実りの秋。祖霊神祭や祈年祭・新嘗祭、神道倭国諸々
皆さん、こんにちは。マルチライターの宙唄です。
秋風が少しずつ夏の想い出を空にしていく感覚を、名残惜しい刹那を放擲して、これから来る季節へと向かっていく。
また何十億、何百億年と続く銀河や宇宙と共に、悠久の歩みを続ける日と水の惑星の周期に想いを重ねて。
秋は、実りの季節。
太陽からのエネルギーを大地に根ざした、植物達からの恵みを受け取る季節です。
「五穀豊穣」
伊勢神宮のHPにある祈年祭・新嘗祭には以下の記載があります。
新嘗祭の由緒と沿革
新嘗祭は「しんじょうさい」ともいい、「新」は新穀を「嘗」はお召し上がりいただくことを意味し、収穫された新穀を神に奉り、その恵みに感謝し、国家安泰、国民の繁栄をお祈りします。
現在、このお祭りは毎年11月23日に宮中を始め、日本全国の神社で行われていますが、特に宮中では天皇陛下が自らお育てになった新穀を奉るとともに、御親らもその新穀をお召し上がりになります。収穫感謝のお祭りが11月下旬に行われるのは全国各地での収穫が終了する時期に、御親祭を行われたためと考えられています。
神宮では神嘗祭で新穀が奉られるため、新嘗祭はありませんでしたが、明治5年に勅使が差遣されて行われたのが始まりです。
引用:https://www.isejingu.or.jp/ritual/annual/kinen.html
稲作による農耕が伝来した弥生時代から継承されている、
まさにこの日本国における、日本神道と天皇陛下との関係性を象徴した年中行事と言えます。
宮古島諸島を見ていくと様々な儀式、風土に根ざした風習があります。
祖霊神祭(ウヤガン)、竜宮ニガイ、来訪神祭(パーントゥ)などなど。
各地域によって様々な風土風習が存在しています。
そして古来17世紀以前に宮古島には神社や寺院が存在した形跡がありません。
あるのは1,000箇所を超える自然神崇拝、アメニズムの「御嶽」です。
縄文人のDNAが宮古人由来が主体であることは以前記事で書いた通りです。
また宮古島に「五穀豊穣」ではない独自の儀式が広がった背景は、
「水」と「日」にあります。
宮古島は「琉球石灰岩」と呼ばれる、珊瑚や羽虫、生物達の死骸によって形成させた密度の濃い「石灰岩」に覆われた島であり、川がありません。
その代わりに水源は豊富な雨量によって蓄えられた、磨かれた地下水にあります。
これは「ガー」と呼ばれる湧水の井戸を通じて「飲料水」となり、宮古諸島の人々の生活を支えて来ました。
そしてこの島は当然海に囲まれています。
現代ではカツオやマグロ、ブダイの仲間など、回遊魚を
豊富な海の幸を漁師が採ったのもを頂くことができます。
当時は、近海魚や貝や海藻、そして「琉球イノシシ」を食べていたものと考えられます。
また度々話して来た通り、アフリカから発祥した人類は、東へ「日」が昇る方位へと移民していきました。
https://seedna.co.jp/information/blog-dna-test/blog-relative/20210514_ancestors/
https://first-genetic-testing.com/gene/haplo.html
実はこの「イノシシ」が、宮古島の変遷と「プレートニクス」、縄文文明、そして人類のゲノムDNAに連なる謎を結ぶ重要な地球生態系イベントを示唆していますが、今回は割愛して、またの機会に深く考察しようと思います。
いづれにしても、宮古島で、この「秋」から「冬」に向けての祭事は、宮古島という風土と人々の信仰に連なるものです。
我々は20万年前から連なる人類であり、これから20万年先、宇宙から見たら一瞬先へ、子孫達へ生命を継承できるのでしょうか?
我々一人一人の、地球人類の叡智と意識が試されています。
以上、
今日もまた、宮古島から、祈りと放擲への日々を重ねている、
宙唄でした。