ギアをうまく使おう

今回は変速を使いこなすことで楽に走ることができ、パーツの寿命も延びることについて。

自分の自転車のギアの段数が何段あるか把握できているでしょうか。

基本的にロードバイクの完成車ならほとんどのものが、前2段×後ろ8~12段のギアがついていると思います。

この合計16~24段階ある変速を使いこなすことで、平坦では楽に速い速度に、山では楽に上ることができます。

まず、前側の外側の大きいギアのことをアウターギア、内側の小さいギアのことをインナーギアと呼び、後ろ側の一番外側の小さいギアをトップギア、一番内側の大きいギアをローギアと呼びます。

主に平坦ではアウターギアに、山ではインナーギアに変速したうえで、後ろのギアを切り替えることで楽に速度を上げたり山を登ったりすることができます。

特に平坦でよく感じると思いますが、止まった状態から軽いギアでスタートした後変速をせずに進んでいると、どんどんペダルが軽くなっていくと思います。

その状態では必死に回してもほとんどスピードは上がっていかないでしょう。

そこでギアを上げる(後ろのギアを小さいギアに入れる)ことで少し大きいパワーが必要になりますが、より速い速度で走ることができるわけです。

少し数字を混ぜて説明すると、後ろのギアをトップに近づけるにつれてギア比(後ろのギアの歯数/前のギアの歯数)が大きくなりクランクを1回転させたときのホイールの回転数が上がっていきます。(=速度が上がります)

では、このギアを使いこなすことでパーツの寿命はどうなるのかについてまとめましょう。

基本的にあまりお勧めできないギアの組み合わせがアウター×ローギアとインナー×トップギアの2つです。

この2つの組み合わせはともにチェーンが最も斜めになる組み合わせで、回転しながらチェーンが横方向にも移動するためチェーンの負担が他のギアの組み合わせと比べて大きくなります。

それと合わせて斜めになっていることで、チェーンが消耗してチェーン落ちにつながる可能性が高くなります。

このようになることを回避するために自分のギアの歯数を把握することで、アウター×ローやインナー×トップとほぼ同じギア比の組み合わせを使うことができると思います。

ちなみにギアの歯数は基本的にシマノであればギア自体に刻印されているのでそこで確認すればわかると思います。(ギア比は計算で出ます。)

もちろん普段のチェーン洗浄をすることで寿命は格段に延びますが、走行中にこのようなことも意識することで、より伸びやすくなると思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?