ヤマグチアスカ 本のある暮らし

8歳の娘、4歳の息子をそだてながら、本の街で本に関わる仕事をしています。読書アドバイザー(JPIC16期生)東京在住。今年は日本近代美術にくわしくなりたい。

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8歳の娘、4歳の息子をそだてながら、本の街で本に関わる仕事をしています。読書アドバイザー(JPIC16期生)東京在住。今年は日本近代美術にくわしくなりたい。

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最近の記事

香月泰男と立花隆 「生誕110年 香月泰男展」

練馬区立美術館でやっていた『生誕110年 香月泰男展』に行ってきた。 どんな展示かは こちらの方の記事をみてね↓ 香月泰男といえば、 昨年亡くなられた立花隆さんが『シベリア鎮魂歌ー香月泰男の世界』という本を書いている。 立花さんは香月さんの足跡を追い、シベリアに渡り取材をしている。 その取材は、死後20年にあたる1994年の香月泰男の特番(NHK山口での放送)のためのものだったが、その放送が好評だったため、1996年にETV特集「立花隆戦争を語るー香月泰男のシベリア」

    • 上村松園 の美人画を見る

      仕事や育児家事その他読みたい本山積みだけど 日本近代美術についてもちっと知りたい… というのが今年の課題であり目標であります。(今年もあっという間に2ヶ月が過ぎゆきますが) ということで山種美術館で展示中の上村松園、見に行ってきました。 ↓コチラ。 上村松園とは どんな絵かはこちらからみてね。 ①明治生まれの女性画家・松園 生まれた年に父を亡くした松園。気丈な母が茶園を営みながら、女手ひとつで彼女を画家に。鈴木松年という先生が、「松」の字をとり銘茶の茶園にちなんで「松

      • 変わること変わらないこと3 本の話をしよう07 ポプラ社はじめての世界名作えほん

        「はやく目を出せ 柿のたね でないとあたまをちょんぎるぞ」(さるかにがっせん) 「えんやらやあ えんやらやあ」(かさじぞう のお地蔵さまが荷物をひくかけ声) 「あけておくれ こどもたち おかあさんだよ」(おおかみと七ひきのこやぎ) 「かちかち いうのはなんだろう」 「ここは かちかち山だから、かちかちどりが ないてるのさ」(かちかち山) 「どんぶらこ どんぶらこ と ながれてきました」(ももたろう) 3歳の息子の寝かしつけで、 毎夜読んでいる、お気に入りのシリーズ。

        • 危機のリーダーシップ 本の話をしよう07 F・ローズヴェルト、がんばったってよ

          「今、自分たちが直面している事態を嘆き、恐れるのではなく、勇気をもって現実に立ち向かおう。」 1933年のF・ローズヴェルトの大統領就任式の演説。 「失業者に現金を給付する直接救済よりも、公共事業などによって雇用を創出し失業者に職を与えるほうが、人々の勤労意欲を維持するためにも、 また、経済効果という観点からも望ましいと考えていた(略) ローズヴェルトは、困窮している国民に手を差し伸べて救済する義務と責任が政府にあることを示し、国民は『大統領が我々をカオスから救ってくれた

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        • 本の話をしよう
          8本
        • 本のあるくらし
          1本

        記事

          変わること変わらないこと2 本の話をしよう06 宮本常一

          何の脈絡もなく手にとった、宮本常一『伝書鳩のように』(平凡社スタンダードブックス)から書き抜きます。 ** 明治29年6月15日に三陸地方に大きな津波がおそったことがある。 そのとき、沖の方にノーンノーンという声が聞こえたという。 昔からの言い伝えの残っているところでは、それは津波の音に違いない とて高いところに避難した。そうした村ではみな生命を助かった。 しかし、この音をきいてもそれが津波の音と気づかないところでは 大きな被害を出した。(略)自然の音はそれを判断する能力

          変わること変わらないこと2 本の話をしよう06 宮本常一

          変わること変わらないこと 本の話をしよう05 『漂砂のうたう』

          今日、画面ごしに気の置けない友人数人と雑談をしていて コロナによって、変化が求められる時代になったね、 という話をしていた。 変わらなければ、という気持ちになっている人は 私の周りにも多い気がする。 私も含めて。 その雑談の最後に、 それとはちょっと違うのですが、 という前置きがあって、「児童虐待が気になっている」と話した人がいた。 そのときにはふんふんと聞くのみだったけれど、 解散したのちに、ぼんやりと 児童虐待は、「変化」とは対極の、「連鎖」の中にあるものだなと思った

          変わること変わらないこと 本の話をしよう05 『漂砂のうたう』

          アメリカを学ぶ 本の話をしよう04『地図で読むアメリカ』ほか

          1月20日に大統領就任式が迫り、2月発売の某大統領回顧録に向けて資料を読んでいるのですが、だんだん深みにはまってきました。 若いころはカナダとかアラスカとか自然豊かなところか、なぜか旧共産圏に旅するのが好きでした。あんまりアメリカって魅力を感じなかったのです(アメリカだって自然豊かなのに、なんかNYのイメージが強く)が、この年になり、ようやくその多様性・奥深さがいいなあと思うようになりましたよ。 コロナが収束して海外旅行にいけるようになったら、アメリカにいってみたい。いろ

          アメリカを学ぶ 本の話をしよう04『地図で読むアメリカ』ほか

          半藤さんと池上さん 本の話をしよう03『昭和史』(のちょこっと)

          昨日訃報のあった半藤一利さんのことと池上彰さんの言葉について 元文藝春秋の編集者でジャーナリスト・作家の半藤一利さんが亡くなりました。昨日はいろんな人と「惜しい人が亡くなったね」とやりとりしました。終戦時に10代前半、現在の墨田区に住んでいた彼は東京大空襲のときに川に飛び込んで船に引き揚げてもらった、という話が印象に残っています。たくさんの手が船をつかみ、多くがおぼれて死んでいった。周りは火の海…という世界を生き抜いた人。その後東大を卒業し、文藝春秋で坂口安吾や司馬遼太郎な

          半藤さんと池上さん 本の話をしよう03『昭和史』(のちょこっと)

          エベレストもその一歩から 本の話をしよう02『淳子のてっぺん』

          『淳子のてっぺん』 唯川恵 (幻冬舎・2017年) 会社の職場の上司が、山に登る人だったので、入社してすぐに誘われた。毎回、根性も体力もない私は周囲に迷惑をかけながら、へろへろになって下山した。毎日職場で顔を合わせている人と、なんで週末まで、と思わなくもなかったが、そこでご一緒した人と後々に仕事でご縁ができたり、その時の経験がいまにつながっていることは多々ある。 『肩ごしの恋人』で直木賞を受賞した唯川恵さん。 自分が担当していた文庫レーベルでも村山由佳、江國香織、と並んで

          エベレストもその一歩から 本の話をしよう02『淳子のてっぺん』

          本の話をしよう01『ゴリラの森、言葉の海』

          人生2度目の緊急事態宣言、初日。 これまでも意識してそうしてきたけど、こんな世の中だから、できれば毎日(平日のみですが)、本について、や、気になった言葉をここで書こうと思いました。 在宅でぬくぬくと仕事ができることを恵まれていると思います。 自分なりに何かポジティブなものを発信して何かの役に立てばいいなと思うし、そうでなくても、在宅は結構メンタルがやられるので、自分のメンタルキープと文章修行のためにも。たとえとして不適切かもしれないけど、アンネにおける日記みたいなものとして。

          本の話をしよう01『ゴリラの森、言葉の海』

          本のある暮らし  Titleがある街に住んでいる

          こどものころから、ミスタードーナツのお店のある街に住みたかった。念願かなって、家族で中央線沿線の荻窪に引っ越してきたのが5年前の春だ。そのドーナツ店が今年のはじめに閉店することになって残念に思っていたが、私が毎日の生活に追われていて知らないうちに、この街にTitle という本屋さんができていた。 駅から10分ほど歩く、大通り沿いではあるが、けっして行きやすいところではない場所に、その本屋さんはある。リブロ池袋の書店員さんだった辻山さんが独立して開いたお店で、本が好きな人だけ

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