3足990円の靴下を愛用するわたしが、1足1,600円の靴下を買ってみたらQOLが上がりました
noteのクリエイターさんから影響を受けることが度々ある。
過去にimoえんぴつさんが書いた記事に影響され、私は文具店に走り、そしてかけがえのない経験をすることができた。
そして、今回は靴下。
「へぇ~!応援したいと思うほどいい靴下なんだ!」推しへの愛に似た靴下への愛情をこの記事からひしひしと感じた。
そしてこの記事を読んだ数日後、ブラックフライデーにあやかり靴を新調しようと靴屋さんに行った時のことだ。
見覚えのあるパッケージとカラフルでかわいい靴下が陳列されているのが目に入った。
「あれ、これってimoえんぴつさんがおすすめしてた靴下だよね?」
その場ですぐにnoteをひらき、記事と実物との一致を確認した。
まさかこんなに早くクリエイターさん推しの靴下に出会えると思っていなかったので、気持ちが高揚する。
そして、秋色の靴下を手に取り、パッケージの裏側の値段を確認すると、
「1,600円」
普段、無印良品で買った3足990円の靴下を愛用するという世界線で生きている私にとって1足1,600円の靴下は超高級品だ。
「よし、諦めよう」
と思ったそのとき、まるで歯科医院の先生を思わせるユニフォームを着用し、おしゃれなメガネをかけたイケオジ店員さんが現れた。
「これ、すごく履き心地が良くて私もずっとリピートしてるんですよ」
リピートという言葉に心が揺れる。
話を聞くと、その靴下はイケオジ店員さんが現在の店舗に異動してくる前から贔屓にしており、異動と同時に連れてきたアイテムとのことだった。
imoえんぴつさんの記事でも紹介されているが、その靴下は長野県にある「タイコー」という会社が製造しているAMITABI(アミタビ)というシリーズだ。
AMITABI(アミタビ)に対する熱量の高さからか、店員さんはさらに続ける。
「このタイコーという会社は有名アウトドアメーカーの靴下も製造しているんですよ。OEMのために作った靴下の糸を組み合わせたものがこの商品です」
先ほどの秋色の靴下とは違い、カラフルで明るいツートンカラーの靴下がまたかわいい。店頭に置いてある靴下はこの店員さんが数多くの種類から色、デザインを選んで並べているそうだ。
さらに、「履き心地は一度履いたらやみつきになるので、つい先日10足まとめ買いしていったお客さんもいたんですよ」「リピーターが多いんです」と、まるでその店員さんが靴下を製造したかと思うほどの熱量を込めて教えてくれた。
また、オンラインショップで手に入るとはいえ、実際に手にとれる機会が少なく、ポップアップショップがたまに出る程度なんだとか。
つまり、今この靴下が目の前にあるのは貴重体験。
「これは運命の出会いだ!」と、さっきまでの1足1,600円へのためらいは消えていた。
「一度履いたらもう手放せませんよ」と、ほほ笑む店員さんからは、柔らかな物腰とは反対に商品への確固たる自信が滲んでいた。
AMITABI(アミタビ)はその名の通り足袋の形をしているので、外反母趾の人にもおすすめだそう。近頃、外反母趾が痛み出していたのでありがたい。
今、AMITABI(アミタビ)を履いてこの記事を書いているのだが、柔らかな肌触りで、足袋の形が親指にやさしくフィットしている。
床が冷たく、スリッパなしで家の中を歩くのが辛くなってきたこの時期に、私は靴下だけで歩き回っている。やはり他の靴下とは違うようだ。
快適なのは、つま先部分のこの厚み。
冬が苦手な私にとって、この厚みのある生地の暖かさが心地よく、本格的な寒さが訪れる憂鬱が緩和される気がした。
使い始めてまだ1日目だが、納得できるお金の使い方をしたと感じている。
noteと店頭で良いものを紹介してもらった。
「心からおすすめしたい物があると、その熱量はちゃんと伝わるものなんだ」そんな風にも感じた。
靴を買いに行ったはずが、結局買ったのは靴下と中敷き。
しかもこの中敷き、私の中ではやはり普段は手に取らない価格の品……。
けれども、「これはいい!」と一瞬で分かるほど普段の靴の履き心地が全く違うのだ。
最初のimoえんぴつさんの記事を引用すると、こんなことが書かれていた。
今回の買い物で私のQOLが上がったのは言うまでもない。
良いものとの出会いは人生を豊かにする、そう感じさせてくれるような素敵な体験だった。
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やきいも
心が動いた瞬間をエッセイに。プリキュアにハマるセーラームーン世代の2児の母です。