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「自利と他利のバランス感覚」

さて、ついに大学が始まった。

授業数の多いこと多いこと。これに加えて卒論書いて、金を稼いで自分の時間を使って勉強と考えると本当に人間性を捧げるしかないのだろうかと思うぐらいだ。

もはや、辛さを通り越して笑っている。そうだやるしかないんだ腹を括ろう。

まぁそんな決意表明をした矢先に、「仮面」のことも考えながら楽しく過ごしていこうと思っている。

これに関しては正直言ったりきたりの繰り返しだ。そもそも仮面をかぶることは良いことなのだろうか、悪いことなのだろうかとか。

じゃあ仮面を取ったその先にどういうものがあるのかとか。色々考える。またまとまったら一本出そうと思っている。

さて、それとは無関係だが今日の終わりに「自利と他利」という話を書いて床につく。

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自利と他利とは、簡単に書くと「自分の利益、他人の利益」ということである。

このバランス感覚が個人的に大事だなと思って最近は生きている。

世の中、自利を主張する人は非常に多い。そりゃそうだ、人間は欲深い生き物だから自分が欲しいもの、見たいものを全力で掴みに毎日を生きている。

例えば、好きなブランドバックを買うためにお金を稼ぐとか、自分がやりたいと思ったことを他の人を巻き込んでやるとか。ここで大事なのは、その人の世界の中心は「自分」ということである。

その一方で、他利という考え方がある。なお、ここでの他利は他人から報酬を受け取らず、人の利益に資するものだと定義する。

例えば、被災地復興のために活動をしたり、町の活性化や清掃のためにボランティアをしたりすることがあるだろう。ここで大事なのはその人の世界の中心は「他人」ということである。


どちらも最初は良い。自利であれば、自分の欲望を満たし、他利であれば承認欲求なり達成感なり得られるからだ。

さて、どちらもこのまま進んでいくとしたら、どっちが心を蝕んでいくだろうか。


結論、僕の答えは両方だ。一見、自利だけが自分を蝕んでいくと思ってしまうが、僕は他利にも一定の領域を超えると精神的にきつくなると思っている。

当然自分の利益だけを追求する人は、他人のことは眼中に入れない可能性が高いので、周囲の人間から煙たがられる率は高いと思っている。つまり忌み嫌われる者になりかねないということだ。どんどん自分を陥れてしまう。

他方、他人の利益のためだけに生きてる人も途中で心が荒廃してしまうと思っている。

なぜか。報酬や対価がもらえないからやる目的を見失う可能性が高いからだ。

つまり、無償でボランティアをずっとやっていると途中で自分はなんのためにやっているのかわからなくなる時があるように、他利のみだと自分の方向性を見失ってしまうことがある。その点他利のみだと限界が生じるのだ。


人は自分の利益も他人の利益も欲しいわがままな生き物である。そう考えると、その両者を天秤にかけ、一番バランスの良いところで落ち着くのが、おそらくもっとも良い理想なのだろう。

それは仕事においても人間関係においても一緒。自利と他利のバランス感覚を持って生活していくことをしていくとお互いが幸福になれるはずだ。

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