#410字の小説
彦星誘拐(410字の小説)
ある命令が私に伝えられる
[彦星を誘拐し、織姫の元へ連れて行け]
彦星とは◯国の皇太子
織姫とは✖︎国の姫君
二国は対立する国である
疑問に思った私だが、命令を成功さすだけ。
だが皇太子の誘拐など簡単にはできないが、
彦星を私の車に乗せる事に成功した
彦星に
「絶世の美女に会わせる」と
云うと私の元に着いて来た
私の向かうところは✖︎国。
国境の警備員は打ち合わせ通り
私の車を通過させ
非情怪談(1分で読める小説)(410字)
夏が来ると私は、怪談話を子供達に聞かせている。
それは現実に起きた話。
地球上で起きた最も怖い話。
怯えながらも聴く子供達。
私は子供達に伝えたかった。
人間の持つ悪性を!
何故、人間は殺し合い、大きな戦争を起こすのか!を。
人間の怖さ。人間の愚かさ。人間の非情さ。
人間こそが本物の妖怪・悪魔。
その妖怪の話を私は毎年、子供達に語る。
私の想いを伝えたい。
だが、その想いは空虚。
幾ら語っても
非情怪談➕無常会館(1分で読める小説)(410字)
街をぶらついていると、不思議な建物を見つけた。
看板に「無常会館」とある。
…無常会館って何?…と思っていたら何故か体が勝手に動きだす。
会館には入り口の扉が無い。
僕は誘われるかの様に、その会館の中に入っていく。
すると不気味な声。
耳を澄せると聞こえてくるのは怖い話
…どの部屋で語っているのか?…
聞き耳を立てながら僕は会館の奥に入って行く
だが、どの部屋にも人がいない。
声は段々と大きくな
春ギター(410字の小説)
兄はいつもギターを抱えてる。
「ギターが恋人」と兄が言う。
何故恋人が居ないの?
妹の私には解らないわ。
兄は妹から見てもかなりのイケメン。
彼女が居たって不思議では無いのだけど
出不精が祟っているみたいで出会いが無いみたい。
最近兄のギターの音色が変わってきた。
穏やか音色。
まるで春の季節みたいな癒しの音色。
私は畏敬の念を持ち「春ギター」と命名した。
それを兄に伝えてたい。
自分の作曲
ハルの夢を(410字の小説)
「貼るの!夢を。神社の壁にお札を貼るとね、
願いが叶うのよ」
と、見知らぬ人の声が聞こえる。
ここは「壁貼り神社」
…壁に貼ったぐらいで、夢が叶うなら苦労はしないよ。…
と、想っていたのに、この神社に来てしまう
「溺れる者は藁をも掴む」と言うけれど
今の僕の心境だ
壁に貼ってあるお札を見ると、
夢の貼り紙に、❤️のマークが付いている。
神主に聞いてみた。
「他人の夢が良い夢だと感じたら
❤️を
ドローンの課長(410の小説)
「太陽がいっぱいを知っている人?」
…太陽がいっぱいって何?
太陽って一つでしょ。…
課長は解らない事を平然と言う。
「君達、知らないのかい?
有名なフランス映画。
自慢する訳では無いが、
僕が若い頃あの主演の男優に
似ていたんだぞ。」
と、課長の自慢が始まった。
でも、ここで嫌な顔をすると、
課長に悪い気持ちにさせてしまう。
ここは大人の対応だ
「えっ!課長はフランスの映画俳優に
似て