嵐の夜もあなたとなら20210810
Wild Nights — Wild Nights!
Were I with thee
Wild Nights should be
Our luxury!
嵐の夜、嵐の夜!
あなたとなら
嵐の夜も
なんたる宴!
——Emily Dickinson
轟々と吹きつける風の音で目が覚めてしまいました。台風でも来ているのでしょうか。せっかく眠れたと思ったのに……
というわけで、こんばんは。再び眠りの足音が聞こえてくるまで、しばし氷菓をつまみに白ワインを傾けながら、明日について瞑想していきたいと思います。
そうそう、氷菓と白ワイン、これがなかなか良いということに最近気が付きました。こってりめのチョコレートアイスをさっぱりした白ワインで流し込む。味のハーモニーもさることながら、アイスにまとわりつくなんとなくの罪悪感、不健康なイメージを白が浄化してくれます。そして直感的には、これはアイスの温度がおいしくいただくポイントではないかという気がします。もちろんアイスとしては溶けすぎはよくないとしても、キンキンの状態よりは溶け始めているほうがおいしそう。あとは、アイスを口にしたあと、ワインを口に運ぶタイミングも重要かも……
さて、突然ですが明日、友人と一緒に江の島に行くことになりました。だからもう寝たいわけですが、外もいまだに騒がしく、なかなか再び寝つけない。こんなことしていてちゃんと起きれるんだろうか。同じ友人とこの前12時に約束して焼肉に行ったのですが、僕は寝坊して30分の遅刻。この日の前日もなかなか寝られず、朝の9時ごろになってようやく眠くなってきて、いやもうここまで来たら眠くなってほしくなかったと思いつつ、寝不足で焼肉は危ない、みたいな謎の声もどこからか聞こえて来て、仮眠をとることにしたんです。そしたら遅刻。意志にはお構いなく、身体は仮眠より本格的な眠りを選択。まあそりゃそうか。と、今回も今まさにこのパターンに近付きつつあるという恐怖……
ちなみに、明日は10時集合。これはもういっそ起きていたほうがいいかもしれないな、と気持ちが傾いてくると、寝不足で江の島は危ない、という声がもちろん聞こえてくる。しかし、明日はおそらく電車で行くので、最悪事情を説明して行きの電車の中で眠らせてもらう、という可能性もあります。とこう書いていると、それは旅の醍醐味を失うんじゃないかという声……。そもそも今調べてみて分かったのですが、江の島は意外と近く、一時間ちょっとで行けるみたいです。
こんなことを今更調べている僕ですが、つい先ほどまで、俺は江の島に行ったことがあるんだ、という勘違いをなぜかしていました。なぜかは分かりませんが、鎌倉に行った経験を江の島に行った経験として認識していた可能性がなくはない、まあしかしこれもあくまで可能性すぎて分かりませんが……。可能性は無限ですからね。そういえば今ふと思い出したのですが、好きだったサッカー漫画(『エリアの騎士』)の舞台がたしか江の島でした。これのおかげで江の島を精神的に近く感じていたのかもしれません。いやー、それにしても懐かしい。この漫画は、絵がすっきりしていて見やすく、試合の部分も魅力的ながら、サッカープレイヤーである兄と弟と幼馴染の女の子がいて、野球の『タッチ』を若干髣髴とさせるような文学的な三角関係が導入されていて、特に前半はこの関係性が物語を駆動していました。あとは中学、高校、代表、プロ、と年代の違うサッカーの描き分けがじつに上手だった記憶があります。うーむ、読み返したい……。しかし今から読み返したら明日江の島に行ける気はしなくなります。全57巻なので。
せっかく思い出したので、ネットで作品の評価をちょっと覗いてみると、肯定的な評価が少なくてちょっと落ち込みました。まあ確かに、サッカーのリアリティに関して、現実のスポーツとしてのサッカーが好きな人からすれば不満が出てくるのも現象としては理解出来ます。しかし、いやいや、もう少しマンガを楽しく読みましょうよ、と僕としては言いたくなります。漫画としての面白さとサッカーのリアリティ、これはもちろんバランスでしかないわけですからね。少なくとも実現不可能な必殺技めいたフェイントがバンバン出てくる感じではありません。いや、ファイトリックの進化系とかはちょっと危ないか……ともかく、やはり面白いので、『エリアの騎士』はおすすめです!
と、だらだら書いているうちに、外も静かになってきたことですし、今一度眠りを試みたいと思います! 明日の江の島がどうなるのか、それは誰にも分からない、あるいはこの嵐の夜風に言えば、天のみぞ知るというやつでしょう。
というわけで、このあたりでおやすみなさいと言わせていただきます。お付き合いいただいた方、ありがとうございます! …また外が騒がしくなってきました!
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