佐藤正俊

鉛筆が見えんぴつ。

佐藤正俊

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最近の記事

グッバイ・マイ・ライフ

 今日で2022年が終わる。例年は特に何もせずに年越しを迎えるが、今年に関しては確実に人生のターニングポイントで、あったので振り返っておくことにする。   2022年は前半と後半で別人の人生のようだった。年明け早々に会社に行けなくなった。以前より仕事の精神的負荷から病院に通ってはいたが、いよいよガタがきた。そのままあれよあれよと診断書を貰い、休職へという運びとなった。2月の中頃から地元へ帰り、4月末までダラダラと過ごした。それまでの期間、張り詰めた生活を過ごしていたこともあ

    • 共犯

       今年の思い出としてはなんといってもライブにつきる。音楽・お笑い合わせて32本ものライブに参加した。生涯でこの年間本数は最多であり、今後もこの本数を超えることは多分ないのではないかな…と何となく思っている。社会人2年目には毎月1本絶対にライブ行くキャンペーンを独自に実施していたが、その12本をはるかに凌駕したこの結果は、何でもないのだがどこか自分のなかで自信というか、誇りにもにた何かとなって感慨も一入だ(自分が演奏したわけではないのに…笑)。2020年はそもそもコロナの影響で

      • ラジオ体操

         今年は例年に比べて音楽を聞かなかった。Apple Musicが毎年、律儀に集計をしてくれるが昨年の4分の1くらいになっていた。聞いた曲単位でランキングも出してくれたが、1位から6位は諸事情で聞かざるを得なかった6曲がそのままランクインした。もちろん、ちょこちょこ音楽自体は聴いていたし、新譜も開拓していたが、体感でも量は減ったなと実感していた。答えは明快で、音楽を聴いていた時間がそっくりそのままラジオに置き換わったのだ。  学生時代から不定期で芸人のラジオを中心に聴いていたが

        • To Feel The Fire

           火を見るのが好きだ。火で遊ぶのが好きだ。火には不思議な魅力がある。私以外の多くの人もそう思っているのではないだろうか。火災などのネガティブな場面に立ち合ったり関わりがなければ、似たような思いの人が多いのではなかろうか…となんとなく考える。    火「災」といえば災の字の中に「火」が入っている。語源を調べてみると、上のくの字×3は川を堰き止める「堰」というものの象形文字で人々が暮らす村のそばを意味しているらしい。下の火はそのままの意味で、歴史を顧みると火による災害が多かったこ

           大学進学で上京してくるまで、いわゆる地方都市に住んでいた。あらかたの施設が整備されていて生活に不十分のない、田舎ながらもかなりナイスな街だ。進学後も年1〜2回ペースでいまだに帰省しているが、東京という日本の中枢を知ってからもかなり住み良い街だという認識は揺るがない(観光客が多いのは地元民としては正直、謎ではある。どこへ行くのだろうか…)。  そんな地元だが、生活を送っていた当時は気づかなかった不思議な風習がある。商業施設や公園など市の中心地へ赴くことを「街に行く」という言い

          Dabcing Shoes

           かなり物持ちがいい方だ。電池が切れる2年前くらいまで中学校の頃から使っていたG-SHOCKを巻いてたし、昨年末の祖母の葬儀には高2の文化祭でマイケルジャクソンを踊った時に身につけた黒いネクタイで参列した。今夏、断捨離をした際にようやく処分した冬用のコートなんて、いつから着ていたか分からないほどだ。つまるところ、物が捨てられない性分なのである。私と同じようなタチの先人たちが付喪神信仰を作りあげたのだろう…などと思ってみたりするが、単にだらしなく未練がましいだけなのだ。  そ

          Dabcing Shoes

          ランナー

           数週間前からジョギングを始めた。理由は単純明快、ダイエットのためである。久しぶりに体重計に乗る機会があり、その数値に驚愕した。去年の検診よりも5キロ増えていた。見た目ではあまり変わらない(と個人的には思っているが、自分のことだから分からないものなのか…)のだが、どこに贅肉が…と下を向きながらションボリ走っている。特に食事量が変わったわけではないので、加齢によって代謝が下がったのだろう。いよいよおじさんの仲間入りである。  走り出すと、予想以上に身体が動かない。中高で運動部に

          アイドル・フィロソフィー

           アイドルの曲が好きだ。グッとくるメロディラインや心奪われるいかついフレーズ、鮮やかな転調など挙げればキリがないが…いや、それらはあくまで大義名分で実際には元気いっぱいのアイドルの方々の華やかさ・煌びやかさに、ただただ魅かれているのだろう。アイドルの楽曲には言語化できない不思議な魅力がある。ただ、いまでこそ楽しんでそういった楽曲に親しんでいるが、能動的に聴けるようになったのは大人になってからだったりする。  いまは昔、小学2年生のころ当時のヒットチャートを賑わせていた、モー

          アイドル・フィロソフィー

          cigarettes and alcohol

           本日、2021年初の飲酒をかましました。 もともとお酒はあまり得意ではなく、一人では全く飲みません。なので禁酒をしてたわけではなく、誰かと食事をする時に相手に合わせて飲むのが主でして、飲み会がなくなっている昨今では必然的に飲む機会がなかったという訳です。  今日は妹とかなり久しぶりに食事にいくことになり、妹の最寄り駅へ。駅のそばのカフェでチャイティーラテを飲みながら、待ち合わせまでの時間を潰していると、店内の喫煙席だけ賑わっていることに気付きました。たまたまかもしれません

          cigarettes and alcohol

          Drive me crazy

           今日はかなり活動的な日曜日となりました。怠惰に過ごさなかった休みはかなり久々です。半日かかりのドライブ。といってもペーパードライバーの私は一切、運転をしていませんが…運転を担ってくれた友人に心からの感謝と賛辞を。  ことの発端は金曜の昼休憩、友人から一通のラインが。「紅葉を見に行こうよう」とのこと。先週末に納車を果たした彼は、遠出欲に激っていたのです。 ここのところ心の感度がだだ下がりの私は、土日といえば何をするでもなく、家でじっとして無為に休日を過ごすというゴミのような

          Drive me crazy

          Heart of gold

           クレジットカードがゴールドカードになりました。 私如きが生意気なと思ったりもしますが、通算で考えると意外に額を使っていたのだなあと気づきました。恐ろしい… 学生のころに自動車教習所の料金を払うために作ったカードでしたが、いまではすっかり日常使いのツールとして欠かせない存在です。 振り返ってみると、作ってすぐのときは引き落としのシステムが怖くて、全然使ってなかったなあ、なんて懐かしい気持ちになったりました。それが今では、コンビニなんかでも使っていますからね。これも成長と呼ぶの

          In the rain

           今日もなんとなく体がだるくて眠い。梅雨時特有の気圧のアレだと解釈してますが、何はともあれしんどいですね。 ただ今日は、曇りがちでありながら雨は降ってないので、ちゃんと買い物にいって洗濯物を干して人間活動を謳歌しました。ナイス。  雨のことを擁護して何とか気持ちを前向きにもってこうと思ったのですが、どうしてもできなさそうなので、ストレス発散もかねて、雨への恨み節をつらつらと。雨にポジティブな感情抱いてるのって、水分を待ってる農家さんや砂漠の民、運動会など野外のイベントの中止

          starting over

           ここのところ、面白いくらいにスイッチが入らない。 家事も仕事も溜まりまくりで、全然手に付かないのです。元来、やる気に満ち満ちているタイプではないのですが、特段今回はあらゆることに身が入らない。 今日もまとめなければいけない資料がありながら、ボーっとしてたらもうこんな時間。贅沢な休日の使い方をしてしまいました…    計画を立てるのは好きだけれど、計画通りにことが運んだことはほとんどなく、思い返せば、昔から動き出しは期限がギリギリになってから。締め切りこそがスイッチを押してく

          君とみた海

           日々の暮らしの中で、程度の差はあれど意外にもチャンスというのは大なり小なり巡ってくるもので。自分で気づけていないものも合わせると、実は相当な数の打席が回って来ているのかもしれません。  とはいえ、自分がそれらを生かしきれているのかと問われればそれは別のお話で、あとになってタラレバを繰り返す毎日。「幸運の女神には前髪しかない」なんて言い回しがありますが、他人の前髪にしがみつく勇気がないのでしょうね(と云うか比喩とはいえ、躊躇わずに前髪を掴める人って凄くないですか…?)。女神と

          君とみた海

          冬きたりなば

          冬来りなば、春遠からじ。 「この辛い局面がんばったら、いいことあるぜ」的な、無責任極まりない格言ですが、この言葉に見られるように、時折、冬という言葉はネガティブな事柄の比喩表現で用いられることがあります。  寒さでありとあらゆる生命活動が停滞している状況が、失敗・挫折・絶望などの表現にマッチしたのでしょうか。これに対応して、草木の芽吹き・温暖な気候などから、春は幸福の象徴かのように扱われているように感じます。「人生に春が来た」などという大仰な表現があるほどですし(日常生活

          冬きたりなば

          My man

          友人のことを書こうかと思います。  中学の同級生が結婚します。彼とはものすごく仲が良かった訳ではないのですが、折に触れてあったり、連絡をとったりしてました。とはいえ、最後に直接会ったのは成人式なので、まあまあ時間が経ってしまってしまってますが…  部活の違った彼と私が仲良くなったきっかけは楽器でした。当時、周りでギターをやってたのは彼くらいで、そのことでいろいろ話したりしました(音楽の趣味はあんまり合わなかったけど)。  あとは、彼のお姉様が高校の軽音楽部に入っていて、そ