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厳しさ、優しさ(ポール・ランド『ポール・ランド、デザインの授業』)

 ここ数年「デザイン」について考えることが増えた。
それは主に伝え方の作法、表現の向上を目的として少しづつではあるが、吸収している。
それでもデザインを体系的に学んだことがない私にとって、本書は私にとって難解だった。
ランド氏との対話が2編載っているが、どちらも抽象的な話が続き、恐らく日々デザインに関わっている人でないと理解は難しいのではと思う。

 彼の言葉は厳しい。相手が経験ある教授であっても、学生であってもそれは変わらない。
対話の様子からは、相手に真摯に向き合い隠すことなく自身の知見を伝えようとする様が見えてくる。


“Everything is design. Everything!”

「全てはデザイン」であるならば、本書は立ち戻る場所であり、これから学ぶ人にとってのマイルストーンにもなりうる。
この対話編の理解が進むことは、デザインに対する理解の深化なのかもしれない。


“Design is relationships.”

関係性を設計する。
全てにおいて考えるべき言葉だと思う。
まずはここから。

できている気になっていたら、この本を読み返そう。

今よりも、理解できるようになっているかもしれない。

それと

ランド氏の言葉が身を引き締めてくれると思うから。




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