薬膳体質チェック解説④【陰虚(いんきょ)】
薬膳において、身体の状態は主に8つのタイプに分類されます。
まずは、下記のリンクの設問を見て、ご自身が①~⑧のどの項目が多く当てはまったか、確認してみてくださいね。
体質は1つだけではなく、複数のタイプが当てはまる方も多くいらっしゃいます。
例えば、②の「血虚」タイプと④の「陰虚」タイプの両方に当てはまる等。
複数のタイプに該当される方は、それぞれの解説を参考にしてください。
陰虚体質の特徴
身体に潤いを与える津液(しんえき)が不足している状態で、体内に余分な熱がこもり、皮膚や髪などの全身が乾燥しています。
声がかすれて空咳が多かったり、慢性的な便秘にもなりがちです。
原因
・寝不足、夜型生活により津液がしっかり生成されない
・加齢による陰液(血液と津液)不足
・ホルモン療法を行っている
月経の状態
・経血の量が少ない、色が濃い
・月経期間が短い
・月経が遅れやすい
・おりものが少ない、又はほとんどない
おすすめ食材
日常でやってはいけないこと
・睡眠不足
・過労や激しい運動はほどほどに。
・お酒の飲みすぎ、辛い食べ物、熱すぎる食べ物は身体から水分を奪います。
・温熱性の作用のある食材は控える
いかがでしたか?
中医学では、陰液(血液と津液)と呼ばれ、その中でも「津液(しんえき)」とは唾液や涙、リンパ液などの血液以外の透明なさらさらとした液体のことを指します。
血と同様に、津液は陰に属するので、陰の時間(=夜)に活発化します。
なので、夜の時間帯にしっかり寝ることで血も津液も充分に生成されます。
津液は加齢と共に減少しがちなので、更年期障害のホットフラッシュの症状は、津液の不足が関連しています。
また、②の「血虚」体質が悪化することで陰虚体質になることもあります。
そちらの項目にも多く該当する方はチェックしてみてくださいね。