なつ みかん

元進学塾講師。中学受験生を中心に教えていました。今は駆け出しの作家。気まぐれ更新。たまに覗いてください

なつ みかん

元進学塾講師。中学受験生を中心に教えていました。今は駆け出しの作家。気まぐれ更新。たまに覗いてください

マガジン

  • 四百字日記

    四百字〜千字前後(気分によって長い日もあり)で書いた日記みたいなものをまとめています。

  • 短編 工場の人々

    短編小説をまとめています 1話ごとに読んでも大丈夫なように書いていますが、まとめて読んでもおもしろくなるように書く予定です なるべく週1更新

  • センセイの日常

    進学塾のセンセイだったときの日常を書いていきます。受験ノウハウではなく、私がセンセイとして考えたこと、感じたこと、出会った人たち、子どもたちについてをまとめていけたらいいなぁと思っています。 塾のセンセイってどんな生活してるの?何を考えてるの?ということに興味がある方は気楽にのぞいてみてください。

  • 好きなもの箱

    好きなもののことについてかいたnoteをまとめています。

  • レトリックの練習帳

    レトリックの練習のために書いた文章をまとめています。エッセイだったり、フィクションだったり、ショートショートだったり…… どのレトリックを使ったのか予想しながら読んでみてください。

最近の記事

疲れた帰り道に書く日記

疲れている。とても疲れている。ここ数週間本当に疲れている。どれくらい疲れているかと言うと、仕事をして家に帰ってご飯を食べシャワーを浴び寝る、起きて仕事に行く帰ってご飯を食べシャワーを浴び寝る、起きて仕事をして⋯という仕事か寝るかの生活になっている。 これが本当にストレスである。生きて行くための最低限のことだけを繰り返す毎日。趣味も好きなことも、ぼうっとすることさえもなんとなくできず、自分の時間がゼロに感じられる。朝になれば、ああ、まあ同じ1日を過ごさねばならないのかと絶望する

    • 工場の人々「熊の検査員」

       届いた部品を持って、今日も試験場へ向かう。製造元から届いた部品を試験場に持って行く、試験が終わったら回収して結果を設計者に伝える。部品の納入が遅れそうだったら試験の日程の調整をお願いする。それが私の毎日だった。工場の敷地内、歩いて良いのは白い線と線の間だけ。なぜかと聞くと、みんな口をそろえて「あぶないからね」と答える。あぶないのは嫌なのでルールは守る。  試験場に入ると黒くて大きな毛玉がデスクに座って何やら書き物をしていた。 「こんにちは」  作業着を着た毛玉はこちらを見て

      • わくわく!工場見学!

        世界的にも有名なとあるものの製造会社の常駐委託社員をやっているのにもかかわらず、その製品を組み立てている工場に足を踏み入れて、作っている現場を見たことがなかった。(今の時代はYouTubeでちょっと調べればいくらでも動画で見られるけれど) やっぱり関わっている以上生で見てみたい。でっかい建物、でっかい機械、たくさんの人がひとつのものを組み立てているラインを見てみたい。そう思っていたとき、偶然にも工場見学の機会がやってきた。真っ先に手を挙げると参加者に見事選ばれ、ラインを見学

        • 電車待ってる間日記を始めます

          仕事から帰宅する時、いつも10分ほど電車を待つ。その時間ぼーっとSNSを眺めて過ごすのもなんかもったいないなぁと思いながらも無駄に過ごしてきた。 10分じゃ本を読むには短いし、音楽を聴いているだけでは退屈だし。そんなとき「書く習慣」の内容を思い出した。そうだ、ここが書くことに置き換えられる時間じゃんと。 というわけで、電車を待つ時間があったときに何かしら文章を書いてみようと思う。ひとりじゃなくて話し相手がいるときやちょうど電車が来る時間に駅に着いたときは更新はしない。無理な

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        • 四百字日記
          42本
        • 短編 工場の人々
          2本
        • センセイの日常
          18本
        • 好きなもの箱
          3本
        • レトリックの練習帳
          7本

        記事

          新たなチャレンジ始めました

          noteではエッセイのようなものを書いていますが、本当は小説家になりたいと思っている人間です。ただ、私の執筆スタイルはしっかりとプロットを端から端まで作って、頭から長い時間をかけて書いて校正して、書き直してを繰り返すため一本書くのにかなりの時間がかかり、小出しにするのも性格的に向いていないため、こういった場所に出すに出せないといった状況でした。 でも、せっかくだからこういうサイトで小説を出してみたい、書いてみたいとずっと思い続けてはもやもやとする日々。そのとき出会ったのが、

          新たなチャレンジ始めました

          工場の人々 「蟻権」

           蟻の姿形のまま知性を持った蟻たちが蟻の権利「蟻権」を主張し、数の暴力に屈した政府が「蟻権」を認め、蟻たち専用自治区が東京のどこかの自然公園内にできたとニュースで大きく取り上げられた。知性を持った蟻たちはこぞってその公園に移住しているらしい。もちろん、今まで通り地球のどこでも好きなところで好きなように巣を作り、時々人間の子どもに巣穴を埋められながらも自由に生きることを選択した蟻たちもいる。知性を持った者はほんの一部である。  こんな風にたまに人間とおんなじような知性を持ち、会

          工場の人々 「蟻権」

          祖父とのお別れとメジャーリーグ

          祖父の一周忌に出席するために、新幹線にゆられて実家に帰った。通夜と葬式も祖母と娘家族と孫たちだけの本当に身内だけだったので、今回もたった9人での法事だった。 亡くなったときも眠ったままの祖父を囲んでいとこたちとおいしい料理とお酒を飲みながらたくさんの思い出を語り合い、笑い合い、時には涙したものだったから、なんとなく悲しいというよりも穏やかで和やかなお別れになった。祖父は晩年は体が不自由で歩いたりできなくなっていたから、今はもう好きなものを好きなように食べて、好きなように歩い

          祖父とのお別れとメジャーリーグ

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day30 1ヶ月の終わりに

          一ヶ月チャレンジも最終日。正直もう今日はいいかなぁと思った夜も多くあった。今日はもう疲れたししんどいし寝てしまってもいいんじゃないかと思う日もあった。それでもなんとか続けてついにここまでたどり着いた。ずっと心のどこかで、いつか毎日投稿とかやってみたいなぁと思いながら行動できずにいたが、「書く習慣」という本に出会い、行動を起こしチャレンジを達成できたことはとてもうれしく思う。 さて、習慣化できたのかというとそうでもない。結局晩ご飯後の睡眠も止められていないし、書く行為を毎日の

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day30 1ヶ月の終わりに

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day29 幸せを感じるのってどんなとき?

          私が一番幸せなのはまさに金曜日の夜である。金曜日でなくてもいいけど、とにかく休みの前の夕方から夜にかけての時間が幸せなのである。 夜更かししたっていい。晩ご飯もてきとうに済ませてもいい。お酒を飲んだっていい。夜の街に繰り出してもいい。帰ってすぐ寝て夜中に起きたっていい。次の日のことを何も考えなくていい夜の自由さが私の心を軽くする。 平日や休みの終わりの夜は、たとえぐうたらしていたとしても、次の日のためにお皿やお弁当を洗わなきゃとかお風呂に入らなきゃとか荷物を準備しとかなき

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day29 幸せを感じるのってどんなとき?

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day28 一つだけ夢が叶うなら

          好きなことは色々あるけれど、星を見ることが好きだった私は大学生のとき天文サークルに所属していた。まだできたばかりの小さなサークルだったので同期もたったの4人。最初は望遠鏡も持っていなくて集まっても特にすることもなく、入るサークルを間違えたかなあと思っていた。それでも初めての学祭、天文台での合宿とイベントを経ると、少しずつ、集まってただしゃべっているだけでも楽しく感じられるようになっていった。 同期の中に経済学部の女の子がいた。授業やゼミが忙しくなかなか頻繁に活動に参加すると

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day28 一つだけ夢が叶うなら

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day27 今も胸に響いている言葉

          私は子供の頃からずっと何かの一番になりたかった。イメージとしては「ドラえもん」に出てくる「出来杉くん」。運動も勉強も一番。私は天才。天才じゃなくても秀才になりたかったし、そうだと信じようとしてきた。どうやら運動はイマイチだなとなんとなく理解できてからは、勉強を頑張った。小学生の頃は100点を取って当たり前の存在になれるように密かに努力してそのようになったし、勉強自体は好きだった。 中学に入った頃、どれだけ頑張って勉強しても一番は取れなくなってしまった。テストの順位も一桁順位

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day27 今も胸に響いている言葉

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day26 思想の違いは埋まらない

          選挙が近い。私は、若い世代の投票率を少しでも上げて若者の存在を政治家に認知してもらうほうが大切だという考えなのでなるべく投票には行こうと思っている。最近は便利なサイトもあって、自分の考えに近い選択肢を選んでいくと似た考えを持っている政党を教えてくれるというものもある。選択肢自体が偏ってる可能性もあるので、あくまで参考だけれど、上手く使ってどこかしらを選ぶつもりだ。 でも、人によっては、どこにも誰にも期待もしてないので投票はしない。いざとなったら日本を捨てるのもやむ無しという

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day26 思想の違いは埋まらない

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day25 今日の感謝

          華金だったので仕事帰りに飲みに出かけた。鶏皮串が有名なお店でカリッと揚げた鶏皮に甘めのタレが絡んでいてなんともおいしい。パリパリの食感と甘辛タレでビールによく合う。1本50円ほどなので10本ほどまとめて頼むと、ピラミッドみたいに積み上げられて出てきた。それもあっという間になくなるおいしさ。 鶏にそんなつもりはないのだろうけど、お肉も皮も産むたまごも人間に栄養とおいしいものを食べた時の幸せをくれる。食べ物に感謝しながら、楽しい食事の時間を過ごした夜だった。

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day25 今日の感謝

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day24 おじさんとピンクのリュック

          広い敷地を持つ大きな会社に通っていると、通勤中たくさんの人が同じ目的地を目指して歩いて行くことになる。ただ歩くだけでは暇なので私はいつもきょろきょろ目だけで周りを歩く人をなんとなく観察する。なかなかに個性的な人もいて、その人をつい毎日探してしまったりもする。 今日新たに発見したのは、ピンクのリュックを背負ったおじさんである。そのリュックは大きなショッピングモールの子ども向けのステーショナリーとか雑貨とかぬいぐるみとかを売っているようなお店でよく見かけるタイプの、ポケットがた

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day24 おじさんとピンクのリュック

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day23 勉強で一番大切なこと

          今日は塾のセンセイだったころのことを思い出しながら書きます。 センセイ失格だと思うのだが、生徒の成績の良い悪いにはそんなに執着がなかった。もちろん模試の後に良い点を取ってくれたら嬉しいし、ほめたくなる。でも、点数が全てではないと思っていた。毎回100点をとる子はもちろんすごいし頑張ってる。でも、10点から30点、50点になった子ももちろんすごい。めちゃくちゃ努力したじゃん、頑張ったじゃんとたたえたくなる。 二人の共通点は、目標である。そしてそれに近づくための努力。良い点を

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day23 勉強で一番大切なこと

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day22 子どもも大人も同じ人

          塾のセンセイだったころ、自分で言うのもなんだが子どもたちから多少人気があった。それまで質問や相談に来なかったような生徒たちが、私には色々と話し掛けにくる様子を見て教室長が驚いたりしたくらいだった。女性だから話しやすかったというのもあるのだろうが、どうもそれだけではないと今になっては思う。 私は子どもだろうが大人だろうが対等に話す。理由は簡単、区別したり人によって態度や話し方を変えるのがめんどうくさいから。だから、他のセンセイと話すときと子どもたちと話すとき、どっちも同じ口調

          「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day22 子どもも大人も同じ人