケの仲間のヒメマスが、酸性化に対してどのように反応するかが確かめられました。

ヒメマスは、酸性の水が嫌いで、ほんの少し pH が下がっただけで(pH 7 からpH 6 に変化)、産卵をやめてしまいました。 

これまでは、大丈夫だと思われていた中性に近い微酸性の水でも、ヒメマスの行動に影響が出たのです。
このほか、酸性の水の中にとけ込み易いアルミニウムの魚への影響も報告されています。

魚以外の生物への影響
川や湖が酸性化すると、魚の餌となる水中の昆虫や甲殻類(エビなど)、貝も減ってしまうことが知られています。
酸性化の影響は、水草など水中の植物にもおよびます。

酸性化で、植物プランクトンの種類も変化します。

バクテリアと、バクテリアよりは少々酸に強い菌類(カビ)も、酸性の水の影響を受けます。

建造物への影響

古い建物や高速道路の下などの壁や軒下に「つらら」のようなものが下がっているのを見たことがありますか。 割れ目から入った汚れた雨水が、コンクリートの成分のカルシウムを溶かしながら外に出ます。 

そこで、空気中の炭酸ガスと反応してできた炭酸カルシウムが、「つらら」のようになってのびてくるのです。 

「つらら」を取って観察すると、先は丸く、いろいろの汚れを含んだしずく(滴)が集まってのびていることが分かります。

酸性雨は、コンクリートのほかに、大理石の床や彫刻、そして銅の屋根まで溶かし、銅像にサビを発生します。 酸性雨が続けば、さらに影響が大きくなり、私たちの環境は大きく変わるでしょう。

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク

(the Acid Deposition Monitoring Network in East Asia:EANET)

1 EANET設立の経緯
 (1)酸性雨は、国際的な関心を集めている環境問題の一つであり原因物質の発生源から数千キロも離れた地域にも沈着する性質を有する広域的な現象であり、

特に、欧米においては、湖沼や森林等の生態系、遺跡・建造物等への影響が顕在化し、1979年には「長距離越境大気汚染条約(ECE条約)」が採択されています。

 (2)東アジア地域は、世界の三分の一を超える人口を抱え、近年著しい経済発展を遂げていることに伴い、大気汚染、さらには酸性雨の問題に直面しています。

特に、国内のエネルギー事情から石炭に依存せざるを得ない国も多く、硫黄酸化物や窒素酸化物の排出量が顕著に増加しており、事態は深刻になっています。

こうした事情を踏まえ、東アジア地域において、酸性雨による影響の防止を目的として、地域協同の取組を推進することが課題となっているのです。

 (3)このため、東アジア地域における酸性雨の現状の把握やその影響の解明に向けた地域協力の体制を構築することを目的として、1998年に東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)が試験的に稼働。
2001年1月より本格稼働を開始。

2 参加国
 カンボジア、中国、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、モンゴル、フィリピン、韓国、ロシア、タイ、ベトナム、ミャンマーの計13か国。

3 活動目的及び内容
 (1)活動目的
・東アジア地域における酸性雨問題の状況に関する共通理解の形成促進
・酸性雨防止対策に向けた政策決定に当たっての基礎情報の提供
・東アジア地域における酸性雨問題に関する国際協力の推進

 (2)活動目的
・共通の手法を用いた酸性雨モニタリングの実施
・データの収集,評価,保管及び提供
・精度保証・精度管理(QA/QC)活動の推進
・参加国への技術支援と研修プログラムの実施
・酸性雨に関連した調査研究活動の推進
・普及啓発活動の推進
・関係国際機関との情報交換

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硫黄酸化物

二酸化硫黄(SO2)などの硫黄酸化物(SOx)は、石油や石炭など硫黄分が含まれる化石燃料が燃えるときに発生し、ぜん息や酸性雨の原因になります。

日本では、SOxによる大気汚染は、高度経済成長の時代(昭和30~40年代)に大量に石油や石炭を燃やしたことで急激に悪化しました。

その後、さまざまな対策や規制を設けた結果、硫黄酸化物(SOx)の濃度は減少してきています。

なお、硫黄酸化物(SOx)は大気中で硫酸(H2SO4)に変化し、これが酸性雨の原因の一つになっていることがわかっています。

酸性雨の人害はあるのか?

日本では1974年の梅雨期には関東一円に pH3~4の酸性雨が降下して、目の痛みを訴える人が続出しました。

他にも、「雨に打たれた野菜の葉が変色した」「山の木が枯れている」などなど。
建築物の被害は、銅ぶきの屋根が腐食した、コンクリートが溶けてつらら状に垂れ下がる、鉄筋の腐食が進んでいるといった報告が上がりました。

酸性雨は、汚染物質の自然界での循環と生態系との関係について、新たな問題を投げかけています。

2000年以降は、人害への報告は聞かされてません。ようするに大気汚染が和らいで酸性度が低くなったためだと思います。

しかし全く害がないということはありません。現在の地球環境を見れば、中国のPM2.5などは気にならない方がおかしいです。
☆PM2.5um(1mmの1000分の一)

PMとは「Particulate Matter(粒子状物質)」の頭文字をとったもので、工場や自動車、船舶、航空機などから排出されたばい煙や粉じん、硫黄酸化物(SOx)などの大気汚染の原因となる粒子状の物質のことです。

雨に日に、酸が含まれた雨が髪の毛や肌や靴などにも付着するのですよ。
まずは地球温暖化のテーマとなっている大気汚染(フロン製のクーラー・冷蔵庫・家の断熱材・車等から排出される温室効果ガス)のもとを確認することから始めてください。

酸性雨の原因である二酸化硫黄や窒素酸化物を発生させないことです。

全く出さないというのは難しいので、これらを発生させる火力発電を減らし、自然のエネルギーで発電できる太陽光発電や風力発電を増やすことで原因物質を減少させることができます。

また、最近ではガソリンを使わない電気自動車も出てきています。

最近の電化製品にはノンフロンが使われています。
ただ企業が大量に使う業務用クーラーが圧倒的に影響を及ぼします。

深刻なアフリカの砂漠化 - 環境省

環境省の報告書は難しいので、少し補足してみます。
アフリカにも雨は降ります。しかし、問題は雨が降ったあとに溝ができ、浸食作用(後述)がおこりやすくなります。

これはアフリカ大陸、故起こりやすい現象なのですが、農地や畑が浸食作用で作物が育たず段々と土地が砂漠化していくのです。

そんな住民は水を蓄えている森林に農地や畑をつくるのですが、その影響で森林は枯れ、砂漠化が進行することになってしまうのです。

この報告書に出てくる水食(浸食作用)とは、

地表面が風、流水その他の外因的な営力によって削られる作用。
働く営力の種類によって河食、風食、海食、氷食、雪食などと呼ばれる。

浸食には機械的作用と化学的作用とがあり、特に石灰岩地域に顕著な雨水や地下水による化学的浸食作用を溶食作用という。

機械的浸食作用のなかで最も著しいものは河食作用である。河食はその働く方向によって、河床を掘下げる下方浸食 (下刻) 、谷床を広げる側方浸食 (側刻) ,水源の方向に谷を延長する頭部浸食 (後退浸食) の3つに分けられる。

岩石や地質構造によって浸食の働き方に差異が生じる場合には,選択浸食または差別浸食という。

アフリカ開発会議(マガジンで特集いたします)

日本は1993年からアフリカ支援のための「アフリカ開発会議」(TICAD)を開催しています。

TICADとは、Tokyo International Conference on African Development (アフリカ開発会議)の略称です。

アフリカと国際社会の広範な関係者がアフリカ開発の現状と課題を話し合い、開発の重点分野に対する合意を形成するためのプロセスで、日本政府、UNDP、世界銀行、国連アフリカ特別顧問室、アフリカ連合委員会が共催しています。

TICADは1993年に初めて開催され、5年に一度開催される首脳会合に加え、閣僚会合やモニタリングプロセス等を通じてアフリカ開発を支援する国際的なフォーラムとして発展してきました。

関係者に広く開かれたTICADへの参加者は、第1回の1000名から回を追うごとに増え、第6回首脳会合(TICAD VI)では1万1千名を数えるに至りました。

また、アフリカ側の強い要望で2016年以降は首脳会議が3年に一度、アフリカと日本で交互に開催されることになり、TICAD VIは2016年8月27-28日にケニアのナイロビで開催されました。

緑多き森林を取り戻すにはどうしたらよいのか?

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発展途上国、特にインドネシアでは、近年、石炭を中心とした鉱物の採掘が急速に進み、また増大する人口圧による非持続的な農地開発等の結果、荒廃地が増加しています。

この課題に対処するために、国際緑化推進センターでは、林野庁の補助事業として、石炭採掘跡地及び半乾燥・石灰岩地帯における開発地の森林回復に関する調査事業を平成23~26年度の4年間実施しました。

本事業では、インドネシア国南カリマンタン州の石炭露天掘り跡地及び東ヌサテンガラ州の半乾燥・石灰岩地帯という森林回復が困難な場所において、

実際に試験林を造成することを通して、森林回復手法の問題点を検証し、その対処方法を技術指針にまとめることを目的としました。

実証試験の結果、石炭露天掘り跡地においては、強酸性土壌、土壌流亡、土壌の物理性不良及び貧栄養等の問題が確認された。

その対処方法として、土壌の潜在酸性度を把握し、酸性度が高い場合は隔離等の適切な処理をすること、及び、マメ科の早成樹により早期の森林回復を図ることが重要であることを提言したのです。

また、半乾燥・石灰岩地帯においては、乾燥対策として、植栽樹種の選択、地拵え方法及び土壌物理性の改善並びに植林後の山火事対策が重要であることを提言させていただきました。(国際緑化推進センター)

独立行政法人 環境再生保全機構

今日、都市を中心に窒素酸化物などによる大気汚染が問題となっています。大気汚染は、わたくしたちの健康に好ましくない影響を及ぼすことが心配されることに加え、酸性雨や地球温暖化などの広域的な環境問題の原因にもなります。

 大気汚染を改善するために、国や地方公共団体では、工場・事業場、自動車などの大気汚染物質の発生源に対する排出ガス規制が実施されていますが、環境中に排出された大気汚染物質を除去する方策も併せて検討されています。

 植物は光合成の過程で二酸化炭素を吸収し、わたくしたちの生存に欠かせない酸素を供給してくれることはよく知られていますが、この他にも、二酸化窒素や粒子状汚染物質などの大気汚染物質を吸収・吸着し大気を浄化する機能があることが明らかにされています。

 独立行政法人環境再生保全機構では、昭和 63 年以来、大気汚染による健康被害を予防する事業(公害健康被害予防事業)として、気管支ぜん息等の予防・健康回復、大気汚染の改善を図る事業を実施していますが、

その一環で、植物の大気浄化能力に着目して、「大気浄化植樹事業」を地方公共団体に助成して行っています。また、大気汚染の改善に効果的な樹種や植栽方法等の調査研究も行いました。

 この「大気浄化植樹マニュアル 」は、環境庁(現環境省)が昭和 63 年にとりまとめた「大気浄化植樹指針」をベースに、その後当機構において実施した上述の調査研究の成果も盛り込んで内容を充実強化し、

平成 7 年に初版を発行し、平成 12 年にはさらに見やすくリニューアルを行って改訂版を発行いたしました。

このたび、内容についてはマニュアルの初版発行から 20 年近くが経っていることを踏まえて、植物の大気浄化に係る新たな知見や緑化技術などを整理して紹介するとともに、

ガス状汚染物質の低減効果に加えて葉面における粒子状汚染物質の捕捉効果等についても新たに追加して、「大気浄化植樹マニュアル 2014 年度 改訂版」を発行いたしました。

緑に囲まれた環境で生活したい

緑の木々は二酸化炭素を吸収し、空気を浄化してくれます。
そうですね。緑が多い所へ行くとヒーリングといいますか、
心も洗浄してくれている気がします。

昨今、インターネットの普及から、都会から田舎へ移住する方や家族が増えているような気がします。
地方の努力もあるのでしょうね。

大和ハウスグループは、コンセプトとして、~自然と調和した緑豊かな街づくりを目指して~を実践しています。

四季折々に変化する豊かな緑に包まれた景観は、住む人の心と身体を癒し、生活に潤いをもたらしてくれるものと考えています。

バランスのよい緑に季節ごとの彩りを添えることで、落ち着きや親しみやすさを感じるだけではなく、その木陰は夏の暑さを和らげ、花や実をきっかけに家族、ご近所とのコミュニケーションを育みます。

地域の自然環境を大切にしながら、まちに豊かな緑を取り入れ、次世代に渡って原風景になるようなまちづくりを目指しています。

と、宣言しています。
このような企業努力はSDGsにとって欠かせないものなのです。

事例紹介

同志社山手公園街区みどりまち(京都府)
同志社山手で一番大きな公園に隣接するとともに、街の真ん中には緑の小径(グリーンコリドー)がはしり公園へとつながる、緑豊かな街です。

街を4つのブロックに分け、ブロックごとのシンボルツリー等を植栽することで、季節の移り変わりが楽しめます。

また、電線・電柱類を地中化することで、大きな空や山々を望める美しい街となっています。地区内の公園では、近接する同志社大学と地域が連携し、子どもたちを対象としたイベントを企画しています。

東京森都心 多摩ニュータウン東山(東京都)
この街を囲む緑地には、かつて多摩丘陵の里山で普通に見られながらも、近年は少なくなってしまった貴重な動植物が残されています。

そこで、街を囲むように点在する緑の繋がりを活かすために、自然と共生する回廊型の緑道で周囲の公園や緑地をつなぎ、

生活の利便性向上と動物たちの生活範囲の確保を両立させる、人と自然が共に暮らす新しい街づくりを行っています。

最後に

最後は、大和グループの宣伝みたいになってしまいましたけど、富裕層だけでなく、庶民が安心して暮らせるまちづくりを是非してほしいですね。
私も部屋にこもってばかりせず、目的のない散歩等しなければなりません。
ダイエットかねて。

(瑚心すくい)本日の体重101.7kg(アーッ嘆くよ)



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