情熱を持って創った人たち(木村泰司『印象派という革命』)
明るい風景画
世間を映し出した主題
筆の動きがわかる筆致
私が抱いていた印象派のイメージは「明るく、軽やか」だった。
印象派以前の絵画は宗教画や宮廷画であり、宗教(=キリスト教)や時の為政者のための、いわば権威を表すもの。
そこにいきなり「日常」描く人たちが現れて新しい風を吹かせた、そんな風に思っていた。
しかし現実は政治や権力との闘争があり、信念を曲げずに描き続けた人たちの熱狂なくしては歴史に残ることがなかったことが、この本を読めばわかる。
マネ、モネ、ルノワール、ドガ。