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1年生

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1年生の算数の授業についてまとめています。
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記事一覧

1年生の4・5月の算数の不思議から <数>のチャンネルを学級全体で合わせる学習:「ぜんぶといくつ」の単元より

1年生の算数に限らず、1年生の教科書は、
「なぜこんなことをするのだろう?」
「これで45分どうすればいいのだろう?」
(45分ずっと同じ内容をすることはないのですが…)
などと、1時間の授業のマネジメントに戸惑うことも多いと思います。

私自身、高学年を担任することが多いこともあり、
1年生の先生がどうやって毎日授業をしているのか不思議でたまりませんでした。

数ある不思議の中で1番の不思議は、

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『さんすうワールド』で楽しい算数:1年生でも引き出したい算数を学ぶ姿

私の自治体では算数の教科書は教育出版を使用しています。
教育出版の教科書の中には『さんすうワールド』と題した問題が複数用意されています。

学年を組んでいる先生と打ち合わせしていると、
「さんすうワールドはすぐ終わっていいよね?45分も扱える内容に思えない。」
などとよく言われます。

しかし、この『さんすうワールド』。扱い方次第ではとても魅力的。

その魅力を自分の授業をもとに紹介します。

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『さんすうワールド』で楽しい算数②:1年生と楽しみながら「式を読む」授業

『さんすうワールド』で楽しい算数②:1年生と楽しみながら「式を読む」授業

教育出版の算数の教科書にある『さんすうワールド』の紹介です。

1回目の記事はこちらです。

 今回紹介するのは1年生「10こをならべよう」です。この題材では式がどの図形を表していのかを考える「式を読む」という活動に取り組みます。

教科書で示されている図は以下のような図です。

 この図の下部には「1+3+3+3」「2+⬜︎+⬜︎」「1+2+3+⬜︎」という式と、「だれがどれをならべたのかな。」

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1年生『ひき算』(『のこりはいくつ』『どれだけおおい』)のデザイン  おはなしづくり/図の指導/子どもの言葉でつくる算数授業

1年生『ひき算』(『のこりはいくつ』『どれだけおおい』)のデザイン  おはなしづくり/図の指導/子どもの言葉でつくる算数授業

 今回は1年生のひき算の単元『のこりはいくつ』『どれだけおおい』の単元を紹介します。主に紹介するのは、ひき算の意味を理解する単元前半が中心です。

 ひき算の単元に入る頃は、おそらく1年生も入学して3ヶ月弱。きっと学習に慣れてきた頃ではないでしょうか。板書を子どもたちと一緒に作っていきたいと思ったり、ノートの指導も本格的に始めていたりするなど、子どもたちと授業をつくるために様々な取り組みをしている

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1年生『ひき算』(『のこりはいくつ』『どれだけおおい』)のデザイン②  おはなしづくり/図の指導/子どもの言葉でつくる算数授業

1年生『ひき算』(『のこりはいくつ』『どれだけおおい』)のデザイン②  おはなしづくり/図の指導/子どもの言葉でつくる算数授業

 前回の記事の続きとなります。前回の『のこりはいくつ』の授業については、こちらをご覧ください。↓

 『どれだけおおい』の単元では「求差」と「異種のものの数量の減法」を扱います。短い単元なので、「この2つの何が違うのか」と「求残との違い」を子どもたちが意識できるような授業にしたいと考えていました。

 それでは、紹介していきます。

⓪単元のデザイン:求残と求差の違いを焦点化 教育出版の教科書では

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