今月でSES卒業するのでSESと客先常駐について知見や働いてみて思ったことをまとめてみた。(前編)
お久しぶりです、きゅ〜ぶです。
少し前ですが晴れて次の転職先が決まって次の会社は自社開発なので、3年半、客先常駐で働き続けて思ったこと、感じたことや経験して得た知見などをまとめて共有してみようと思います。
客先常駐とSESについて一つの記事で同時にまとめるのはちょっと分かりづらいので前後編で分けて記事にしたいと思います。
理由:客先常駐は働き方、SESは契約形態のことを指す言葉で意味合いが全然違うと思ってるので・・・
前編:客先常駐について
後編:SESについて
経歴
経歴については以下に書いてあるのでこちらも良かったら見てみてください。
客先常駐について
まず客先常駐の基本的な流れについてサラッと触れておきます。
(例)
顧客→現場責任を持ってる会社→実作業をメインでやる会社→(営業)→所属会社
この例で言うと
1次請け:プロジェクトの全責任を持ってる会社(大手SIerなど)
2次請け:実作業をメインでやる会社(プロパー)
3次請け:営業
4次請け:所属会社(BP・協力会社)
ということになります。
商流が深いとかよく言われるのはこの◯次請けの◯の数字が高いものがそれに該当します。
大手SIerが絡んでる案件はだいたいこの流れが多い気がします。
(よく多重請負って言われてるのがまさしくこれですね。)
ここについて順番に説明していきます。
◯顧客
仕事を依頼してくるお客さんですね。
システムエンジニアで働く案件とかだといわゆるトヨタ自動車みたいなメーカーさんがここに当たることが多いです。
厳密にいうとお客様は、トヨタではなく、トヨタのグループ会社がお客さんとかっていうケースがほとんどだと思いますが。。。
◯プロジェクトの全責任を持ってる会社
これはいわゆるお客さんから直で請け負ってる会社さんですね。
富士通系列とかNEC系列とか大手SIerが絡んでる案件はだいたいこの大手SIerの会社がこのポジションに立つことが多いです。
基本このポジションの人たちはプロジェクトを管理したり、お客さんとのやりとりなどをすることが主で実際に開発とかはほとんどしません。
してる会社ももしかしたらあるかもしれないですが今まで自分の経験してきた5つの現場はどれもそんな感じでした・・・
◯実作業をメインでやる会社(プロパー)
現場責任を持ってる会社と深く交流がある会社さんがこのポジションにつくことがほとんどですね。
この会社さんに所属してるエンジニアは、現場責任を持ってる会社さんに常駐して現場で仕事をすることが多いです。請け負ってやるケースもあるので客先に出向せず、自社で作業することもありますが・・・
だいたい客先に常駐する時は面談が必ずあるのですがそこで出てくるのがプロパーの現場責任者さんです。たまにプロパーに開発を依頼してる会社の担当者さんが面談に来られることもあります。
◯営業
会社によっては自社で営業を持つケースもあるので一概には言えませんが、
営業を外部委託してて自社で持たない会社も結構あるので、その場合営業を挟むことになります。
基本この営業さん経由で所属会社はプロパーとやりとりをすることになります。
◯所属会社(BP・協力会社)
これは派遣されるエンジニアが所属している会社さんのことを指してますね。
営業を経由していくつか案件を紹介してもらってその案件を所属してるエンジニアに提案すると行った形になります。
すごいざっくりとした説明ですが客先常駐の仕組みは、だいたいこんな感じです。
客先常駐のメリット
◯残業が比較的少なめ
※自分の経験した現場で多くても30時間でそれ以上超えることはほぼないと思います。土日出勤があったり、極端に残業が多い現場は炎上してるので離れられるなら離れましょう。
◯未経験でも働きやすい
未経験を積極的に受け入れてくれる現場もあるのでエンジニアとしての経験を積むには持ってこいです。
最近は、先輩社員とセットで抱き合わせみたいな形で派遣しないと受け入れが難しくなってきてますが。。。
◯他社のエンジニアと交流が持てる
※自分の場合、案件の契約が切れた後に繋がりがある人はいないですが、違う案件に行ってもよく遊んだりするって人もいるみたいです。逆に言うと自社のエンジニアとの繋がりは薄くなるというデメリットもありますが。。。
◯他プロジェクトへシフトしやすい
いい意味でも悪い意味でも契約で結ばれてるので嫌になったら他プロジェクトに変えてもらうことは自社でやってる人に比べたら容易です。
とは言え、会社によってはすぐにシフトできなかったりするので一概には言えないですが。。。
客先常駐のデメリット
◯ローカルルールに縛られる
以下自分が経験したローカルルールを一部抜粋したものです。
・ネット接続禁止
・ツールやエディタなど指定されたものしか使えない
・携帯持ち込み不可(貴重品ロッカーなどがありそこに入れる)
・毎朝、開発・試験用端末の機材リスト管理業務(これはAndroidやiOSのアプリ開発とかだといろんな機種の端末を複数台持つことがあるのであるかもです)
・会議が多い(これは案件によりけりですが会議が好きなおじさん多いので無駄な会議を開くことが多いです)
・入退室カード持ち帰れない(毎朝、決まった場所に集まって入退室カードをそのタイミングで貰って、一緒に現場に入って帰るときに入退室カードを返して一緒に帰るといったような現場もありましたね)
◯自社の人との繋がりが薄くなる
メリットで他社のエンジニアと交流が持てると書きましたが、逆にデメリットとして当然客先に常駐しているので自然と自社のエンジニアと関わりを持つ機会が減ります。
たまに月一で自社に戻ってきて飲み会とかやってる会社もありますが実際に一緒に仕事したりするわけでもないので表面上の付き合いでしかないですね、正直。。。
後は自社開発も事業としてやってる会社さんとかだとそういう飲み会で身内感が出て自社開発メンバーだけで盛り上がってしまい、客先常駐してるメンバーは、仲間外れ感を感じることが多々あります。
◯自社に対する愛着や帰属意識が小さい
上の自社の人との繋がりが薄くなる理由とほぼ同じで客先常駐してるから自社に対する愛着とか帰属意識はほぼないです。
これがSESを扱ってる企業の退職率が高い理由だと思います。。。
◯自社の社員じゃないので扱いが雑
これは実際に働いてみると分かるのですがやっぱ他社から協力会社としてプロジェクトに参画するので自社の社員に比べると扱いはおざなりになりがちです。なので使えないと判断されたら契約切られるし、結構シビアな世界です。。。
◯プロダクトに関心が持てない
客先常駐という形なのでいつか終わりが来ます。自分の場合、基本的に案件を選ぶ際にプロダクトに関心持って案件選ぶというより使ってる技術や働く環境に関心が行くことがほとんどでプロダクトに興味や関心を持つことができませんでした。。。
客先常駐して感じたこと、思ったこと
ここからは純粋に自分が客先常駐を経験して感じたこと、思ったことをひたすら書き連ねていこうと思います。(読みづらかったら申し訳ない・・・)
まず自分が今回転職を決めた理由でこの客先常駐という働き方に疲れてしまったというのが大きな要因です。
通勤時間、通勤場所など事前にわかってる情報はまだしもローカルルールや一緒に働く人、環境など参画してみないと分からない情報が多すぎて結構運要素が強くなります。自分は、この辺で苦しんできたから今エンジニアとしてある程度やっていけてると思ってますが、これ以上こういった要素で苦しむ理由もないと思ってるので思い切って運要素の高い客先常駐を辞めて自社開発に移行する事にしました。
自社開発で働いた経験はないので正直何も分からないですし、自社開発のがいいとも言えないですが・・・
転職先については転職エントリを近々書こうと思ってるのでその時に紹介しようと思ってます。
客先常駐の働き方は、合う人には合ってるし合わない人には合わないだけですし、その働き方を取る事で成り立ってる会社もたくさんあります。
実際、客先常駐という働き方が合ってる人は、SESとして客先常駐を数年経験してその後受託開発として客先常駐で働いてるっていうケースもあるみたいなので。。。
僕の意見ですが、エンジニアとしての最初のスタートは客先常駐という形でいろんな現場を見て回って経験積むのがいいと思ってます。
客先常駐としての働き方は若いうちの方が有利なので。。。
正直、辛いことが多いのも事実ですが若いうちにそういう現場を経験しておくのは後々役に立ちます!!
もしかしたら共通する部分もあるかもですが後編としてSESについても記事を書こうと思います。
何か聞きたいこととかあったらコメントとかTwitterの方で聞いていただいても大丈夫です!!
以下Twitterのアカウントです。。。
ではでは・・・