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ショートシュート

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短編集を集めてみました
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#あほやん

笑いの壺#ボケ学会(一分で読める小説)➕追伸

笑いの壺#ボケ学会(一分で読める小説)➕追伸

久しぶりにユニシロに行く。
この店は雑貨屋で、この前は「復習のTシャツ」なる物を買わされ
もっと前は「放課後のランプ」を買わされた。

最初に買わされしまったのは、「宇宙人の入った缶詰」だった。
その時は「烏賊の缶詰」と思って買ったのだが
烏賊では無く、宇宙人だった。
その事については、私の小説「謎の生き物」にも書いてある。
そんな事はさて置き、
また来てしまったユニシロ。

店内を見渡すと可笑し

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大きな砂時計(2分位で読める小説)

暑い日差しを浴びながら、
僕はユニシロに向かっている。
この前購入した「笑いの壺」のクレームを言いに
ユニシロに行くのだ。
ユニシロは、いつもの様に閑散としていた。
…あんないい加減な物を売っているから、
お客が来ないんだ…
と、僕は怒りと同時に腹で笑っていた。

店に入るなり僕は勇んで店長を呼びつけた。
店長はいつもの様に揉みてをしながら、
僕のところにやって来る。
「あの〜、この前購入した笑い

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見えない恐怖(220字のくだらない小説)➕追伸

見えない恐怖(220字のくだらない小説)➕追伸

見えない敵に悩まされている僕。
「何処にいるの?」
と、聞かれても答えられない。
だが、そいつは何処かに居る!はずだ。
そいつは、私に急に襲いかかる!
様な感じを、僕に与える。
「襲いかかるって、どんな感じに襲われるの?」
と、聞かれても実際には襲われていないので
答えられない。
不思議な現象を、僕は感じている。

「世の中には、目に見える怖い事が山ほどあるのに、
目に見えない物が、怖いんだね」

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一分で読めるホラー小説かも?

一分で読めるホラー小説かも?

月も無い夜。
街灯も無い暗い田舎の夜道。
舗装もされていない、でこぼこな道。
ところどころで、石に蹴つまずき危うく転けそうになる。
穴ボコもあり、用心しながら歩く僕。

行き交う人は誰もいない。
心細いがこの道を行かないと、目的地には辿り着けない。
不安を抱えながら恐る恐る歩いていると、
前にはしっかりとした足取りの人が見える。
後ろ姿に逞しさを感じる。
…真っ暗なのに、全て見えているみたいだ…

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消えた金魚 (1分で読める小説)(意味が解るとホラーかも)

消えた金魚 (1分で読める小説)(意味が解るとホラーかも)

金魚鉢の中に何も居ない。
昨日までは、赤い金魚が5匹泳いで居たのに、
気がついたら何故か消えていた。
それと、ミケも居ない。
「お父さん、金魚がいないよ」
と、言っても答えてくれない。
最近、お父さんは元気がない。
お仕事に行かずに、お家に居る。
…どうしたのかな〜…
「お母さん、お腹空いたよ。ご飯にして〜」
と、言っても、お母さんも返事をしてくれない。
「どうしたの、お母さん。」と、聞いても

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フクちゃんに送る(他の人にはどうでもいい話)

フクちゃんに送る(他の人にはどうでもいい話)

今回のフクちゃんに関連する事件は、個人的な恨みから発生したもので、SNSを使って公表するものでは無いはずである。個人的にコメントを送ることが出来るのに、
何故かbanadelはしなかった。
しかも、サブアカまで取ってフクちゃんを公の場で批判し罵った。
それだけ取ってみても、banadelの異常性が解る。
個人的な恨みで
フクちゃんを公の場で非難し
フクちゃんをノートの場から追い出そうとする行為は

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雨音はショパンの調べ(一分で読める小説)

雨音はショパンの調べ(一分で読める小説)

窓打つ雨の調べは、ショパン?
静かに奏でるのは、別れの曲なの?

私の心の中に想い出を刻んで、
消えてしまったあの人。
今は何処にいるの?
元気なら顔見せてよ!

もう直ぐ一年経つね、
君が居なくなってから。
もう、君は僕の元には帰らないの?

雨音が変わったよ。
激しく窓を叩くよ。
君は怒っているの?あの日の事を。
誰にだってあるよ、間違いぐらいは。
でも、それは許されない間違いだったの?
悔や

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「いやん、ズレてる」と言う彼女は(一分で読める小説)

「いやん、ズレてる」と言う彼女は(一分で読める小説)

「ズレてる!」は、
私にとっては、馴染みの言葉。
別段気にすることも無い。
でも、ズレてるの前に「いや〜ん」が付くと凄く気になる。
特に女性の色っぽい声で言われると、尚更だ。

今日、見知らぬ女性が私の顔を見て
「いや〜ん、ズレてる」
と、甘い声で言う

…一体何がズレてると言いうのだ…
気になって、若い見知らぬ女性に聞いてみた。
女性は恥ずかしげに、目を逸らし、逃げる様に私の元を去って行く。

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復習Tシャツ(1分で読める小説)(410字)

復習Tシャツ(1分で読める小説)(410字)

久しぶりにユニシロに顔を出した。
あまり知られてはいないが、ヘンテコな物を扱う雑貨屋である。
この店で以前「放課後ランプ」を購入した。

店の中をぶらついていると、店主が揉みてをしながら近づいてくる。

「お客様、このTシャツはお買い得ですよ。
なんとリバーシルになっていて
裏返しすれば、表とは違う別の絵が出てくるのです。
当店では、このTシャツを『復習Tシャツ』と名付けました。
一枚で二度美味し

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君を忘れ無い(1分で読める小説)➕ツッコミ

君を忘れ無い(1分で読める小説)➕ツッコミ

君を忘れる事ができないよ。
あの日の喫茶店
君との出会い。

君とは初めてだったね。

君のあの感触、僕には強烈な想い出になったよ。

前から君の事は知っていたけど、
あんな風に姿を変えるなんて、
すごい驚きだったよ。

君と出会ったのは、あの喫茶店。
思い出の喫茶店。
想いでの君。

今ではコーヒーゼリーは何処にでもあるけれど、
僕が初めて食べたコーヒーゼリー。

僕は君を忘れ無いよ、
あの喫茶

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巧妙な詐欺(1分で読める小説)

巧妙な詐欺(1分で読める小説)

人間誰しも、簡単に信じてはいけない。
たとえそれが、
愛情持って育ててくれた両親であっても。

彼がある日、両親から家の購入の相談を受けた。
母親が云うには「2000万の建て売り住宅を購入したい」と云うのである。
だが、「両親とも高齢で住宅ローンが組めない。お前の名義でローンを組みたい。返済は私達が責任を持つから、
名義だけ貸してくれ」
と、頼まれた。

彼は熟考し反対したのだが、両親は執拗に食い

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放課後ランプ (続編) (410字の小説)

放課後ランプ (続編) (410字の小説)

昨日の反省をした僕は、誓いを立てる。
…決して授業中に居眠りはしない…
と心に決め真剣に授業に臨む。
誰にも見つからずにランプに火を灯し、
神妙に授業を受ける僕。
僕の決意はかたく、
今日は一睡もしなかった。

直ぐに帰宅しランプを探すが、無い!
学校に忘れて来た。
火も消していない。
直ぐに学校に行き、
ランプを取りに行かないと!
心に思うが、睡魔が僕を襲い、
語りかけて来る。
「そんな物は睡眠

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放課後ランプ(410字の小説)➕追伸

放課後ランプ(410字の小説)➕追伸

僕は受験生。
僕の家は貧しく、塾にも行く事は出来ない。
不安に思っていたある日、ある人からランプを貰った。
その人が云うには
「このランプを灯すと、授業中の記憶が蘇る」と云うのだ。
このランプ、「放課後ランプ」と云うらしい。
…そんなランプ、本当に有るのか?…
と、疑念が湧いたが、
授業の内容がもう一度確認できるのであれば、
復習するのに最適である。
そのランプの使い方は、
「授業中にそのランプを

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ある霊能者(380字の小説)

ある霊能者(380字の小説)

ある霊能者が、私に向かって
「貴方は凄い能力の持ち主だ。
修行すれば、かなりの力を得るであろう」
と、言ってくる。
おだてに弱い私は、その言葉を信じて修行を重ね遂に
霊能力を身に付ける。

私には観える。
その人の運命が、手に取る様に解る。
だが、只では教えてはあげない。
修行に元でが掛かっているからだ。
私は、路上で占いの商売をやり始めた。
私の占いは当たる、と評判となり多くの
人達が私の元にや

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