是枝監督に釘づけ
6月30日放送のクローズアップ現代を見ていました。
是枝裕和監督の特集でした。
とにかく見なければと思って、その時間にテレビの前に座り込んでどんなお話をされるのか興味を持って見ていました。
還暦なんだとびっくりしました。
「誰も知らない」
「そして父になる」
「万引き家族」など世界的に高く評価された作品を次々に世に送り出している稀有な監督だと言うことは多くの人が知るところだと思います。
ドキュメンタリーのディレクターからの出発で、家族や子どもをテーマにした作品は現実味を感じ心に響きます。
韓国で監督を務めた「ベイビー・ブローカー」では第75回カンヌ国際映画祭の2冠を達成しました。
ほとんどのスタッフが韓国人という中で、言葉の壁を越えて作品作りをする思いや撮影現場を紹介し、若手の育成に惜しみなく力を注ぐ韓国の映画界の制作現場も訪ねていました。
脚本・監督・編集と自らが手掛ける心情や、今回の海外での武者修行的な映画製作で得たもの、現在の心境、これからの映画製作についてなど、とても興味深いお話を引き出していました。番組に感謝です。
「撮りたい役者が海外にいた」
「日本のチームだと出来上がっていて、そこにいると居心地がいいけれど、組んだことのない人、やった事のない事に挑戦する方が面白いものが出てくるんじゃないか・・・」
素敵なコメントだと思いました。
60歳を過ぎてもなお走り続ける、挑戦者としての熱い言葉、人として見習いたいなと思いました。
是枝監督には、これからも多くの映画を撮影して欲しいと思うインタビューでした。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《ご本人は大らかそうな人じゃねー》
「私は万引き家族を観たんよ、樹木希林さんの存在感が大きかった、万引きの前に子どもが手を動かすんよね、リアルじゃったわい、私は寂しい世の中じゃなと思たけど、現実なんよね」
「リアルな怖さと温かさがあったねー」
「知らない社会の一面を切り取って見せることは大切じゃ、ドキュメンタリーから始めた監督言うんがようわからい、ほじゃけどご本人は大らかそうな人じゃねー」
是枝監督の言葉はとても分かりやすく人に伝わります。それが作品にも表れているような気がしました。次の挑戦が楽しみです。
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