焼肉が一番のご馳走だと言いマイルールの食べ方にこだわっていた彼は元気だろうか?
皆さんにもちょっとしたきっかけで思い出す人物や、エピソードの数々があると思うけど、そういうことを懐かしく思い出すことが増えてきたら自分の人生も後半残りわずかになってきたことを自覚したほうが良いですね。😂
もちろん私なんかは、目にする景色や耳にする音楽だけでなく鼻腔をくすぐる焼き肉の香ばしいヨダレが流れ落ちそうな香りにも、その香りとともになつかしく思い出す人物や場の風景というものがあるんですよ。(^_^)b
そりゃぁ~~少しは働き盛りの人たちより長く生きてますから、そういうきっかけになるキーワードや音楽や景色や場の情景というのも、数え切れないくらいたっぷりとあるので、お題をもらったらすぐに記事も書けそうな気がしています。🤣😅
焼肉で思い出す人物のトップは、かつて通っていたスポーツクラブ内のレストランとラウンジ・バーを担当していたムラちゃんというイケメンですね。
彼はレストラン部門の痩せっぽちマネージャーであるイノさんが、スポーツクラブ開業の時に連れてきた腹心の後輩で、なんでも村ちゃんが走り屋でヤンチャをしていた頃からめんどうを見てきたらしいのです。
若かった私たち夫婦がフレンチに馴染めるように場数を踏めたのも、ラウンジやバーで楽しい大人のお酒を飲めるようになったのも、このイノさんとムラちゃんの助けによるところが大きいのですよ。(^_^)b
で、お酒の場になると思い出すのがこの二人なんですが、焼肉の話題やお店で焼肉を食べるときに必ず登場するのは、この二人のうちのムラちゃんのエピソードなんですね。(^^ゞ
イノさんがまだ若かったムラちゃんが仕事を頑張ったからと、先輩ぶりを発揮して、給料日に給料をもらったら褒美のご馳走をしてあげようと言ったらしいのです。
何を食べたいかと聞かれたムラちゃんが、色々悩んで考えた末にリクエストしたのが、きちんとした焼肉屋さんで焼肉を自分で焼いて食べてみたい・・・ということだったようで、焼肉を食べることになったそうです。😂
定食屋の焼肉定食しか食べたことが無かったムラちゃんにとって、ロースターで焼きながら食べる焼肉は、憧れの食事だったんですね。🤗
そのことを知ったイノさんは、給料日あけの休日にムラちゃんを焼肉屋さんに連れて行くことにしたそうです。
それまでの人生で、一度もきちんとした焼肉屋さんで食べたことが無かったムラちゃんは、焼肉屋さんに行けることを大喜びしながらも、誘ってくれたイノさんに聞いたそうなんですよ。
『オレ、何、着ていけばいいっすか!服ないっすけど・・・』
イノさんはムラちゃんに伝えたそうです。
「人前に、普通に出られる服ならいいんじゃないの?どうせ煙で臭くなるから服装を気にすることはないよ・・・普段着でいいよ・・・🤭」
そういうやり取りがあって、給料日あけの休日の夜に予約していたお店の前で待ち合わせた二人でしたが、後から店の前に到着したイノさんはムラちゃんの服装を見てビックリしたそうです。😲
ムラちゃんの服装は、まるで結婚式の時に着るようなダークスーツ姿にネクタイも、礼装用のものを思わせるタイを着用して、緊張した状態で店の前に立っていたそうなんですよ。😅
「お、おい、ムラ、どうしたのよ、その格好・・・😲」
『や、焼肉に失礼があっちゃダメッすから・・・気合い入れてきました!😳』
「でも、その服どうしたの?」
『一着くらいは持っていたほうがと思って買いました、月賦ですけど😁』
「臭いが付くから脱いだほうがいいんじゃないの・・・🤔」
『いえ、平気ッす、焼肉の臭いなら問題ないッす!』
まぁ、そんな風なやり取りをしてから店に入りお肉を注文して、たらふくムラちゃんに食べさせたそうですが、食べる最中ももちろんながら店を出るまでずっと正装のままでいたムラちゃん。
それからも何度となくイノさんがムラちゃんをご馳走したそうですが、リクエストは決まって焼肉で、その時のムラちゃんの服装もまったく同じダークスーツに、礼装用ネクタイという正装姿だったとイノさんは言うのです。
この話をイノさんに聞かされたあとに、多少の誇大表現で笑わしてくれたネタ話だろうと思いながら、ムラちゃんにその話題を振ってみたんです。
するとムラちゃんはマジメな顔で、のたまうじゃないですか。
『え?、何か変ですか? だって焼肉食べるときはちゃんとした服装じゃないとお肉に失礼ですよ、またまた・・・そんな😅』
なんて、冗談でもなく本気でそう言っているのです。😂
まぁこれがムラちゃんのマイルールだったんでしょうね。
ルックスもイケてるし、ソムリエエプロン姿でサーブするスマートなムラちゃんからは、とても想像もできないようなエピソードに、その場に居合わせたスポーツクラブ仲間と腹を抱えて大笑いしたことを昨日のように思い出すんですよ。(^_^)b
そしていつも最後は、ムラちゃんとイノさんのその後はどうなったのかなぁという回想で締めくくるわけですね。
当時勤務していたその高級スポーツクラブが、経営難で銀行の管理下になり紆余曲折の末に倒産し施設も解体されてしまったのですが、勤めていたイノさんとムラちゃんの身の振り方を、途中までしか耳にしていないのです。
ムラちゃんは総合病院付属の会員制高級レストランで働き始めたと、電車の中でたまたま乗り合わせた本人から近況を知り、イノさんは浦安あたりで小体なカウンター居酒屋を始めたらしいと、そのときにムラちゃんから聞いたのですが、自分の起業で忙しくなりそのままになってしまいました。😢
おふたりが元気でおられることを祈念しているのですが、焼肉の話題や香ばしい香りを嗅ぐと必ず思い出す人たちとエピソードですね。
いつか再開して、たらふく焼肉を食べる機会があればいいのですが・・・。🤗
ってことで、今回は
「焼肉が一番のご馳走だと言いマイルールの食べ方にこだわっていた彼は元気だろうか?」という自分らしく生きることのマイルールの話・・・ん?🙄
※見出し画像のイラストは、メイプル楓さんからお借りしました。
では!
マイルール 縁起かついで のほほんと
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