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実りの秋。祖霊神祭や祈年祭・新嘗祭、神道倭国諸々
皆さん、こんにちは。宙唄です。
いつもお立ち寄りありがとうございます。
また初めての方、ようこそ。
いつも徒然なるままに、完全オリジナルの独自の視点で「note」しております。
秋風が少しずつ夏の想い出を空にしていく感覚を、名残惜しい刹那を放擲して、これから来る季節へと向かっていく。
また何十億、何百億年と続く銀河や宇宙と共に、悠久の歩みを続ける日と水の惑星の周期に想いを重ねて。
秋は、実りの季節。
太陽からのエネルギーを大地に根ざした、植物達からの恵みを受け取る季節です。
「五穀豊穣」
伊勢神宮のHPにある祈年祭・新嘗祭には以下の記載があります。
春には祈年祭で豊作を祈り、
秋には新嘗祭で収穫に感謝
『日本書紀』に天照大御神が斎庭の稲穂を天孫瓊瓊杵尊に授けられたことが記され、そこに日本の始まりが位置づけられることは大きな意味を持ちます。春に豊作を祈り、秋の収穫に感謝する稲作を中心とした営みを、日本人は2000年以上繰り返して来ました。天皇陛下から国民に至るまで神を祀ることは日本の大切な文化です。
祈年祭の由緒と沿革
祈年祭は春の耕作始めにあたり、五穀豊穣を祈るお祭りで、「としごいのまつり」とも呼ばれます。「とし」とは稲の美称であり、「こい」は祈りや願いで、お米を始めとする五穀の豊かな稔りを祈ることを意味します。稲の育成周期が日本人の一年といえます。
農耕が生活の中心であった時代、豊作を祈ることは国家の安泰、国民の繁栄を祈ることに他なりませんでした。そのため祈年祭は国家規模で執り行われ、平安時代の『延喜神名式』によると、神宮を始め全国2,861社の神々に幣帛が奉られていました。特に神宮には天皇が勅使を差遣されてお祭りを行われており、朝廷の崇敬のほどが窺われます。
新嘗祭の由緒と沿革
新嘗祭は「しんじょうさい」ともいい、「新」は新穀を「嘗」はお召し上がりいただくことを意味し、収穫された新穀を神に奉り、その恵みに感謝し、国家安泰、国民の繁栄をお祈りします。
現在、このお祭りは毎年11月23日に宮中を始め、日本全国の神社で行われていますが、特に宮中では天皇陛下が自らお育てになった新穀を奉るとともに、御親らもその新穀をお召し上がりになります。収穫感謝のお祭りが11月下旬に行われるのは全国各地での収穫が終了する時期に、御親祭を行われたためと考えられています。
神宮では神嘗祭で新穀が奉られるため、新嘗祭はありませんでしたが、明治5年に勅使が差遣されて行われたのが始まりです。
引用:https://www.isejingu.or.jp/ritual/annual/kinen.html
稲作による農耕が伝来した弥生時代から継承されている、
まさにこの日本国における、日本神道と天皇陛下との関係性を象徴した年中行事と言えます。
宮古島諸島を見ていくと様々な儀式、風土に根ざした風習があります。
祖霊神祭(ウヤガン)、竜宮ニガイ、来訪神祭(パーントゥ)などなど。
各地域によって様々な風土風習が存在しています。
そして古来17世紀以前に宮古島には神社や寺院が存在した形跡がありません。
あるのは1,000箇所を超える自然神崇拝、アメニズムの「御嶽」です。
縄文人のDNAが宮古人由来が主体であることは以前記事で書いた通りです。
また宮古島に「五穀豊穣」ではない独自の儀式が広がった背景は、
「水」と「日」
にあります。
宮古島は「琉球石灰岩」と呼ばれる、珊瑚や羽虫、生物達の死骸によって形成させた密度の濃い「石灰岩」に覆われた島であり、川がありません。
その代わりに水源は豊富な雨量によって蓄えられた、磨かれた地下水にあります。
これは「ガー」と呼ばれる湧水の井戸を通じて「飲料水」となり、宮古諸島の人々の生活を支えて来ました。
そしてこの島は当然海に囲まれています。
現代ではカツオやマグロ、ブダイの仲間など、回遊魚を
豊富な海の幸を漁師が採ったのもを頂くことができます。
当時は、近海魚や貝や海藻、そして「琉球イノシシ」を食べていたものと考えられます。
また度々話して来た通り、アフリカから発祥した人類は、東へ「日」が昇る方位へと移民していきました。
実はこの「イノシシ」が、宮古島の変遷と「プレートニクス」、縄文文明、そして人類のゲノムDNAに連なる謎を結ぶ重要な地球生態系イベントを示唆していますが、今回は割愛して、またの機会に深く考察しようと思います。
いづれにしても、宮古島で、この「秋」から「冬」に向けての祭事は、宮古島という風土と人々の信仰に連なるものです。
我々は20万年前から連なる人類であり、これから20万年先、宇宙から見たら一瞬先へ、子孫達へ生命を継承できるのでしょうか?
我々一人一人の、地球人類の叡智と意識が試されています。
以上、
今日もまた、宮古島から、祈りと放擲への日々を重ねている、
宙唄でした。
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