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年末年始のおうちビストロ 2024年→2025年
明けましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願いします
この年末年始は、9連休だった方が多いのではないでしょうか
私は旅行など特別なことはしませんでしたが、大掃除をしたり、両親とゆっくり話をしたり、姪っ子&甥っ子と一緒にゲームをしたり、芸能人格付け番組の100万円のワインの味を妄想したり(笑)、普段なかなかできない時間を過ごすことができました
その間に作ったり試したりした料理やワインをご紹介します
今回のメニューはこちら!
マルサラ煮
師走にマルサラ酒を購入。
マルサラ酒はシチリアの酒精強化ワインで、18世紀に船便で長期間輸送するためにアルコールを加えて度数を高くした。
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(アルコール度18%)
まず作ったのは「牛肉のマルサラ煮込み」。
以前はパンと合わせたが、今回はショートパスタと合わせて、平日のクリスマスイヴイヴに。
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この料理に合わせたワインは、Firenze in Tascaさんが紹介してくれたトスカーナ州のワイナリー「CAPANNELLE」のキャンティ・クラシコ・レぜルヴァ
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ワインは色調は濃いが透明感がある、アメリカンチェリー、スグリ、プラムなど黒っぽい果実の香り、なめし革、クローヴの香り、わずかにバラのような華やかな香り、複雑なニュアンスがあり、酸味もタンニンもしっかりしているが、重たすぎず上品な印象。
マルサラ酒がまだまだあるので、年始には「チキンマルサラ」にもチャレンジ。
チキンのマルサラ煮は、アメリカのイタリア料理店でメジャーなメニューらしい。レシピは色々眺めて、自己流に簡単アレンジ。
▼参考にしたレシピ
年始にスーパーの鶏胸肉が売り切れだったので、もも肉を購入。
もも肉は皮をとって3つに切り分け、軽く叩いて伸ばし、塩コショウして小麦粉をまぶす。
オリーブオイルを熱して、ニンニクと鶏もも肉をフライパンでソテー。
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焼き色がついた肉を鍋に移し、同じフライパンで玉ねぎと舞茸をソテーする。
レシピの食材はマッシュルームだが、この日は舞茸の気分。
バターも加えて、舞茸のいい香り。
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みじん切り玉ねぎと舞茸をソテー
ここにマルサラ酒を1カップほど加えてアルコールをとばす。
これを鍋の鶏肉と一緒にして、1カップのお湯と顆粒のチキンスープを加えて煮込む。
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30程煮込んで肉が柔らかく、煮汁が半分くらいになったら完成。
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盛り付けて、ゆでたブロッコリーを添える。
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チキンはほろりと柔らかく、マルサラ酒の香り高い濃厚なソースと舞茸の相性もいい感じ。
合わせるのは、果実味のある南ローヌのオレンジワイン。
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ルーサンヌ、マルサンヌ、グルナッシュブランの3種類が、ほぼ3分の1ずつブレンドされている自然派のワイン。
色調は濃いオレンジ色、オレンジなどの柑橘類の香り、ややリンゴの花のような香り、名前のとおりショウガのようなニュアンス、紅茶のような見た目のとおりのタンニンはあるが渋みは優しく、ジューシーでドライな印象。
チキンマルサラのインパクトにも負けず、バランスも悪くない。
飲み疲れしない、気軽なオレンジワイン。
お正月料理とワイン
他にも、晦日から2日にかけて、家族や親せきなどとお正月料理などを気軽に楽しみ、幅広く料理に合うワインを開けた。
①セイズファーム ロゼ泡
まずは、セイズファームの淡い色のロゼスパークリング。
品種はメルローとカベルネ・ソーヴィニヨン。
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クリームコロッケ、刺身各種、タコの柔らか煮、あん肝などに合わせて。
流石に、氷見のロゼだ。
魚介類にも寄り添い、あん肝にも負けない飲み応え。
②ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
大晦日の両親との夕食はこちらを持参。
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イタリアの赤ワイン好きな父に合わせて。
ブルネッロにしてはやや軽くて、牛肉の塩コショウソテーはもちろん、筑前煮などの和食にも割と合った。
③干支ラベル オーバー・ザ・レインボー
ほぼ毎年購入している干支ラベルのワイン。
オーストラリアのワイナリーと日本人の絵本作家が連携し、日豪の虹の架け橋=「オーバー・ザ・レインボー」と名付けられたワイン。
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オーバー・ザ・レインボー
オーガニック シャルドネ、PFシラーズ 2024
シラーの赤ワインと、鴨ネギしめじの黒コショウ炒め、マグロ漬けなどに合わせて。
白の方は、年男&年女で白ワイン好きの妹夫婦に進呈した。
そば粉のガレット
年末に茶屋ファームさんにそば粉を注文。スムーズに自宅に到着。
(茶屋ファームさんありがとうございます!)
年越しそばを食べ損ねたので、そば粉でガレットを作ることに。
▼作り方はgingamomさんの記事を参考に。
レシピ通り「そば粉75g+ウィルキンソン炭酸水150cc+塩ほんのひとつまみ」を混ぜて、しばし休ませる。
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数時間おいてから、フライパンで焼いてみる。
まずは、定番のチーズとハムをのせて。
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ハム、チーズ、マッシュルーム、ベビーリーフ
中央には、マッシュルームのソテーとベビーリーフを少し。
たっぷりのチーズと、もちっとしたガレットが一体化して美味しい。
もう1つは、練りウニと半熟卵。
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練りウニ、半熟卵、ブロッコリースプラウト
(上半分は、まだ練りウニのみ)
ガレットを半分に切って、練りウニをのせ、そこに半熟卵をオン。
タマゴをナイフで切ると、半熟の卵黄が練りウニとガレットにトロリとあふれる。
それをガレットで挟んでいただく。
かつて、神保町にある日本酒居酒屋で、練りウニに半熟卵をのせ、とろけた卵黄と練りウニを全粒粉パンにつけて食べる料理にハマったことがある。
その料理のオマージュ。
このガレットに合わせたのは、昨年GWに訪れたウッディファームの「壺マンサン&アルバリーニョ」。
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壺で醸したプティマンサンと、新樽で発酵した貴腐の付いたアルバリーニョという個性の強い2品種を等量ずつ合わせ、緩衝としてシャルドネを5%加えた白ワインとのこと。
色調は綺麗な黄金色、ジャスミンのような白い花の香り、金柑や杏のような黄色い果実の香り、わずかに新樽由来のバニラの香り、貴腐からくるトロリとした甘やかなニュアンスがあるが、味わいはあくまでドライで、紅茶のような軽いタンニンも感じる。
練りウニにも、ハム・チーズにも合う個性的なワインで美味しかった。
もっと熟成させると2つの品種がより一体化して、更に良くなりそうな予感。
このワインと、柿とアーモンド入りQBチーズのつまみも相性がよかった。
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エッペルカーカ
そば粉のガレットが美味しかったので、そば粉のレシピをもう一つ挑戦することに。
ガレットのレシピも参考にさせてもらったgingamomさんは、お料理&スイーツ作りが素晴らしくお上手。
先日は、この北欧風カーカ(=ケーキ)に目を奪われた。
ブドウも大好きだが、リンゴも大好き。
先月は、我が家の火力が弱いレンジオーブンを活用してミートローフを焼いたところだった。
次は、オーブンで北欧風のアップルケーキを焼いてみよう。
まず、gingamomさんのレシピを見て食材を準備。
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その他、リンゴ(サンふじ)、卵、塩など
(ピーカンナッツは近所で見つからなかった)
まず、リンゴをカットして、きび砂糖、カルダモン、シナモンパウダーと混ぜて馴染ませておく。
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卵、そば粉などの材料を混ぜ合わせて、ベーキングペーパーをのせた型に入れる。
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薄く伸ばすことにした
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オーブンは180℃に予熱し、25分焼いてから、前後を入れ替えて15分焼いた。
gingamomさんより温度も高く、焼き時間も長くした。
オーブンから出してみると、とてもいい香り。
竹串を刺してみると、ちゃんと中まで焼けているようだ。
粉砂糖をまぶして完成!!
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また、恐る恐る、電子レンジでカスタードクリームもつくってみた。
(カスタードクリームって電子レンジで作れるんですね!)
風味付けにマルサラ酒を少し加えた。
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生地の部分は甘さ控えめ、そば粉やナッツ主体の素朴な風味に、カスタードクリームがよく合う。
そして、上にのせた焼きリンゴがとても美味しい!
北欧風のケーキが我が家でもつくれた。
ちなみに、チキンマルサラにあわせたオレンジワインが紅茶のようなニュアンスだったので、このアップルケーキに合わせてみたら意外とよかった(私感です)。
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🍎 🍎 🍎
いかがでしたか。
そば粉は、まだ350g(=500g-150g)あるので、まだいくつかチャレンジできそうです。
ガレットは他の具材や甘いのも試したいですね。
▼蕎麦については、こちらの「蕎麦食推進クラブ」に賛同・参加しています
ワインはどれも美味しかったですが、ウッディファームの「壺マンサン&アルバリーニョ」が特に印象深かったです。
ウッディファームさんは、毎年チャレンジをして、いい意味で個性的なワインを造られていて今後も楽しみです。
この年末年始に、風邪やインフルになった方も多かったようですね。
体調良くなってから、1月に楽しめることもあるかと思いますので、これから、どうぞよい時間をお過ごし下さい。
私も昨年は年始に風邪をひいてしまい、また能登半島大震災もあり、とても気が滅入りました。
2025年は、無事に過ごすことができて感謝です!
9日間のお休みをもらったので、まずは、仕事始めから年度末にかけて頑張りますよー!
今回もお読みいただきありがとうございました🍷