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美仏秘仏公開「正善寺」国宝3つ復活待ち「長保寺」早急に復旧希望【和歌山シリーズ/和歌山紀中シリーズ】

2023年10月1日と18日限定で市が管理する収蔵庫で秘仏公開!正善寺収蔵庫横の本堂も公開していただいた!

 そして、本堂・多宝塔・大門が国宝の長保寺は台風被害で復旧待ちです・・。国宝なので修復するにも国の許可がいるようで・・・。国宝、重要文化財は管理が大変なので辞退する神社仏閣もあるんですよね!

変更履歴


▼見どころ▼HP▼アクセス▼祭神・本尊と脇時

▽正善寺

 寺の裏側に駐車場があります。駅や寺の表から車で来た方は、どこかわからないからテキトーなところにおいて来たと話していました。面白かったのは近所の子連れが3組ぐらい来ていました。地域密着で愛された寺ですね。

 交通機関で行く人は次の動画をどうぞ!

 境内裏側から入ります!

 このお堂は違う寺のようですね。秘仏は収蔵庫です。ただ、後ほど市の方が案内していただきました!まあ~収蔵庫へ行きます。

→国指定重要文化財 正善寺「大日如来坐像」特別公開

チラシはこちら。この後「関連企画展「魅惑の初島-流転のみほとけたち-」」にも行きました。なんかブログもどうぞ

 平安時代後期である。どこか穏やかで、玉眼ではなく彫眼なので平安時代だなと一目でわかる。ただ、横から見ると、鎌倉時代作の運慶作、快慶作の金剛界式大日如来にも通じていく気がする名作に感じた。

 墨書より1062年作で、定朝様式完成頃の仏像で、仏師は「仏師僧」「平増女□」とあるようで一文字は不明。なお、後述する長保寺のものではないか説があるようだ。

墨書です

 やっぱ、過去に見仏していますね。市の方に聞くと、出開帳しているとのこと。

私のじゃらん旅行記「◆和歌山⑤◆和歌山城周辺-仏像と神像へのまなざし-」
 有田市・正善寺に伝わる「金剛界式大日如来坐像@重文」は鼻が大きく、タレ目の優しい顔で、仏像界トップの顔には見えないやさしさがある。

◆和歌山⑤◆和歌山城周辺-仏像と神像へのまなざし-
↓こちらです

 やっぱ見る角度は大事ですね~。良い金剛界式大日如来ですね。運慶作の金剛界式大日如来坐像(円成寺(私のNOTE))と快慶作の金剛界式大日如来坐像(石山寺(私のNOTE))と並べても見劣りしないかも。と、言うといいすぎかもしれないが、良い形です。

仏師僧平□の墨書

→お堂「不動明王立像」とモデル「十一面観音立像」

 収蔵庫を出ようとすると、隣のお堂を開けましょうか?と聞かれましたので、もちろん!とのこと。
 そして気づいた・・・学芸員なんだ、、どうりで詳しいわけで・・次の動画でわかりました。

 室町時代か江戸時代の不動明王立像ですね。前傾姿勢のため、当時は狭いお堂で高いところに安置していたのかなと。仏像は安置される場所と目が合うように設計することが多い認識である。ということで、見仏は目が合う場所を探すべき。

この後に行った博物館の資料

 この不動明王ですが、平安時代かもと話した専門家がいるようです。確かに牙が上下などから平安時代の特徴も持つので分からなくもないが違いますね。
 そして、平安時代のモデル系聖観音立像(造語)です。足が長くて細いんですよね。

この後に行った博物館の資料

→境内


 では仏像展へ!!

▽長保寺:和歌山県海南市下津町上689

 天台宗の寺院である慶徳山長保寺。1000年に一条天皇の勅願によって創建され、寺名は、創建時の年号とのこと。長保寺は「絶景の宝庫 和歌の浦」を構成する文化財とされ、和歌浦あたりの階段地獄の神社仏閣と同じく石段参道となっている。箱の中に参拝料300円を納めるようになっているので、小銭用意!?

※本堂拝観中止
令和5年6月2日の集中豪雨で、国宝本堂裏手の北側斜面で土砂崩れが発生いたしました。国宝本堂周辺は流出した泥濘に覆われた状態です。現在復旧の目途はたっておりません。ご迷惑をおかけいたしますが、しばらくの間、拝観できない状態となります。

 本来、参拝後に書くべきだが復興を願い記載します。寄付できる方はご協力を!

  • 本堂・多宝塔・大門が国宝

  • この3つが国宝なのは奈良の法隆寺とここだけ

  • 1000年、一条天皇の勅願をうけて性空上人により創建

  • 一条天皇には定子と彰子の二人の皇后がおり、定子皇后のお付きの女官が「枕草子」を書いた清少納言、彰子皇后のお付きの女官が「源氏物語」を書いた紫式部

  • これらの文学作品は一条天皇の長保時代の宮廷生活を題材にして描かれている

  • 主要なお堂は鎌倉時代に至り再建

    1. 本堂・・・1311年

    2. 多宝塔・・1357年

    3. 大門・・・1388年

    4. 鎮守堂・・1295年

  • 1666年、紀州徳川家初代藩主・頼宣により菩提寺に

  • 将軍となった5代吉宗、13代慶福を除く歴代の藩主が静かに眠り続けている

長保寺大門@国宝

 1388年の建築で国宝。複雑な「三手先(みてさき)」という構造。 大門の天井は東大寺と同じく部屋はない。門には金剛力士像が安置されている。

長保寺本堂@国宝

 本堂@国宝は1311年の建立で国宝。パッと見た瞬間、京都・大報恩寺(千本釈迦堂)を思い浮かべた。長保寺によれば、「本堂・塔・大門とそろって国宝である寺は奈良・法隆寺と長保寺だけ」とのこと。

長保寺多宝塔@国宝

 国宝。国宝の多宝塔は6塔しかなく、石山寺(私のNOTE)、根来寺(私のNOTE)、慈眼院(私のNOTE)以来ですね。後ろに、紀州徳川家廟所に進む道がある。一時期、台風被害で路面が崩れたようなので、ちょっと注意かも。

▼メディア情報

紀州徳川家の菩提寺・長保寺、拝観停止続く…土砂崩れ被害1年(https://www.yomiuri.co.jp/national/20240627-OYT1T50018/

これ以降は本NOTEの下にあるコメント欄で追記します。

▼旅行記

▼セットで行くところ

▼仏像展


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