masayuki_mechanics

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最近の記事

チューブ交換の目安って?

今回はチューブを交換する目安について。 低圧で使用でき乗り心地が良いチューブレスを使う人が増えたものの、いまだに多くの人が使っているクリンチャータイヤ。 そのクリンチャータイヤに必須なのがチューブですが、このチューブはいつごろ交換したらいいでしょうか。 あくまで個人的な目安なので参考程度にしていただければと思います。 現在販売されているチューブにはブチル、ラテックス、TPU(熱可塑性ポリウレタン)の3種類があります。 それぞれのメリットデメリットとしては以下のような

    • ギアをうまく使おう

      今回は変速を使いこなすことで楽に走ることができ、パーツの寿命も延びることについて。 自分の自転車のギアの段数が何段あるか把握できているでしょうか。 基本的にロードバイクの完成車ならほとんどのものが、前2段×後ろ8~12段のギアがついていると思います。 この合計16~24段階ある変速を使いこなすことで、平坦では楽に速い速度に、山では楽に上ることができます。 まず、前側の外側の大きいギアのことをアウターギア、内側の小さいギアのことをインナーギアと呼び、後ろ側の一番外側の小

      • メンテナンススタンドって?

        今回はメンテナンスをする上であったら便利なメンテナンススタンドについて。 メンテナンススタンドと一口に言ってもプロのメカニックが使っているスタンドから保管するときにも使えるスタンドまでいろいろあると思います。 そこで今回はそれぞれのメリットデメリットをまとめたいと思います。 まずはメンテナンススタンドの種類から。 メンテナンススタンドには以下の種類があります。 ・リアホイール固定式スタンド ・ステー持ちスタンド ・フォーク固定式スタンド ・シートポスト持ちスタンド で

        • ネジを守ろう

          今回は基本的な工具の使い方について。 数多くのネジによってさまざまなパーツが固定されている自転車ですが、ネジを回すときに誤って工具を差し込む部分をなめさせたことないですか?(私は数多くあります) ではそうならないようにするにはどうすればよいでしょうか。 まず前提として力のかけ方を間違わないようにすることが最も重要です。 ネジの頭部分にある工具をあてがう部分はネジの大きさによってサイズが変わりますが、そこまで強いものではありません。 特にスポーツバイクに使われているネ

          ディスクローターを固定しよう

          今回はディスクローターの固定方法について。 近年急激に増えてきたディスクブレーキに必須のディスクローター。 リムブレーキ車のホイールのリム面の代わりを果たしている重要なパーツです。 ではこれの固定はどのようにされているのか。 固定方法としては2つあります。 ・センターロック方式 ・6ボルト方式 まずセンターロック方式から。 これは主にロードバイクで使用されている固定方式で、スプロケットを固定するロックリングと同じように、ローター中心部分をロックリングで固定する方法

          ディスクローターを固定しよう

          トーインって何?

          今回はここ最近かなり減ってきたリムブレーキのブレーキシューのトーインについて。 最新のフレームはエアロや性能の面からディスクブレーキに移行していますが、まだまだ多くの人がリムブレーキに乗っているのが現状でしょう。 そこで、特にカーボンリムのホイールを使う人が必ずつけているブレーキシューのトーインについてまとめます。 まず、トーインとは何か。 トーインとはブレーキシューを上から見た時にブレーキシューの前側のクリアランスを後ろ側よりも狭くした状態のことを指します。 英語

          トーインって何?

          ホイールの振れの原因

          今回はホイールの振れについて。 長期間使っていたり、何かにぶつけてしまった時に発生するホイールの振れ。 特に視認できるのはいわゆる横振れと呼ばれる回したときにホイールが横方向に振れながら回る振れでしょう。 これともう一つ上下(縦方向)に振れながら回る縦振れと呼ばれる振れもあります。 ではこの振れはどのように起こるのかについてまとめていきます。 この振れの原因を知るためにまずホイールの構造から。 ホイールはご存じの通り、中心にあるハブからスポークを介してタイヤがつい

          ホイールの振れの原因

          内装式ワイヤー交換のコツ

          今回は内装式フレームのワイヤー交換について。 バイクのエアロ化に伴って急激に増加したワイヤー内装フレーム。 買ったはいいけどワイヤー交換がうまくできないという人も多いと思うので自分なりの交換のコツをまとめたいと思います。 今回は特に切れる頻度が高いシフトワイヤーについてまとめていきます。 コツの詳細については以下の通り。 ・フレームの構造の把握 ・実際の作業 ・専用工具の使用 まず、フレームの構造の把握について。 各々乗っているフレームは違うと思いますが、各メーカー技

          内装式ワイヤー交換のコツ

          ディスクブレーキの基本④

          今回は前回の続きでディスクブレーキのお手入れについて。 リムブレーキと違って結構ディスクブレーキはシビアになる必要があります。 まずローターについて。 大前提として油分は厳禁です。 油分がついてしまうとブレーキが利かなくなるうえに異音の原因になります。 なので洗車の際は中性洗剤で洗うかパーツクリーナーや専用のブレーキクリーナーを用いて汚れや油分を除去しましょう。 自分はまだやったことないですが、定期的に鉄粉除去剤で洗浄した方がいいとも聞いたことがあります。(実際にや

          ディスクブレーキの基本④

          ディスクブレーキの基本③

          今回も前回の続きで調整方法について。 ここではセンター出しができている状態での調整についてまとめます。 油圧式ディスクブレーキは主にレバー側でブレーキの遊び(どのくらいレバーを引けばブレーキがかかるか)とレバーの位置をネジで調整できることが多いです。 油圧式の調整に関しては組み上げ時にショップにしてもらう人が多いと思いますし、油圧に関しては組み上げ後の引きの調整は基本的に必要ないです。 機械式の調整は主にキャリパーについているパッド調製ボルトを押し込むことで、パッドの

          ディスクブレーキの基本③

          ディスクブレーキの基本②

          今回は前回の続きで組付け時の注意点について。 組み付けや点検は行きつけのショップに任せているという方も読んで損はないと思いますのでぜひ。 基本的に機械式と油圧式両方に言えることについてまとめていきます。 まずはローターの大きさについて。 ローターは単純にその大きさが大きくなるほど制動力が上がりますが当然その分重量は増加します。 ロードバイクでは主に160㎜か140㎜から選ぶことが多く、多くの人がフロントに160㎜、リアに140㎜を使っていると思います。(自分もこの組み合

          ディスクブレーキの基本②

          ディスクブレーキの基本①(種類の違い)

          今回から数回に分けて最近かなり使っている方が増えてきたディスクブレーキについてまとめていきたいと思います。 今回はディスクブレーキの種類による違いについて。 ご存じの通りディスクブレーキには機械式と油圧式の2種類があり、主な特徴としては以下の通りになります。 機械式ディスクブレーキ ・リムブレーキと同様ブレーキワイヤーを引っ張ることでブレーキをかけるのでリムブレーキと同じブレーキレバーを用いることができる ・パッドが片方だけ動く片引きと両方動く両引きがある ・比較的安価

          ディスクブレーキの基本①(種類の違い)

          やってみよう。自転車の点検

          今回は初心者の方でも日常的にできる自転車の点検についてです。 TSマークのような資格を持っている人が点検する必要があるものはだれでもできるわけありませんが、だれでも簡単に点検を行うことができる内容のものもあります。 今回はそういった点検を行う際の点検項目についてまとめてみたいと思います。 ここでは主に工具を使わない点検項目をまとめていきます。 工具を使用する場合の点検項目はまた別の機会にまとめようと思いますのでよろしくお願いします。 ではさっそく本題の点検項目につい

          やってみよう。自転車の点検

          デイライトつけてますか?

          今回は度々話題になるデイライトの必要性について私個人の意見をまとめようと思います。 実走をする際に暗くなると当然皆さんライトを点灯させて走っていると思います。 早朝や夜のような暗い状況で実走する際には、ライトは必ず点灯(点滅ではありません)して路面の状況を確認するとともに周りの歩行者に自分の存在を示す必要があります。 これは道路交通法第52条と第63条および各都道府県で定められている交通規則で決められているので守っていない場合法律違反となります。 実際に道路交通法では

          デイライトつけてますか?

          頭(ヘッド)の動きはスムーズですか?

          今回はヘッドについてです。 ハンドルからステムを介して前輪の左右の動きの要である自転車のヘッド。 どんな自転車でもヘッドチューブの中には上下2個のベアリングが入っていてそれらのおかげでスムーズなハンドリングができます。 しかしこのヘッド部分。 ちゃんと調整をしないとガタガタして走ることもままならなかったり、逆に動きが固すぎて走りにくかったりします。 そこでヘッドのガタ調整が必要になります。 そこでこのガタの調整方法をまとめていきます。 主に現代ロードバイクに使わ

          頭(ヘッド)の動きはスムーズですか?

          油圧式ディスクブレーキの核心

          今回は油圧式ディスクブレーキのキモであるブリーディングについて。 「油圧式」と呼ぶだけあって油圧式ディスクブレーキは、ブレーキレバーとブレーキキャリパーを繋ぐブレーキホースの中にブレーキオイルと呼ばれる油が入っています。 ブレーキレバーを引くことでレバー内部にあるピストンが押され、その動作によってオイルが移動しブレーキキャリパー内部のピストンが押されます。 この一連の動きの中で「パスカルの原理」が働くことで指でレバーを引く小さい力で高速で回転している車輪を止めようとする

          油圧式ディスクブレーキの核心