平成の大修理前後見比べ「平等院」定朝様阿弥陀如来はコレ【京都宇治シリーズ】
改修前×改修後と2010年代×2024年を比較!
平安京より断然古く10円玉に描かれた「鳳凰堂」が有名で、世界遺産「古都京都の文化財」の1つ。1052年に、藤原頼通によって開かれ、翌年に「鳳凰堂」が建てられた。平安時代に全盛を誇った藤原頼通によって極楽浄土を再現したといわれる。
元々は光源氏の別荘だったようで、その後に藤原頼通に移ったそうな。
参拝記録は次の通り
2010年前半
2015年12月29日
2024年10月12日(『京都の宇治ブラリ&岡崎周辺でレアもの見仏【京都シリーズ/京都浄土宗特別開扉】京都左京⑰宇治②|やんまあ@旅行記』)
あと、ここはあの世で、川の向こうはこの世なんだとさ。
変更履歴
2025/01/17:初版
▼HP
▼アクセス
京都府宇治市宇治蓮華116
▼本尊と脇時
※後述「▼見どころ」参照
▼見どころ
世界遺産!!人が少ない時を狙って訪れても団体客が必ずいるので、平等院に入ったらまずは拝観予約をしてください。ここは阿弥陀如来の見仏時間は時間単位で人数が決まっているので、まずは予約を!!!当日券さえあれば再入場は可能なので、近くに宇治神社(私のNOTE)など世界遺産があるので、ゆっくり観光しましょう。
本尊は定朝作「阿弥陀如来座像@国宝」は、阿字池ごしにそのお顔を拝することができる。堂内の壁には52体の雲中供養菩薩像が、楽器を奏で、舞い、そして祈りを捧げる姿などで表され、阿弥陀如来と共に我々衆生を極楽浄土へと誘うお堂(今は宝物館に展示)。また、敷地内にある立派な梵鐘は天下の三名鐘と言われ、国宝に指定されている(鐘楼にあるのは複製)。鳳翔館 (平等院ミュージアム)で1000年以上前に鋳造されたという実物を見ることができる。
光源氏のモデルとも言われている源融の別荘で、10世紀末に藤原道長に譲られる
1053年、道長の子・藤原頼通が寺院を築く
1180年、平氏政権に決起した源頼政が敗走し自刀した
1180年:、平等院が焼失
平氏の一族が焼き討ちを行い、壮麗な建物が灰と化した
1199年、源頼朝の援助を受け、再建が進められた
1202年、再建が完了
現存する建物の多くはこの時期に建てられたもの
本尊の定朝作「阿弥陀如来坐像@国宝」が安置
定朝が手掛けた仏像として現存する唯一の作品
本尊の頭上には「雲中供養菩薩@国宝」像が52体安置されていた(今は宝物館と分けて保管)
鳳凰堂には70点以上の国宝がある
1994年、平等院がユネスコの世界遺産に登録される
2014年、頼道が見た風景・鳳凰堂に復活
京都御所近くの法成寺(廃寺)があり、模したものが平等院である
平等院が法成寺を模したのは法成寺が父・藤原道長が建てた寺だったからのようで、さらに極楽浄土に近づけたのが平等院である
2022年に新発見!それは初代・鳳凰は金が彩色されていたが、台座は金がなかったよう
宝物館には当時に鮮やかな鳳凰堂が再建され、来迎図などが描かれている
2022年9月に鳳凰堂の金具には鉄が使われており、水銀を使って金を貼ったものが見つかり、鳳凰堂の中はすべてが金だったとも
六角堂の柱は鳳凰堂の古材からできているとも言われている
平成の大修理では鳳凰堂の左部分に平安時代の瓦をすべて集めたようなので注目!
実はこの寺も廃寺の危機があったのだが、子院(最勝院と浄土院)が救った歴史がある
平等院の住職は子院の2つが順番に務めるルールである(って、少し昔の出雲大社と同じ・・)
平安時代後期は仏教ブームで、疫病や自然災害による「死に対する不安」が広がり「極楽浄土への憧れ」が生まれる。その際、藤原頼通が別荘を寺に改めて「平等院」を創建した。
→国宝
鳳凰堂:平安時代に建てられたこの建物は、阿弥陀如来坐像@国宝を安置し、建物自体も、建物の内部の装飾もすべて国宝
阿弥陀如来坐像::慶派・円派・善派の仏師の祖・定朝の仏像。極楽浄土に迎えるとされる仏像で定朝様式の本丸
雲中供養菩薩像::鳳凰堂内の壁面に取り付けられている、雲に乗っているように見える菩薩像。計52体が国宝に指定されている
鳳凰: 鳳凰堂の屋根に飾られている一対の鳳凰像。金銅製で、細部まで精巧に作られている
→ミュージアム鳳翔館
平安時代の「梵鐘@国宝」、「帝釈天×四天王」「十一面観音菩薩立像@重文」「地蔵菩薩立像」から、デジタル技術を使用した平安時代の平等院の復元映像など、新しい形式の宝物館である。
梵鐘@国宝、雲中供養菩薩像@国宝が52体中26体展示され、鳳凰1対@国宝や十一面観音立像@重文、帝釈天、地蔵菩薩像など平安時代の宝物が展示されている。
では、動画でどうぞ!って、ちょっと商品紹介はいっていますが・・
https://www.youtube.com/watch?v=lglZPcGe6_4
→正門から鳳凰堂
→鳳凰堂
1053年に、藤原頼通が平等院の阿弥陀堂を建立。阿弥陀堂は中堂、翼廊、尾廊から構成され、鳳凰が羽を広げたように見えることから「鳳凰堂」と呼ばれているが、実はこれ江戸時代からの名称なんです。ただ、平安時代のものには間違いない。極楽浄土を表したもので、當麻寺の曼荼羅にその絵柄が描かれている。
最近の発掘では、池の周りには蓮や花々が植えられていたようだ。まさに極楽浄土で、なんで分かるかというと泥から種子が出てきたようだ。桜、藤、蓮、紅葉、椿と境内を鮮やかにしていたという。
2014年に頼道が見た風景に復活した。ただ、当初はそのままが良いのではないのか?と修復方法について、かなり戦ったらしいが、最終的には頼道が見た景色にしたようだ。そして、今、当時の朱色や金のあるお堂になった。
この平等院は中堂左右に社殿がある珍しい形だが、これは阿弥陀如来が住む宮殿を描いていると言われている。創建時については、今よりももっと煌びやかで優雅な社殿だったとも。これは社殿周りの発掘で、四季折々の花が咲いていたようで、池の周りには桜、蓮、楓なども咲いていたことがわかっている。これは、池の泥に残っていた種子などから分かったよう。
さて、10円玉と比較すると御堂が建つ基礎部分の「基壇」が違う。10円玉は細かい石が積まれているが、今は台座に乗っている。今の方が当時と近いらしい。このお堂も、何度も修復されており、10円玉のデザインは江戸時代あたりのものなのだそうな。
鳳凰堂は「皆さん目にする10円玉のデザインですよね」という説明をよくされるが、名称の由来は屋根の鳳凰です。鳳凰は1万円札の図柄となっています。1万円札は福沢諭吉のイメージですが、実は平等院はお札にもなっている。
しゃがんで見ると良い感じで阿弥陀如来の顔が見られます。仏像と目が合う場所がその仏像のベストショットの位置である。ただ、本来は池の中に入り拝むのが本来のようだ。もしかしたら、三途の川ですかね。もしくは、発掘調査より当時は120cmほど今より低かったと可能性があるようだ。なぜかさ上げしたのかは、秀吉が関係しているとも。
→本堂・鳳凰堂拝観
当日予約制で、説明付きで国宝をすぐ間近に見られる。
→阿弥陀如来坐像@国宝
堂内には本尊の定朝作「阿弥陀如来坐像@国宝」が安置されている。定朝は平安時代、宮廷や藤原家御用達の仏師で、定朝が手掛けた仏像として現存する唯一の作品。鳳凰堂には70点以上の国宝がある。
阿弥陀如来では「定朝様式」というのが多いが、この始まりはここであり、鎌倉時代以降は運慶・快慶で有名な慶派や、院派、円派という仏師集団がいるが、源流はこの定朝である!
→雲中供養菩薩@国宝
本尊の頭上には雲中供養菩薩像52体が安置されていた。過去形なのは52体中26体が宝物館で展示されているので。和様化と言われる仏像のがはじまりとも言われ、いまでも26体が阿弥陀如来坐像の周りで守護している。
合唱したり、楽器を奏でたりしています。御寺の塔頭「即成院」の「仏像オーケストラ25菩薩」も同じですね。
→鳳凰堂裏
鳳凰堂の後ろからの写真です。これが尾廊ですね。
ぐるりと回って後にします。
→平等院のふじ
最後に一部分の瓦が古い瓦が集まっている場所がある。平成の大修理で意図的に平安時代の瓦などを集めてリユースしたらしい。
京都の藤の名所といえば平等院。「砂ずりの藤」といわれる藤棚は、地面に届かんばかりの花房の長さを誇る。平等院の阿弥陀如来坐像の見仏待ちはここに座って待つ人が多い。
ちなみに、樹齢300年ぐらいが3株あるそうな。長さは1mにも及ぶものもあるそうだ。
→六角堂
何も気にせずスルーするところだが、これ平安時代創建時の翼廊の具材なんだそうな。もしそうならば・・触るしかない!?
→観音堂
→子院「浄土院」「最勝院」
→オマケ
▽ますだ茶舗:京都府宇治市宇治蓮華21−3
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