向田邦子 原作 『家族熱』
「どうして」ではなく「どして」
「どうしたの」は「どしたの」
「そう言ってください」は「そ言ってください」
「う」が抜けている話し言葉が書かれていて
読みながら、話し声を聞いているような気分になる
年末年始のお休みに読む用に準備していた本の中の一冊
まあまあ厚いからお休みの間に全部読みきれないかもって思ったけど
そのテンポの良い会話、どんどんおこる家族の悲喜こもごも
あんまりにも次から次へと続くのでコントみたいな気もしてきて
目はもう眠りたいですって懇願しているのに
辞められない止まらないで
かっぱえびせんでありました
エッセイ以外の向田邦子さんを読んでみたくて選んだ本でしたが
こちらは向田邦子さんのドラマの脚本を諸田玲子(中野玲子)さん
が小説化された作品と知り
正直、あらま失敗したかも?やっぱりエッセイにすればよかったかも
なんて思ったのですが
心配御無用、かっぱえびせんでした
向田さんの妹さんと小説化された諸田さんとの対談が
紹介されています
と、あるように向田邦子さんのエッセンスをしっかり小説で再現された作品に
なっているようです
あらすじは
黒沼家の後妻に入っている朋子が主人公
年の離れた夫
二人の男の子は前妻の息子
舅姑もいて
13年がたち‥
ある日前妻と夫が会っている事を知って
朋子さん頑張れ、負けるな!と言う気分で読んでいたのですが
最後の最後まで私はすっかり、その落ちといいますか
どんでん返してきな「本当の事」に気が付かないで読んでいたので
「本当の事」を知った時今まで見ていた世界(小説の中)が、ぐるりと
見え方が変わって、これは再読する楽しみもあるなぁと思いました
大学ノートに4ページ半
気になった言葉を集めましたが
その中から三つ好きなところを集めてみました
ひとつ目、昭和の歌謡曲の様なシーン
ふたつ目、描写で好きな場面
こちらは以前向田さんのエッセイの中でもこんな風な事読んだ事があるなぁと
どのお話しだったかしら?と思っていたところ
よさくさんと、レモンさんが向田邦子さんのこちらの本のご紹介されており
レモンさんの記事で「電話はベルを鳴らす前に肩で息をする」が
『新宿のライオン』の中にある事を思い出す事ができました
不思議な偶然に感謝であります
で、はじまります。
3つめ、好きな言葉だなぁと思ったところ
最近悩むパワーが惜しくて直感で動きがちですが
時々「どツボ」にはまってしまう事があるので
七転八倒でいいのですよね!
よーし思い存分転がってやるー
倒れて手足をバタバタさせてやるー
大好きな向田邦子さんに力強いお言葉をいただいて
妙な悩む気満々になりました
辞められない止まらないで、なぜ「かっぱえびせん」なのか
どのくらいの世代まで通じる言葉なのかしら?
まして家の黒電話の描写をイメージできるのは
どのくらいの世代迄なのでしょうか?
ふと、思いました
大好きな向田邦子さんの作品をかっぱえびせんでした
なんて言ってしまって怒られはしないかと
ふと、心配になってきました‥
そういえば以前向田邦子の本の感想を書いた記事があった事を思い出しました
マガジンに追加していただきました
先日連日投稿800日を達成された
ひいろさま💓
ありがとうございました😊
「長いお休みに我が家のふえるものは、そしてパーフェクトデイズの事」を
記事を紹介していただきました
くりすたるるさま💓
ありがとうございました😊
「いちごドロップ」を
くりすたるるさんの「手神さまへの手紙」
2月2日まで催されておられるそうです✨
「#手」をつけて皆さんもご参加されませんか?
マガジンに追加していただきました
コメント欄にも楽しい記事が続いておられる
コウ。。。さま💓
ありがとうございました😊
「かつてのおきて」
最後まで読んでくださりありがとうございました😊
こうして好きな事出来ている今に感謝します。