CFOの戦略策定:非連続な成長をするために内外向けに複数の戦略を組合せ、数年単位で実行していく
戦略は事業を数年単位で変化させるメッセージ
事業を進めていく上で、特定の戦略だけで事業を成長させることは
特定の戦略を継続させていくくらい意味がなくなってしまいます。
スタートアップは組織が比較的小さいことも前提にあり、
何かを方針を変えれば、すぐに結果はついてくると考えがちですが、
結果はそんな簡単にはでません。
どうしても1年-2年かかると考えたほうが良いです。
なぜか?
前提となるリソースがないことよくあることです。
例えば、
1.該当の戦略を進めるためにはSaaSの機能追加が必要である場合、
対応できるエンジニアがいない。
2.新しい営業手法を実施したいが、セールスで対応できる人材がいない。
3.該当の戦略を実施するための下準備をしなくてはいけない。
例示のような課題を解決してから、ようやく戦略がスタートできます。
この課題解決までが1ヶ月で終わるはずもなく、半年-1年とかかります。
そこからようやく策定した戦略が始まるのですから、
当初から結果がでるまで2年はかかったりしてしまうと
想定しておいたほうが経営的には意思決定がブレずにいることができます。
戦略と聞くと1つと考えがちだが、
ゴールに向かう戦略なら2-3あって然るべき
戦略は何かを成し遂げるためにあります。
ゴールを達成するために1つだけの戦略で達成できることは
少ないと考えます。
シンプルには、プランBはないのか?とも考えられます。
またはリカバリープランです。
プランBもリカバリープランも当初の戦略の代替案であるなら、
十分に戦略であるはずです。
ゴールにいくまで半分の戦略はプランⅠで進めるが、
残り半分の戦略はプランⅡで進めることもありえます。
プランⅠとプランⅡの戦略を別方面から進めていくことで
ゴールを達成することもできます。
まめな軌道修正は戦略も必要
ゴールを達成させるためにスタート時点で考えた合理的な計画が
戦略であることも忘れてはいけません。
戦略を実行に移していけばいくほど、現実が見えてきます。
戦略と現実が乖離していってしまえば、
その戦略のアイディアは良くても結果が、
伴わないものになる可能性もあります。
だからこそ、四半期であったら半期くらいには1度は、
振り返る必要があります。
何も戦略を1から策定する必要はありません。
現実的な部分はもっと加速できるように決め、
現実との乖離が大きい箇所は乖離を埋めることや
乖離を埋めるための課題解決も戦略に盛り込む必要があります。