日常の工夫~東洋哲学・陽明学入門~【第8回京都えびす大学】
2020年12月12日
~東洋哲学・陽明学入門~【第8回 京都えびす大学】を開催しました。
今回のテーマは「日常の工夫」
それぞれが現状の課題を共有した後、テーマの文章を読んで、自分のことばで超訳していきました。
「心の乱れを自覚したときは、則ち静坐(せいざ)せよ」
「本を読みて懶(ねむ)けを覚えれば、則ちさらに本を看(よ)め」
「病に因(よ)りて薬(いや)すなり」
それぞれの言葉の意味はこんな感じ。
●工夫
鍛錬・努力(日々積み重ねるもの)のこと
●静坐(せいざ)
ニコニコゆったりとほていさんのようにリラックスすること
(座禅や正座など姿勢は問わず、寝転んでいてもよい)
●懶(ねむ)け
怠け心(勤勉の反対)
●看(よ)め
注意してよくみる(全集中)
●病に因りて薬(いや)すなり
症状によって対処法は違う
同じ人でも症状が違えば対処法が違うし、
同じ症状でもその人その人の状態によって対処法は違うということ。
超訳を発表し終わった後、ことばの解説も踏まえて、ディスカッションをしていきました。
「心の乱れ」ってどんなこと?
・イライラする、めんどくさい
・人をうらやましく思う
・周りの目や他人の評価を気にしてしまう
・やらなければならないけど気が乗らない(本当はやりたくない)
・こうしたい!ということが言いづらい
どんなときに感じる?
・やりたいことができないとき
・思うように動けていないとき
・うまくいかないとき
「静坐(リラックス)」する時の方法は?
・自然の中ですごす(CAMP)
・子どもとすごす
・犬や猫と呼吸を合わせる
「本」を読むというエピソードについて
・過去に道に迷った時や、人生の中休み期間にめちゃくちゃ「本」を読んだ
どのエピソードも、全員共通して経験していたのでビックリ!!
みんな、いろいろ悩みながら、もがきながら生きてるよね・・・
そして、今回は年内最後ということで、2020年振り返り、2021年決意表明の時間もとりました!
私自身は、2020年は結構いろいろと動けたなという部分もありつつ、どちらかというと足場固めが必要な時期だったと振り返りました。でも、新しい出会いが追い風になってくれたし、たくさんの人からエネルギーをいただいたなぁと思うと、もうありがたいことばかり。
2021年は、今年後半くらいから動き出してきた、新しい出会いがもう少し形になっていくような予感がしているので、今できることは次の世代へバトンタッチしていきながら、新しいフィールドを広げていこう!と決意表明しました!!
結局、どう生きていきていきたいか、どんな人になりたいか、ということは、外に答えはなくて自分の心の声を聴くしかないんですよね。
自分の状態を心静かに観察して、
「ありたい自分の姿」を選択し行動していくこと。
「~しなければならない」という意識に囚われて
身体や心の声を消してしまわないこと。
深い呼吸をして、焦らず、いい判断を積み重ねていくこと。
前回のnoteにも書きましたが、やっぱり、こういう時間の使い方や、心の置き所が大事だなぁと再確認。
「日常の工夫」=「日々の習慣」=「毎日の鍛錬」
こういう時間を、まずは意識して持って、その内、無意識に、自然にできるようになっていけばいいなと思いました。
あなたにとって、2020年はどんな年でしたか?
2021年はどんな年にしたいですか?
また、いろいろな方の人生の物語を聴かせていただけるのを楽しみにしています^^
次回は、1月23日(土)10-12時
「学問の根源」というテーマから学びます。
~ 2021年の開催予定 ~
・ 1月23日(土)10-12時「学問の根源」
・ 2月20日(土)10-12時「学問の工夫」
・ 3月 6日(土)10-12時「学問の用功」
2021年1~3月は「学問」シリーズからスタートです。
・今の「教育」に「課題」や「疑問」を感じている方
・「理想の教育」をイメージされている方
・自分自身の「成長」のヒントにされたい方
・子どもや後輩の「育成」に悩んでいる方
ぜひ、一緒に学び合いましょう^^
2021年も清々しい気持ちで
みなさまとお会いできるのを楽しみにしております(*^_^*)/
▼第9回 京都えびす大学
1月23日(土)10-12時「学問の根源」
前回までの様子はこちら ↓