自然治癒力をあげるには
こころと体で私たちは出来ているんだなあ~と考えさせられたことはありますか。
こころはこころ、体は体と考えている人も多いですよね。
こころと体の関係を理解しいても、していなくても、こころの持ち方一つで
治癒力があがる方がいます。
私は、体に何かの違和感があると、すぐにこころの状態をチェックします。
そしてそれが終わったら、あとはこころ(この場合、脳)が調整してくれるんだなと思い浮かべているだけです。
私はTMS(緊張性筋炎症候群)という疾患と18年付き合っていたんですが、そんな関係で、体の感覚、特に痛みの感覚が敏感で、時々今でも、あれっと思う事があるんですね。
腰とか肩とか、いろいですけど。
そんな時、こころの状態のチェックをしてあげています。
TMSだった頃は、痛くて痛くて、もう、どうしようもなかったですね。
文字通り、ベッドから起き上がれないという状態が続いたり、入院もしました。
いろいろと病院を回り、治療院の先生にもお世話になりました。
でも治らなかったですね。
治療院には、家から1時間30分かけて受診して、その時は、何となくいい感じなんですけど、帰り、最寄り駅まで歩いている間に、あれっ! 元に戻っちゃたと分かるんです。
感覚が鋭敏になってるんで。
5分歩けば、治療院へ戻れはしますが、絶望と共に帰宅するなんて事を続けていました。
でも今はこころを整えるだけです。
こころの歪みを再調整するという感覚です。
こころが治癒力と関係しているという事は、皆さんも聞かれたことはあると思うんですけど、ポジティブな考え方が健康にもいいんだよという感じでしょうか。
どこまで信じておられますか。
確信というレベルにいっておられますか。
私が日々、確信させられるのは、怪我をされた方とお会いする機会があるからかもしれません。
高齢の方も多いんですが、治癒力って年齢じゃないんですよね。
整形外科医なら、経験から気付いているはずなんですけど、人によって骨折一つとっても、全く治り方が違いますから。
普通、ご高齢の方は骨折すると、骨癒合まで、若い人より時間が掛かるものです。
なかなか骨がつかないという話も聞きます。
つかなくて偽関節になるなんてこともある訳ですが。
勿論、骨折が長引くのは、内科的な疾患が影響していることもあります けど、それでもこころの持ち方は治癒までの期間を左右する、大きな因子の 一つだなと感じています。
70歳を超えて、足を骨折し、手術された方がおられましたが、この方、 医師が驚くほどの回復の早さを示されました。
転医先の先生が受傷日を確認するほどですから。
この方、お会いして、なるほどと思いました。
70歳代ですから、しっかりとおじいちゃんな訳ですが、全く くよくよしていないんです。
足が痛い、仕事ができない、日常生活が不便だ、趣味もできない。
普通だったら、いらいらしたり、落ち込んだり、夫婦仲がこじれたりして いてもおかしくないかなと思うんですけど、簡単に言えば、明るく前向きなんですよね。
いついつには仕事に復帰したいから、リハビリ、かんばっているだよ。
2~3日前までは、曲がらなかった部分が、こんなに曲がるようになったんだよ、少し前まで足が浮腫んでいたけど、今は普通でしょ、なんて言っていて。
あ~、この方の中では、みるみる良くなっているという感覚なんだな~と 感じさせられました。
まさに良くなった未来、ばりばりと仕事をしている自分の姿を見ているような方でした。
こういう心持ちの方は、治癒が早いですね。
この方なんかは、何か、メンタルに関する勉強をしたとか、そういう訳ではないんですが、もともとそうしたこころの使い方をしている方な訳です。
親からの教育かもしれません。
昔の日本は、しっかりしていましたから。
話が長くなりましたが、治癒力をあげる必要があるなら、こころの使い方を考えてみてという事でした。
このおじいちゃんのように、ひとまず積極的で、こころを明るく保っていくのはどうでしょうか。
バイブルの一節にも、心を穏やかにすると健康に繋がるとありました。
こころと体は繋がっていて、こころを整えると体が整うという事を、
3000年前の人々は既に知っていて、生活の一部にしていたんですね。
こころを整えて、健康的な暮らしを手に入れましょう。