Y Ta

ドラマや本や映画や音楽の感想などを書いてみたいと思います。

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最近の記事

忘れられない映画〜イル•ポスティーノ

 以前の投稿でバンドの話をしながら、私はこんなことを書いている。  「私には、『詩とはメタファー(隠喩)だ』という思いがある。(忘れられない古い映画に出てきたセリフだが、そのことについてはまた機会があれば)」  この忘れられない古い映画とは、『イル・ポスティーノ』という1994年制作のイタリア映画である。主人公の郵便配達人を演じたマッシモ・トロイージと、もう一人の主人公と言ってよいパブロ・ネルーダを演じたフィリップ・ノワレのすばらしい演技、特にマッシモ・トロイージについて

    • 最近はまった漫画〜アオのハコ

       アニメを見たのがきっかけで、漫画『アオのハコ』にはまった。もともと高校を舞台にした作品が好きだということを、最近改めて自覚した。ここ数年のことを考えても、『ホリミヤ』と『スキップとローファー』、『その着せ替え人形は恋をする』(厳密には学園ものではないかもしれないが、文化祭の話はかなり印象的だった)、それから『正反対な君と僕』を夢中になって読んでいるし、今年公開された映画をきっかけに『ハイキュ-!!』にもはまった。夏ドラマでは『素晴らしき哉、先生!』を意外と感動して見ていた。

      • 最近出会ったバンド

         しばらくテレビドラマを見ていなかった。おそらく10年以上。ところが、ここ3年くらい、急に一週間に何本もドラマを見るようになった。アニメも何本か見た。いくつか自分にちょっとした変化があった。  例えばドラマを見て感動して、勢い余って、感想をnoteに投稿するようになった。これは本当に自分でもびっくりしている。自分の書いたものを公衆の面前にさらす、なんて考えたこともなかった。当然スキは大して付かないのだけれど、1つでも付けば天にも昇るうれしさである。(付けてくださったみなさん

        • 『海のはじまり』 「あったかもしれなかったこと」と「あるかもしれないこと」

           『海のはじまり』が終了して一週間が経った。いろいろな方の感想やら考察やらを読み、なるほど、とはっとさせられたことは多数、自分の考えの浅さを恥じることもかなりあった。それにしても、これだけ人の心を動かすドラマだったのだなあ、と改めて思わされた一週間だった。  今回はドラマの感想からは離れて、ストーリーでは描かれなかったことを、勝手に想像してみたいと思う。  まずはあったかもしれないこと。  水季は夏が海の父親になると予想していたのだろうか。私の想像では、五分五分と考えて

        忘れられない映画〜イル•ポスティーノ

          海のはじまり 第12話(最終回)感想

           ド直球だった。  予告のシーンは開始10分くらいでだいたい出尽くした。前回のボロボロの状態から夏が選んだのは、海と対話することだった。とにかく真っすぐに、誠実に海と話すこと。その中で最初から海と一緒にいられなかったことを謝り、海の気持ちを理解しきれなかったことを謝り、実は自分も水季いなくなってさびしいよ、と打ち明けた。第8話で実の父親には「言えない」と言っていたのに。そうして海と2人の生活をもう一度はじめることになる。  最終回を見始めるまで少々気が重かった。少なくても

          海のはじまり 第12話(最終回)感想

          海のはじまり 第11話感想

           ハッピーエンド好きの私にとって、「海のはじまり」は視聴していてきつい。「いちばんすきな花」の印象が強かったので、温かく包み込まれるような展開を予想していたのだが、第9話あたりから、どうもハッピーエンドが遠のいてきたような気がして視聴するのがきつくなってきた。それでもどうしてもこのドラマについて語りたくなった。それどころか、感じたことを誰かに聞いてもらいたくなった。だから生まれて初めて投稿してみることにした。自己紹介も何もないまま、いきなり、しかも、第9話の感想からとえらく中

          海のはじまり 第11話感想

          海のはじまり 第10話感想

           前回の感想では、ハッピーエンドを求めてしまった。夏と弥生と海が3人家族となって幸せになるラストを、である。往生際が悪いと思いつつも、今回はそのようなラストを予感させる描写はないのだろうか、と期待しながら視聴してしまった。  視聴し終わっての感想。微妙。弥生との復縁、ワンチャンあるのでは、とも思ったけれど、私がイメージしているのとは違う形の3人の姿が描かれるのかもしれない、とも思い始めた。夏と弥生が結婚をして海の親になる、(今誤変換があって気づいた。「海」=「生み」なんです

          海のはじまり 第10話感想

          海のはじまり 第9話感想 〜第8話をふり返りながら

           『海のはじまり』第9話を視聴するにあたって、2週間空いたので、改めて第8話を視聴し直してみた。「机を蹴る夏君」を見たかったので、途中から始めて、最後からまた最初に戻って、という変則的な視聴の仕方をしたからなのかもしれないが、気付いたことがあった。    それは、冒頭の夏と水季との回想シーンでの会話と、実の父と夏との会話の共通点である。実の父が残したカメラで水季を撮っていた夏が、「かわいい?」と尋ねる水季に対して「おもしろい」と答える場面があった。「水季おもしろいんだよ」と。

          海のはじまり 第9話感想 〜第8話をふり返りながら