木
学部生の頃の習作、自作詩集『地平の呼び声』から。
木
雨上がりの空間に
あらゆる物を浮き立たせる
太陽光線のうちで
静かに微笑する木々よ
枝や葉を支え得るのは
大地から生成する強さの故か
斯く在ることを
軽々と耐えていくお前たち
穏やかな顔で独り立つ木々よ
その生存の極意を
授け給え
まさか
雨によってすべて洗い流し
原始の姿で光のうちによみがえる
そんなこともあるまいに
学部生の頃の習作、自作詩集『地平の呼び声』から。
木
雨上がりの空間に
あらゆる物を浮き立たせる
太陽光線のうちで
静かに微笑する木々よ
枝や葉を支え得るのは
大地から生成する強さの故か
斯く在ることを
軽々と耐えていくお前たち
穏やかな顔で独り立つ木々よ
その生存の極意を
授け給え
まさか
雨によってすべて洗い流し
原始の姿で光のうちによみがえる
そんなこともあるまいに