チルに最適!“Lo-Fi”ってなんだ?
1. Lo-Fiって?
皆さんはLo-Fiという言葉を聞いたことはありますか?ちなみにWi-Fiの一種とかではないですよ…。
Wikipediaを見てみると、Lo-Fiは
とあります。ちなみにLo-FiはLow-Fidelityの略です。
もうちょっとちゃんと理解するには対義語であるHi-Fiにも触れる必要があります。Hi-Fi(High-Fidelity)は直訳で「高忠実度、高再現性」という意味があり、録音や再生時にノイズやひずみが最小限に抑えられているということを指します。いわばクリアで高音質なものを指すのだと思っていただければと思います。
そこから考えるとわかりやすくなったかと思いますが、Lo-Fiはその逆で高音質ではない、ノイズや歪んだサウンドが入っているような音楽を指すと思っていただければと思います。
Lo-Fiはかつて録音環境が悪いというネガティブな意味しかありませんでした。しかし、徐々にデジタルかつ高音質を追求する流れに逆らう形として、意図的にノイズを付加したり、音を削り落としたりして、アナログ特有の温もりを音楽に与えられるLo-Fiが注目されるようになっていきました。
2. 有名な曲・アーティストは?
Lo-Fiを取り上げるうえで欠かせないものがLo-Fi Hip Hopです。古いジャズやソウルに “ヨレた”ようなドラムで構成されたヒップホップを指すのですが、まぁそこら辺の定義は非常にあいまいです…。
そんなLo-Fi Hip Hop の中でも有名なものを紹介します。
・Lofi Girl
これはYouTubeにおけるチャンネルの名前です。もしかしたら以下のようなジブリのワンシーンをループさせてLo-Fiな音楽を流すYouTubeの動画を目にしたことがある人もいるかもしれません。
ライブ配信で365日24時間ずっとLo-Fi Hip Hopを流しているという特徴があり、作業用BGMとしてもかなりな高評価をうけています。
ちなみにこのチャンネルがきっかけとなりLo-Fi Hip Hopといえば「日本のアニメーション映像+ Lo-Fi Hip Hop」が定番となったと言われています。
・Chillhop Music
こちらもYouTubeチャンネルの名前です。Lofi Girlさんと同様に365日24時間 Lo-Fi Hip Hopを流しています。こちらも映像はかわいらしい動物が動く日本のアニメっぽい映像です。
・Nujabes
この名前はYouTubeチャンネルではなく日本のアーティストの名前です。
彼は1995年から音楽活動をはじめ、彼が作り出した音楽が今のLo-Fi Hip Hopのルーツになったと言われています。世界中で流行ったLo-Fi Hip Hopのルーツは日本にあったのですね。
ちなみに彼のアーティスト名Nujabesは芸名「瀬葉淳(せばじゅん)」のローマ字表記SEBAJUNを逆から読んだものです。
ちなみに個人的におすすめしたい曲はNulbarichの「Kiss Me」という曲です。Lo-Fi Hip Hopとは少し離れますが、ザラっとしたLo-Fi感を楽しむことができる一曲になっていると思います。
3. Lo-Fiはチルタイムにはもってこい
先ほど紹介したもののうち2つはYouTubeのチャンネルでした。このことからもわかるように、Lo-Fi 、特にLo-Fi Hip Hop はYouTubeの発展とともに世界に広まっていたとされています。その大きな理由はこれらの音楽が作業用BGM、チルタイムにはもってこいの音楽だからです。
少し聞いていただいたらわかるかと思いますが、Lo-Fiの音楽にはテンション爆上げのようなものは多くなく、どちらかというとミドル~スローテンポの落ち着いた曲が多く、そのような曲を聞くことでリラックスできるのだと思います。
ゆったりとした時間であるチルタイムを過ごそうと思った時にはまさにLo-Fiな音楽を聞くのがベストですね。
ちなみにノイズやひずみの存在は1/fゆらぎに通じているところもあるのだと思います。音は周期的な波によってできているので、ノイズ等はまさに
である1/fゆらぎだと言えます。
※1/fゆらぎに関する詳細は以下記事をご覧ください!
4. 最後に
今回はLo-Fiについて取り上げました。個人的にもこのLo-Fiというジャンルが好きでリラックスしたいときによく聞いています。デジタル化がどんどん進んでハイレゾなどのきれいな(Hi-Fiな)音楽が増える中、あえてノイズの多いザラっとしたアナログ的な音楽を聞きたくなるのです。
皆さんもぜひリラックスしたいときはLo-Fiな音楽をBGMにしてみてはいかがでしょうか。