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白いワンピースの女(2分で読める小説)➕追伸#ボケ学会リレー小説をお願いします
夜中に現れると言う、白いワンピースを着た女。
夜の蝶かと思っていたが、
誰の誘いにも乗ってはこない。
また、誰も誘わない。
不思議な女が、繁華街をうろついていると
噂が噂を呼び、いつしか都市伝説になる。
噂とは尾鰭がつく物で、
「白いワンピースの女は、男を誘わない代わりに
女の人を誘う、レズの女」
と噂され、また違う噂では
「彼女の顔を見た人に聞いたところ、
凄く美人ではあるが、男の生き血を吸う」
と女吸血鬼の様に言われていた。
他にも色んな噂があったが、全てガセネタだった。
都市伝説を作る事こそ、
白いワンピースの女の目的であるみたいだ。
今では白いワンピースの女の事を知らぬ者は誰もいない。
だが、白いワンピースの女が存在すると言う
確証は無い。
ただ、都市伝説になっただけの女。
そんなある日、僕は白いワンピースを着た女に
出会う。
合コンの帰り路、一人で繁華街を歩いていた時の事だ。
せっかくの合コンだったのに、気の乗らない相手ばかりで
ウンザリした気持ちだった。
…もう一軒行くか…と酔ってはいたが、
まだ飲み足りない気持ちであった。
そんな思いで歩いていると、灯りの途絶えた所から
か細い女の声が僕の足を止めさせる。
見ると、白いワンピースを着た女。
ご時世なのか、白いマスクをしている。
「お兄さん、私って綺麗かな?」
と、聞いてくる。
確かに目元は綺麗な二重で美人に見えるが
薄明かりでは、はっきりとは見えない。
その時の僕は、彼女が都市伝説の白いワンピースの
女だとは気づかずに、話して掛けてしまう。
「綺麗だと思うよ。はっきりとは見えないけど」
「そう、ありがとう。でもこれでも綺麗かな」
と、その女はマスクを外す。
…やばい、この女はあの口裂け女か!…
と、一瞬僕の体は膠着したが、顔全体を見ると
綺麗な女性だ。口は裂けてはいない。
僕の体の膠着は解けたのだが、一部の所だけが膠着する。
「綺麗ですね。びっくりしました」
と言う僕をみて、彼女は嬉しそうに笑った。
その、開いた口元の
前歯が全部虫歯で真っ黒。
不気味に笑う、彼女の顔は二目と見れない
おぞましき顔。
また、私の体は膠着した。
だが、先ほど膠着した一部の所だけは、
膠着が解けた。
…彼女が都市伝説の女だ!…
と、気づいたのは、この時だった。
都市伝説の女は存在した。
前歯が全部虫歯の女だった。
びっくりさせるのが目的だったみたいだ。
だが、僕はその女から逃げることが出来ない。
今頃酔いがまわってきたのか?
足がもつれて進めない。
「可哀想に、私の顔を見ると皆んなそうなるの。
動けなくなるのよ。私、綺麗だから」
と、不気味な笑顔を見せてくる。
…助けてくれ〜〜〜…
と、叫ぼうとしても声が出ない。
いったい僕はこれからどの様な目に遭うのか?
追伸
この後はまだ考えてはいません。
中途半端に終わります。
誰かこの続きを書いて頂きたいです。
ホラーでも、コメディでもあなたの思う事を
書いてくだされば結構です。
リレー小説が出来ると嬉しいです。
お願いします。