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ショートシュート

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短編集を集めてみました
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#ボーン

白いワンピースの女(2分で読める小説)➕追伸#ボケ学会リレー小説をお願いします

白いワンピースの女(2分で読める小説)➕追伸#ボケ学会リレー小説をお願いします

夜中に現れると言う、白いワンピースを着た女。
夜の蝶かと思っていたが、
誰の誘いにも乗ってはこない。
また、誰も誘わない。
不思議な女が、繁華街をうろついていると
噂が噂を呼び、いつしか都市伝説になる。

噂とは尾鰭がつく物で、
「白いワンピースの女は、男を誘わない代わりに
女の人を誘う、レズの女」
と噂され、また違う噂では
「彼女の顔を見た人に聞いたところ、
凄く美人ではあるが、男の生き血を吸う

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階段を登る君を見つめて➕追伸

階段を登る君を見つめて➕追伸

「初恋!?。いつの事か思い出すのも困難だ。
この歳になると。最初誰に恋したっけ?」
初老の男は、5歳の孫の質問に真剣に悩んでいる。
「そう、あれは・・・」

男は頭の中で時を戻し始めた。
目に浮かび見えてきたのは、五月雨の季節。
中学二年生だったあの時の体育館。

私が淡い感情を抱いている娘が僕の側にいた。

時々、彼女と目線が重なり合う。
トキメキを隠しながら、素知らぬ顔の僕。
その娘も恥ずかし

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電柱と樹木(幸&ボーンの創作童話) 結➕追伸

電柱と樹木(幸&ボーンの創作童話) 結➕追伸

「物凄いスピードで走ってくるのは誰だ?」
と、電柱は目を細め、
走る姿を見て韋駄天という事が解った。
韋駄天は、電柱に宣伝の張り紙を貼る仕事をしているからだ。
「また、私の身体に変な物貼るのね。嫌だわ」

韋駄天は、着くなり、
「電柱さん、今日お手紙持ってきたよ。
これはそんじょそこらにある手紙と違うよ。
これは、樹木が貴女に宛てに書いた恋文だよ。
樹木は貴女の事が好きなんだよ」
「えっ、樹木さん

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電柱と樹木(幸&ボーンの創作童話) 承

電柱と樹木(幸&ボーンの創作童話) 承

一部始終を見ていた観音は、どの様にしたら二つの物達が仲良くなるかを
考えていました。
…お互い、何故憎しみ合うのか?樹木と電柱は物が違っていても、
歪み合う事はないはずだ。…
観音様はこの様に考えていました。

しかし残念な事に観音像は動けない。
あの物達の側にも行くことが出来ない。
また、私はあの物に対して言葉を伝える通力も無い。
観音の想いをどの様に伝えるかを、思案していました。
そうだ!お釈

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鳥の歌の歌詞に想う(500字のエッセイ)

鳥の歌の歌詞に想う(500字のエッセイ)

以前、「池中元太80kg」というテレビドラマの挿入歌に
「鳥の歌」がありました。
杉田かおるの歌です。
この歌は、一見すると、鳥の事を歌っているのかと思いますが、
これは、亡くなった人が、天国から恋人を見ていての
別れの歌なのですね。

🎵あなたがいた頃は、笑いさざめき・・
と、あります。
この歌詞には生前の想い出を感じます。
二番目の歌詞には
🎵あなたを想うのは、日暮どきから・・
と、ありま

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