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やまののパトロンズ

俳優の山野靖博です! お役立ち情報やどこでも聞けないマル秘話は書いてありません。 日々僕が考えていることのなかで、 少し発展的なことや、まだ結論に至らないこと、 あるいはもう少…
僕の「たいせつな人」たちと共有したいような事柄を書いていきます。月に4〜6本ほどの更新です。舞台や…
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2025年1月の記事一覧

『天保十二年のシェイクスピア』を完走!

『天保十二年のシェイクスピア』を完走!

こんにちは!山野靖博です!

先日、出演していた舞台が無事に千穐楽を迎えました。

千穐楽、というのはいわゆる業界用語で、元は「千秋楽」と書くのが一般だそうです。

雅楽の楽曲にこの「千秋楽」という曲名のものがあって、法要の最後、僧侶が退出する際にこの千秋楽を演奏したところから「最後」という意味で千秋楽の言葉が使われるようになったという説があります。

お芝居の世界では、秋の字にある「火」を嫌って

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お抹茶逆輸入時代の到来!?

お抹茶逆輸入時代の到来!?

こんちには!山野靖博です!

いつからだったか正確な記憶はないが、たぶん去年の秋ごろからだと思う。

抹茶が買いづらくなっている。

新宿のデパートに入っているよく買いにいく茶店の店舗にいくと、店頭に「需要増加のため品薄」という注意書きが出るようになったのが、おそらく秋ごろ。

それにつられてショウウィンドウを見てみると、たしかにいつも並んでいる商品が見当たらない。常時8〜10種類が並んでいたはず

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レンタルビデオショップの日々。

レンタルビデオショップの日々。

こんにちは!山野靖博です!

何を隠そう僕自身も、世界中にたくさんいるであろう、映画によって人生を救われた者のうちの一人である。

とはいえ、そんなに大逸れたことじゃない。いざ明日自分の命を断とうと思っていた夜にひとつの映画を観て死ぬことを諦めたとか、そういうことではない。

むしろ、もっと地味なタイプの救われ方だ。そんなにドラマチックじゃない。

20歳になるかならないかの頃、僕はこの国の多くの

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物語の曖昧さをそのままに。

物語の曖昧さをそのままに。

こんにちは!山野靖博です!

写真がなかった時代を想像してみる。写真が存在しなかった世界を。

その時代、物事はすべて流れ去っていくことが当たり前だっただろう。目の前にあるものの、いまこの瞬間をそのままに留めようと思ったら、よく見て、よく感じて、自分の脳裏や心にその姿を焼き付けることしかできなかっただろう。

どんなに美しい風景も、どんなに愛おしい瞬間も、どれもすべてすぐに形を変えて、次の時間へと

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茶箱があるから旅がさらに楽しい。

茶箱があるから旅がさらに楽しい。

こんにちは!山野です!

年末は29日まで仕事をして、年始は1月3日からの始動でした。

出演している『天保十二年のシェイクスピア』という作品の大阪公演のためで、3日に移動とサウンドチェック、4日はまるまる舞台稽古、そして本日5日に梅田での初日の幕が開きました。

僕らはそのスケジュールで済んでますけど、舞台を設営するスタッフさんとかは31日に大阪入りしてますからね。本当に頭が上がりません。芝居と

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