「関係ねーし」の避難場所。
あの人は、常務だったのか専務だったのか。
メガネ屋さんで働いていたとき、全国の社員から恐れられた常務(もしくは専務)がいた。彼はいきなり店舗にやってきた。そして定められたマニュアルが守られているか厳しくチェックし、ひとつでも違反があれば叱責した。株式上場に向けて富士銀行から三顧の礼で迎えられた彼の目標は、「うちの全社員が日経新聞を読むようになること」だった。それが実現したとき、この会社は生まれ変わる、と力説していた。
もちろん新卒のメガネ店員だったぼくは日経新聞なんて読ん