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140字小説みたいなやつ
なんとなく物足りない気分で貧乏ゆすりが激しいので、これで電力を生み出せないかと考えた。いくぶんかの試行錯誤の後、発電装置が完成した。なんとも満ち足りた気持ちだ。貧乏ゆすりも収まったし。
変なにおいがすると母に伝えたら、きっとキンモクセイの香りだと教えてくれた。確かのこの木から匂うので、そうかこの木がキンモクセイなのかと納得しかけて、そこに吊り下がった人の死体が目に入った。
朝焼けがまぶし
【小説】立ち食いそば
某所でお題をいただいて書いたものです。短いよ!
「ねえ、じいさん」
「なんだよ」
そばを啜りながら男は店主に話しかける。
「ここさ、なんでこんなに客いないのよ」
「あぁん?」
店主が凄むので、男は少し肩をすくめて続ける。
「だってよ、ここ一応立ち食いそば屋だろ? 立ち食いの店って、忙しいサラリーマンにささっと食ってもらって儲けるって聞いたぜ。それなのにこの店、全然客いねえじゃん」
話しな
【小説】ある人の感想
死の話なので、読むときはあったかくしたほうがいいです。
すいません、ちょっとだけ、話聞いてもらってもいいですか。
あの、見てわかると思うんですけど、今、お腹に刺してて、あの、包丁です、包丁。
はい。包丁を刺しました。自分です。自分で。事故じゃないですよ。ちゃんと、準備しましたから。
刺すって決めたときに、想像したんです。自分に刺すなら、どんな包丁がいいかなって。
具体的には思