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治療家の心得40【二人三脚の意味】

自己満足はNG

「患者と二人三脚で治していく」

そんなキャッチフレーズを見かけることがあります。

とても良いことだと思うし、私自身もそう心がけていますが、じつは駆け出しの頃と今では、少し向き合い方に変化がありました。

今回はそれをシェアしたいと思います。

駆け出しの頃と変わらない点

変わらないことは、「患者が諦めるまで全力でサポートする」です。悩みに寄り添い、一緒に明るい未来を取り戻せるよう努力します。

ポイントは、「一緒に」という点です。

私たちは「改善依頼」を受ける一方で、施術(治療)だけではどうにもならない場合があることを知っています。

「壊れたものを治すのは治療家の仕事だが、壊れないように|《あつか》うのは患者さんの仕事」

これは、病気でも虫歯でも同じですよね。

冷たく聞こえるかもしれませんが、「一緒に治している」という意識がない人に対し、セラピストだけが「治します!」と張り切る必要はないと思っています。

駆け出しの頃から変わった点

当初から変わった点は、患者のペースに合わせるということです。

駆け出しの頃は、「治すペースについて来い」と言わんばかりに、グイグイ引っ張っていたふしがあります。

しかし、症状が改善していく中で、停滞期はもちろん、順調にいかないこともあり、患者さんのモチベーションを高く維持できないこともあるんですよね。

この時に、無理に引っ張ってしまうと気持ちが折れて、フェードアウトしてしまいやすくなります。

これは治す気がないわけでなく、「あぁ~やっぱり自分の症状は治らないのか・・・」と心が折れかけてしまうサイン。

先ほどとは逆に、寄り添ってあげるタイミングなんです。

患者のペースに合わせることで、ふたたび走りだすキッカケとなります。

そして、ココで立ち直れた患者さんは、改善まで一気に走り抜けることができる方が多い印象があります。


いかがでしたか?

今日は、「二人三脚」についてシェアしました。

来週も引き続き、「治療家の心得」を楽しみにしていただければ幸いです。
それではまた

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