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回石進

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詩、俳句、小説などはこちらに貯めていこうと思います。Twitterでも呟いてます。
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#回石進

花に問うて眺る

咲くよりも 蕾でいれば

哀しからんや

なぜ咲く君は

なぜ美しい

北風に吹かれて

北風に吹かれて

鳩ポッポ 首をすくめて 鳩ポッポ
お腹は減って ないんかい?

帰郷

帰郷

昔ながらの情景に

涙が出るかと思ったが

お腹の音が空に響いた

水鳥

水鳥

水鳥の 眼差し何処 分からねど
水面に映る そなたは美しい

瞬きが多い君

君は瞬きが多い

いつも一緒にいるんだけど
君は瞬きが多いね

もしかしたら埃が沢山あるから瞬きをしているのかと思ったから
僕は周りのゴミ取り払ってあげたんだ

それでも君は瞬きが多い

一緒に映画を見ている時でも
君は瞬きが多いね

もしかしたら何か恐いものを見たくないから瞬きをしているのかと思ったから
僕は君を周りの恐いものから守ってあげるんだ

それでも君は瞬きが多い

もしかしたら君は目が

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武器

マシンガン抱え込んで

標的を探し回って数十年

勝負所を見失ってるね。

引き金の引きどころもターゲットも

後回しにする理屈が尽きました。

6発式のリボルバーに

1発の銃弾を込めて

コメカミに当てて幾数年

指先に力が入りません。

元々手にする武器が違ったのかもしれません。

夜に立つ

雨の日は電柱に寄りかかって
水溜りの中の未来を見つめる

雨粒の波紋が何度も何度も私の未来を
キャンセルするんだ

街の明かりを映すアスファルトが未来は此処だと教えてくれた。
そうさここに逃げ場はないんだ
いつもそうだろ目を覚ますんだ

本当の夜が私を呼んでる
黒い車が通り過ぎたら
私の時間が回り出すから

閉じた瞼に力を込めて
あなたに伝える私の気持ち
また逢えるだろうから忘れないでね

開いた

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拝啓、缶詰の中にて

行き先のない悲しみに

ブリキの蓋をただ落とし

缶詰の底で体育座り

全てを閉ざして何も観ず何も聴かず
ただ1人になり独りになり
自分だけただ一人になりたかった

薄暗い缶詰の中は静かだけど
ブリキの隙間からソトの音が入ってくる
光と陰の動きを感じる

どれだけ蹲っていただろう
鳴り止まないソトの動きに惑わされて
ボクは不安にかられた

どれだけブリキの蓋を見つめただろう
繰り返す光と陰の交差に

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迷い道

昔の明日は今より遠く
昔の今日は夢に煌めく

明日の昨日は煌めく陽炎
明日の今日は闇夜の光

今日の昨日はノスタルジーで
今日の明日は妙にリアルだ

回石進