介護士我慢するもよし、しないもよし
介護の仕事は離職率が高いです。それゆえに人材不足に拍車がかかったりしております。
そして、人がいなくなれば、再度採用活動に時間と手間と経費をかけなければなりません。
介護事業者側にとっては離職率が高い事は死活問題ですが、働き手にとっては勿論売り手市場となります。
そこで、離職率が高い介護業界において、介護士に好都合な事は具体的にどのようなものでしょうか。また、不都合なデメリットはなんでしょうか。
1.継続するもよし、退職するもよし
基本的に介護の仕事は継続していきやすい環境に置かれており、逆に転職もしやすい理由をお伝えします。
1-1.再就職しやすい
第一に、離職してもすぐに再就職が見つかりやすく好都合と考えられます。そこの職場が離職率が高いように、他もそうであり人材不足だからです。
1-2.人間関係も比較的短い
また、継続して働き続けると先輩、上司にあたる人も数年で退職してしまう事も多く、例え人間関係が良好でなくとも、いなくなってしまう事によりあっけなく解決してしまう事もあります。
1-3.すぐにリーダー格に昇格しやすい
前述したように、上にたっている介護士が比較的数年で辞めてしまう事も多く、更に人事異動も含めるとかなりの確立で数年足らずでリーダー格になりやすいです。
2. 介護業界は受け皿の定番
一方、デメリットとしては採用に力は入れるものの、即決採用のような介護事業所が多い為、年齢、スキル、経験、学歴、資格そして人となりや人格を軽視しがちと言えます。
そうなるとどうしても、志がない人材、プロに徹せられない人材、介護士としてのプライドがあない人材も入り混じってしまう事が多々あります。
そういった方々と一緒に仕事をしていく事にもなりますので、目的意識を持って仕事をしないと楽な方へ流されてしまいがちです。
勿論どの業種にもそのような人材はおりますが、私の見てきた中でも、介護事業者の経営者との話でも良く出る話です。
東日本大震災があった時、私も現場におりましたが『うちの母は無事でした』となぜか連呼している中年職員がいたのは印象的です。
直接的ではないにせよ、こういった人材の流動の受け皿となる事からも介護業界の賃上げに影響していると私は思います。
なぜならば、そういった人達は同業種であろうが、異業種であろうがこれまでも低賃金で働いて来たため、現在の介護の収入に関しても特に違和感をもっていないケースが多い為、あまり問題視しません。
3. 結局メリットとデメリットが混在
離職率が高く、人材不足の介護業界は上でお伝えしたように、継続して働けば比較的それなりには働き易いものになります。離職しても、おそらくすぐに同業種の仕事がみつかるでしょう。
同時に、男性に多いですが賃金が低いので将来設計にまで関わる可能性もあります。私もそれでケアマネージャーを退きました。
又、目的を持って仕事をしないと、対人援助職としての目に見えない技術習得が得られない為に、本当の意味で他業種で潰しが効かないと思います。