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第18講:逸材の到来を待ち望むよりも、逸材の必要のない経営の仕組みを作る。 [やりなおしマーケティング]

「ビジネス本を読んだり経営セミナーに出たりして、マーケティング理論をたくさん勉強したけれど、結局わけが分からなくなってしまって、会社経営も営業活動も逆にうまくいかなくなってきた」

とお嘆きの経営者やマーケティング担当者の方々が増えています。

インプットをたくさんしたはずなのに、経営やマーケティングに取り入れるたびにどんどん経営が悪化するという事態に。受験勉強のようにはうまくいかなくて困っている方、多いですよね。

この「やりなおしマーケティング講座」では、マーケティングを根本的なところから学び直すための方法をお伝えしていきます。

マーケティングを知らない初心者のための講座というより、マーケティングをいろいろ学びすぎて迷走中だから根本的な意識の部分から改めたい人向けです。そこをやり直さないから迷走するんですよ、という部分をお伝えしていきます。

それでは「やりなおしマーケティング講座」、今日の見直しポイントはここです!


●第18講:逸材の到来を待ち望むよりも、逸材の必要のない経営の仕組みを作る。

もし自分の会社に、めちゃくちゃ稼いでくれるスター社員が入社してくれて、めちゃくちゃ利益を上げてくれて、ずっと低迷していた経営状況が一気に好転したとします。

これは、このスター社員のおかげです。

それなのに、そんな状況で社長は「俺がそのスター社員を雇ったからだ」、人事部長は「私がそのスター社員を入社させたからだ」と、自分の手柄の方に話してしまいます。

このスター社員の実力のおかげであって、そのスター社員が入社するまではずっと低迷していたのですから、社長も人事部長も特段何も誇っていいものはないのです。

このスター社員が去ってしまったら経営状況がまた低迷に戻ってしまう。そんな状況にあるのだとしたら、スター社員がいる間に経営が好調でも、この会社は死に体の状態と言ってもいいでしょう。

瀕死の状態の人が、特効薬を飲みながら「健康です」と言っているようなものです。その特効薬を手放したら不健康になるならば、その人は不健康ですよね。

だから、会社経営というものは「スター社員がいるので安心です!」などと思ってはいけないのです。

スター社員に頼っている会社は、健全ではないんです。


「うちの会社はなかなか、優秀な人材が入ってくれないんですよ……」

「そう簡単に有能な人材というのは見つからなくて……」

と嘆いている社長や担当者が多くいますが、そんなことは当たり前です。

優秀な人材はとっくに世の会社が押さえているからです。

確かに優秀な人材が来たらラッキーではありますが、そこに期待しているだけではいつまで経ってもチャンスは来ません。


経営者がやらなければならないことは何か。

それは、

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