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アトリエ瀧田

小説の連載、エッセイ、日記、など様々な文章を公開していきます。
週に2回ほどの更新を目指しています。過去の作品はそのまま無料公開で新作はこちらで公開していきます。
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#小説

「むりやり引きを作ってみようの段」s2e2 10/2

 悪い夢を見て目が覚めた。ズボンのなかにバッタが入り込む夢だった。もぞもぞとふとももを…

瀧田通史
4年前
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「コイキングにうってつけの日」8月8日

「お、いたいた! こっちにもいたぞ!」  草むらをかき分けてダイスケが言う。背の高い草む…

瀧田通史
4年前

連載小説「この夏が終わらなければ」第三話 後編

瀧田通史
4年前
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連載小説「この夏が終わらなければ」第三話 前編

瀧田通史
4年前
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連載小説『惑星のかけら』 第二話 ヒバリのこころ

 机の上のスマートフォンが七時を知らせるアラームを鳴らし、目が覚めた。設定したのは僕自身…

瀧田通史
4年前
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連載小説『惑星のかけら』 第一話 ロビンソン

 転校性がやって来るという噂はどうやら本当らしい。始業式のその日、長期休暇明けで久しぶり…

瀧田通史
4年前

一生傷

 子供の頃の私はよく転ぶ子だった。三半規管が未発達なことに加えて運動神経のなさとバランス感覚の欠如が災いして、ちょっとでも走ったりするとすっころんだ。小学生の体育の時間にグラウンドで走って転んだとき、小さな石の混じった地面に叩きつけられひどく膝を擦りむいた。半ズボンで剥き出しになった素足の上で砂が血で固まり泥になっていた。慌てて先生におぶられ保健室に連れていかれ、すばやく手当てをうけた。水道で傷口の砂を洗い、しみる消毒液を吹き付けられ、大げさなほどでかい絆創膏を貼られた。 「

連載小説「この夏が終わらなければ」第二話

瀧田通史
4年前
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連載小説「この夏が終わらなければ」第一話

 学校から帰ると庭におばあちゃんがいた。玄関のすぐ横にある犬小屋の前でしゃがんでいた。 …

瀧田通史
4年前

連載小説「この夏が終わらなければ」 オープニング

 飛び込み台の上に立ち、大きく息を吸いこんだ。裸のぼくの体を太陽がじりじりと焦がしていく…

瀧田通史
4年前
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