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YouTuberからプロのピアニストに…日本ゲーム史に燦然と輝くあの隠し収録曲BPM185に迫ってみる?

少し前振り

今回はゲーム音楽に関する記事です。コナミ(KONAMI)「jubeat」シリーズではお馴染み「Evans」の話です。作者はDJ YOSHITAKAさんです。もう、かなり昔になりますが、2008年のjubeatにてオンラインアップデートにより追加された隠し収録曲の一つで、その後もjubeatだけでなく、コナミの他のBEMANIシリーズに移植されています。

ちなみにjubeatの筐体でのプレー風景はこんな感じです(おとべ様より)↓

あと、コナミさんの現在の公式はこちら。アプリもあるんですね。隔世の感があります↓

今回の本題はこちら

Evansはゲーム用に作られた楽曲です。jubeatの16個のパネルをリズミカルに押していくゲームですから、ゲームに見合う曲調となるのは自然でしさ。ただし、Evansは曲調が速いこととサビの高速回転もあり、隠し収録曲としては、まずまず成功だと思います。

しかし、ゲームセンターの筐体での腕前を超える強者が現れました↓

そう、まらしぃさんです。

まらしぃ自体は2008年ごろから、YouTubeやニコニコ動画などの動画配信サイトでアニメやゲームの楽曲を自らピアノで弾いた動画を投稿していましたとのことです。私自身、何度も動画を拝見しました。

しかし、まらしぃのEvansをみたとき、私は思わず心臓が止まるような衝撃をうけました。この動画は2010年に投稿されましたが、筐体で出てくる機械的なクラブミュージックとは異なり、まらしぃのEvansは疾走感を持ちつつ、何とも言えない物憂げな印象を強く持ちました。

筐体で聴く限りにおいて、DJ YOSHITAKAがどんなメッセージをEvansに託したかは全く理解できませんでした。しかし、まらしぃのピアノを通じて、二進法で造られた音に人間を心情の奥底に光を与えてくれた、そんな気持ちになりました。

その後のまらしぃ…

まらしぃは動画投稿を続けながら、新進気鋭のピアニストとなりました。現在の活躍について、特に言葉をくわえる必要はないですね。ピアニストとしての才能が見事に開花し、これからの音楽界を引っ張っていく、もしかすると世界的なスポーツイベントの入場曲を手掛けているかもしれませんね。

同じく、その後のKONAMI…

また、DJ YOSHITAKAが送り込む楽曲たちがゲーム界を席巻し続けています。正直いうと、今のコナミなゲームに冒険心がなくなったのかなと私は危惧しています。

DJ YOSHITAKAをはじめとする社内アーティストによってBEMANIシリーズは記録的な売り上げをもたらしました。同時にKONAMIが企業として大きくなり過ぎたゆえに、どうしても権利が絡みやすいゲーム開発にシフトしたことは否定できないと考えます。ゲームセンターに行くと、どうしても過去作(麻雀、クイズ、サッカー…を含む)をベースにしたゲームが目立つような気がします。

ただ、過去から良作のゲームを作り続け、現在でも(持株会社化など経営環境は変化しつつ)ヒット作を出し続けた老舗企業です。KONAMIブランドには、これからもこれまでにないゲームの高みを見せて欲しいのが、私自身の切なる想いであります。(了)

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