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オリジナル短編小説 【ケムタの憂い】
作:矢神信一
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毛虫のケムタが卵から孵化したのは、葉っぱの上だった。
生まれた頃は、たくさんの兄弟と葉っぱを一緒に食べていた。
しかし、兄弟たちは好む葉っぱが違うみたいで、
それぞれ、違う道を歩みだし、みんなバラバラになっていった。
ケムタは親の顔を知らない。
お父さんもお母さんも、ケムタが生まれた時には居なかった。
一分で読めるほらー小説3(140字の小説)
廃墟の病院が、壊される事もなく
不気味に存在している。
その隣に新しく建った病院が有る。
廃墟の病院をそのままにして、
新たな病院を建設したのだ。
その廃墟の病院に肝試しに来る人は誰も居ない。
来るのはカラスだけ。
だが、新たな病院に肝試しに診てもらう人は
日に何人かはいる。
私もその一人だった。
見えない恐怖(220字のくだらない小説)➕追伸
見えない敵に悩まされている僕。
「何処にいるの?」
と、聞かれても答えられない。
だが、そいつは何処かに居る!はずだ。
そいつは、私に急に襲いかかる!
様な感じを、僕に与える。
「襲いかかるって、どんな感じに襲われるの?」
と、聞かれても実際には襲われていないので
答えられない。
不思議な現象を、僕は感じている。
「世の中には、目に見える怖い事が山ほどあるのに、
目に見えない物が、怖いんだね」
一分で読めるホラー小説かも?
月も無い夜。
街灯も無い暗い田舎の夜道。
舗装もされていない、でこぼこな道。
ところどころで、石に蹴つまずき危うく転けそうになる。
穴ボコもあり、用心しながら歩く僕。
行き交う人は誰もいない。
心細いがこの道を行かないと、目的地には辿り着けない。
不安を抱えながら恐る恐る歩いていると、
前にはしっかりとした足取りの人が見える。
後ろ姿に逞しさを感じる。
…真っ暗なのに、全て見えているみたいだ…
banadel 氏に告ぐ
「馬鹿は死ななきゃ治らない」と言う言葉がありますが、
可笑しな人に迷惑かけれた人はたまったもんじゃ無い。
ましてや、ネットで攻撃されると拡散される。
可笑しな人が死ぬのでは無く、攻撃され迷惑を掛けられた人が死んでしまったら、
本末転倒である。人を批判するのであれば、自分なりの正義感を持つのが当然と
思えるが、それすら持ち合わせていない輩がいる。
本当に残念である。
こちらは、公開討論を望んでいるの
消えた金魚(前編)(一分で読める小説)
テレビの上にあるガラス鉢。
中には美味そうな赤い魚。
でも、ご主人様は大切にしているみたいで
毎日餌をやっている。
あの魚を僕が食べたら叱られる。
最近僕の餌にはろくな物がない。
仕方がないので、外で調達している。
ご主人様は、今日も元気も無く家にいる。
以前はお勤めに出掛けていたのに不思議だ。
今日気がつくと魚が居ない。
どうしたのだろう?
昨日までは、元気で泳いでいたのに!
ご主人様が僕
雨音はショパンの調べ(一分で読める小説)
窓打つ雨の調べは、ショパン?
静かに奏でるのは、別れの曲なの?
私の心の中に想い出を刻んで、
消えてしまったあの人。
今は何処にいるの?
元気なら顔見せてよ!
もう直ぐ一年経つね、
君が居なくなってから。
もう、君は僕の元には帰らないの?
雨音が変わったよ。
激しく窓を叩くよ。
君は怒っているの?あの日の事を。
誰にだってあるよ、間違いぐらいは。
でも、それは許されない間違いだったの?
悔や