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「書く習慣」1ヶ月チャレンジ Day27 今も胸に響いている言葉

私は子供の頃からずっと何かの一番になりたかった。イメージとしては「ドラえもん」に出てくる「出来杉くん」。運動も勉強も一番。私は天才。天才じゃなくても秀才になりたかったし、そうだと信じようとしてきた。どうやら運動はイマイチだなとなんとなく理解できてからは、勉強を頑張った。小学生の頃は100点を取って当たり前の存在になれるように密かに努力してそのようになったし、勉強自体は好きだった。

中学に入った頃、どれだけ頑張って勉強しても一番は取れなくなってしまった。テストの順位も一桁順位にはなれても一番にはなれない。上にはまだまだ何人もいる。高校に入って、真ん中やや上くらいの無難な成績に落ち着いても、自分は天才でも秀才でもない、どこにでもいるただの一人の人間だと認められなかった。そうじゃないと自分に価値がないように感じていたのだ。

自分の価値がどんどんなくなっていくようで、どうしたらいいのか分からない時にもらった言葉がある。
「あなたが、テストでいい点とれなくても、入試で落ちても、なにもできなくても、あなたが私の中では一番で、一番大切な人だよ」と。
言葉をもらった当時、素直に受け取ることができなかった。そんなわけない。なにもできなかったら価値なんてないと卑屈になっていた。

そこから十年以上経って、やっとなんとなくこの言葉を受け入れられるようになってきた。私は私のままでいいのか、と少しずつだが受け入れられるようになってきた。しんどいときはとらった言葉をいつも思い出してきた。今でもたまに思い出しては噛み締めるようにしている。

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