眠れぬ夜のラーメンという安眠剤。

私の朝食及び昼食は決まってプロテインとオートミールだけだ。

今日は帰宅してからポテチと酎ハイをかっくらってしまったから、晩御飯はヘルシーに鍋にした。

なんだか結構お腹いっぱいになってしまって、ご飯や麺などは取らずに食事を終える。

そうすると案の定、寝る前にお腹が空いてくる。

今からガッツリ食べると言うのはよくないか。と
昨日寝る前に作って食べ残した米粉の蒸しパンを一かけら口に放り込んで水を多めに飲んで布団に入った。

でも案の定、やっぱり寝れない。

私はお腹が空くと眠れず、満腹になるとすぐに眠れるのだ。

そんな時私は諦めて、潔くガッツリ何かを食べる。

ちまきを二個温めて食べたとこもあったし、食パンに蜂蜜をつけて貪った時もあった。
わざわざ目玉焼きを焼いて食パンに乗せて食べた日もあった。

でも最近のブームはまさかのラーメンである。

スリーコインズの、レンジで袋麺が食べれるという悪魔的な商品を手に入れたからである。

麺と水を入れレンジにかけて6分待てばラーメンの完成。

食べたいと思った時に食べれる。

あんなに米粉パンとか食べてたのになんだったんだろう。

そしていつも夜中にラーメンを食べた後は決まって、これもまさかのスムージーを飲む。

変だと思うのだが、顔のむくみ対策でカリウムを取らないといけないと思うのだ。

ラーメンを食べ終わった後に寝ても良いのだが、なんとなくジャンキーな気分で終わりたくなくて、バナナと小松菜のスムージーを作って飲む。

帳尻は合っているのかはわからないが「食べ過ぎやんな。笑」
と思いながらいつも飲み干している。

でもスムージーまで飲み干すと、例えようもない穏やかな気持ちになっているのだ。

眠れないときの嫌に冴えた不安ばかり感じる頭は消え去る。

いかにも眠れそうなまったりとしたムードが流れる。

歯磨きをしながら鏡に映る私の顔は心なしかつややかだ。

ラーメンの油分のせいか、はたまた栄養抜群のスムージーのせいか。
多幸感がそうさせるのか定かではないが。

数分前はギンギラの目で毛穴が気になると顔脱毛のクリニックを調べていたというのに。
なんだか「自分の肌普通に綺麗じゃん」と思えてくる。

ラーメンマジックなのかなんなのか。

お腹が空くと自分への評価も厳しくなるのかと思った。
食べて幸せだとフィルターがかかったように幸せだ。

やはり我慢は良くないと今日も思った。

「我慢した」というネガティブな記憶が残るから。

心ゆくまで食べて気にしなければいい。
少ししたら食べ過ぎることにも飽きて、自然と節制したくなるのだから。

刺々しい気持ちで眠れないベッドの時間を過ごすより、たっぷり食べて、幸せな気分で布団に潜ってするりと眠れる方が幸せだ。

とは言いつつ、たった今食べたもので膨れているのか、贅肉としてこさえられているのか定かではない腹部の多少の存在感を無視しきれない私ではある。

それにしても今日のラーメンも美味しかったからよく眠れそうだ。