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批判に批判を重ねて時間を浪費しないために
どうも。藁科侑希(わらしなゆうき)です。
普段は大学教員やスポーツ現場でコーチやトレーナーをしております。
今日が636日目のnote投稿です。
【謝罪】吉野家取締役、若年女性向けマーケティングを「生娘をシャブ漬け戦略」と発言https://t.co/md5kKKMZuC
— ライブドアニュース (@livedoornews) April 18, 2022
社会人向けマーケティング講座に講師として招かれた際に発言したという。広報は、会社としての考えではないとし「言葉・表現の選択が極めて不適切でした」などとコメントした。 pic.twitter.com/ptOK7HHfU4
本日はこちらの話題から。
あまりこういった類の内容は取り上げないようにしていたのですが、本日の食卓にて家族で諸々お話をしたこともあって。
自分の考えの整理のためにも、備忘録的に残しておこうと思って書き留めます。
●「問題点は何か」を取り違えない
本件、結論から言えば「吉野家取締役の方が、マーケティング講座のお話の中で、"不適切な表現・言葉遣いをした"」ということですが。
その内容が、あれよあれよと拡大解釈されていき。
・組織のトップは「老害」だ!
・自社に対する愛情がない
・男尊女卑も甚だしい!
・自分は何を言ってもいいと思っているのはひどい!
などなど…
どの批判も、確かにそうだな、と思う部分はあるのですが。
「ちょっと冷静に考えてみると、異なる観点もある」ということだけは、忘れない方がいいと感じているんです。
きっと、誰しもがこの方には「最低最悪の悪だ!そんな人にはどんな石をぶつけてもいいんだ!」として。
これまでの差別や問題はこういったところにあらわれる!と半ば、"風が吹けば桶屋が儲かる"的な感覚で論理を繋げようとしている節もあったりします。
少し擁護に捉えられるかもしれませんが、記事の内容などを精査していくと。
講座の中で、マーケティング戦略のターゲッティングを20-30代の女性に絞って、どう売り上げを向上させていくか、というお題に対して、不適切な発言があって。
その表現や言葉遣いは確かに不適切だとは思いますし、断じて許されることではありません。その点は同意します。
しかしながら、その観点や目の付け所として、マーケティングではとても重要な部分だったのではないかと思うんです。
正直に言えば、これまでの恨みを全てぶつけるかのような、インターネットやメディアのあり方にこそ、私としては疑問に感じるところなんです。
企業は業績を上げるために、どのような戦略をどんなターゲットに向けて施行するかが求められますよね。
この講座では、不適切発言ばかりが取り沙汰されていますが、肝心のその内容のクオリティはどうだったのか。
要するに、受講者が支払った受講料分の価値があると認識していたかどうか。こういった観点はすっぽり抜け落ちているんですよね。
このような"切り取られ"の報道や批判の集中、相互監視の社会ともいえる構造は、私としてはとても複雑に感じてしまって。
問題を事実だけ提起する側と、その問題を炎上させようとする人、炎上したところにさらに火を注ぎたい人、火が注がれているから自分も便乗しようとする人、そして炎上している話題に関連して「こんなこともあったよね!ひどいよね!」と全く異なる話題で盛り上がろうとする人…
こうした「人だかり」ができていくこと自体が、悪口や批判の集中を招いているのだと思っています。
●"連想ゲーム"が批判を助長する
特に最後の、「話題に出すから、そのことについて考える」ということが、噂や悪口をより大きくしていく構造だと思っていて。
こちらにも記載されているように、悪口は「仲間づくりコミュニケーション」と感覚的に捉えている方も多く、また"意図せず"話題に出すだけで、悪口の口火を切ることもあったりするんですよね。
悪いうわさがひろまりやすいのは,私たちが悪いうわさをしてしまうからです。しかし,悪口はとても危険です。いつ悪口が本人に伝わってしまうかもしれないし,「悪口をする人」というレッテルが貼られてしまうかもしれません。
そこで悪口は慎重に開始されるのです。自分から直接的に悪口を開始することは少ないのです。悪口を言いたい人は,最初にターゲットの名前を出し「あの人最近どうかしら……」とだけ言うのです。それを聞いたあなたは,つい「どうかしらって,あいかわらずわがままよね。昨日もこんなことあったの……」と始めてしまうのです。あなたは別に悪口を言うつもりはなかったのですが,形式的には悪口の口火を切ることになります。もちろんあなたがターゲットについて好意的な意見を言えば,相手は「あっそうなの」と言って別の話題に移ります。しかし,多くの場合あなたは相手にあわせて口火を切ってしまうのです。
そして,ひとたび始まった悪口は,新しい事実を付け加えたり,誇張されたりして,より悪い方向に進展します。参加者として可能な反応(図)は「挑戦」を除いて悪口を発展させる方向にしかありません。場の雰囲気をこわしたくなければ,みんなに好まれる反応を取らざるをえないのです。このようなコミュニケーションのメカニズムは,挨拶をされたら自動的に挨拶を返すのと同じように私たちの文化に組み込まれたものなのです。
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以上を踏まえると、「話題に上げること自体」「ターゲットについて触れること自体」が、悪口や批判を助長させるスタートで。
それは、その人が意図しようがしまいが、始まってしまうものになるんですよね。
だからこそ、少し自分の中で飲み込んだり、受け取ったりして「思っておく」ことだけで済む問題がある一定数はあるのだと思っているんです。
●作品自体の価値を認識する
この吉野家騒動から始まった、批判の連想ゲームは、以前に話題に上がった"月曜日のたわわ"の新聞広告掲載や、日本赤十字社の献血広告で"宇崎ちゃんは遊びたい"への問題にまで議論が発展もしていて。
(下記参照)
吉野家発言は問題だと思うけど、#月曜日のたわわ 新聞広告 は問題じゃないって人いるかな?公共の場+女性蔑視という点では、たわわと同じ問題を含んでいる気がするのですが。 https://t.co/sup6Y10Bb7
— 笛美「ぜんぶ運命だったんかい おじさん社会と女子の一生」発売中 (@fuemiad) April 18, 2022
「吉野家の件酷いですよね?皆さん。
— くだもの選手権🌸🌸 (@kudamonokudao) April 19, 2022
月曜日のたわわの件も同じように酷いですよね!」
この人達が好きなように批判しているんだからかなりまずい。
「ちゃんと『月曜日のたわわの広告の件は問題は無い』とはっきりさせないと「今後も何が悪いか判断出来ない人が曖昧な批判をし続ける」んですよね
「たわわ」や「宇崎ちゃん」は余震に過ぎず、吉野家「」が本震だったとは!津波も来るぞ!
— カピバラさん@ポコちゃんです (@Wk7xk1ZdfY2jH99) April 18, 2022
(ワードが明らかに女性蔑視・犯罪的なので文字にしたくない)
これが果たして「たわわ」より燃えるかどうか、注目している。
— 淺川 覚一朗 🇺🇦 (@as_kakuichiro) April 18, 2022
もし両者を比較して、批判の声が小さく、メディアやSNSでの扱いが少なくなるなら、これまでの「たわわ」や「宇崎ちゃん」の件の本質はフェミニズムには無く、オタクカルチャーに対するヘイトにあることが鮮明になるだろう。#吉野家 https://t.co/257GX8VbUr
正直、「関係なくない?」と思ってしまう部分もあって。
こじつけや、論理的にかなり飛躍した部分もある気がしているんです。
感情と事実を混同している意見も。
また、自分が嫌いだから「悪」、好きだから「善」のような短絡的な考え方も…
大丈夫か?宇崎ちゃんポスターは赤十字、エロタイツ絵はアツギ、エロ絵はロフト、エロ漫画広告は日経。批判する人はちゃんとそれぞれ掲示責任者へ苦情を入れている。事実誤認なのか、それともデマを流すのが目的なのかは知らんが恥を知れとしか言いようがないな。 https://t.co/McnzfBVdsc
— てつま 戦争反対 ∃しとう まとめお断り (@godspeedtetsuma) April 16, 2022
↑この方のおっしゃるように、責任の主体がどこか、に論点がいくのはわかるのですが。
ある一定数「この作品はけしからん!」「こんな作品は認めない!」のような作品への批判も多く見受けられて。
『作品に価値があるかないか』を議論する場面でない場合に、そこまで言及しきってしまう人が大勢いることに、とても残念な気持ちが拭えません。
ただ一つ言えることは、作品自体に悪意があるわけでもないですし、ネット上で言われているような思想誘導のようなものがあるわけでもないんですよね。
そんなことを言ってしまうと、作品を創るクリエイターさんの自由がどんどんと失われて、素敵な作品が今後つくられなくなる可能性だってあります。
同人業界で積み上げてきた配慮を踏みにじってるのが外から乗っかって出版社や赤十字が利用した宇崎ちゃんの件だったりたわわの件だったりする訳で、オタクとしては何してくれとんの?としか思えない。
— Shoichi Ikeda (@tamatanu) April 17, 2022
そして最終的に迷惑を被るのはオタクなんだよhttps://t.co/9lnXzMylNB
配慮という言葉が適切かどうかはわかりませんが。
最終的にこれらの批判の集中や炎上が影響を与えるのは、作品の作者さんであり、それを楽しみにしている受け手(上記ツイート上では"オタク")なんですよね。
●噂や批判に惑わされない自身の軸を養う
宇崎ちゃんが批判されたのではなく、日本赤十字が批判された。
— 🐣ちどりん🐥 (@tiidori) April 15, 2022
月曜日のたわわが批判されたのではなく、日本経済新聞が批判された。
何回説明しても、これの差異がわかんねぇヤツが語る「表現の自由」は耳を貸さなくていい。時間の無駄。
色々と書いてきましたが、一言でこのかた↑ がツイートで簡潔にまとめてくださっています。
批判の対象を取り違えないこと。
問題を広げすぎないこと。
自分たちの論理だけで話をするだけで、情報の精査を放棄しないこと。
これらを軸に、自身の考えや想いを持って、熱し易く冷め易い、悪口陰口批判のオンパレードのインターネット社会に立ち向かっていきたいなと思っております。
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今日はここまで。636日目おわり。
最後までお読みいただきありがとうございました!
それではまた明日。
#毎日note #毎日更新 #スキしてみて #わらし
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今日の #standfm
#わらし式トレーニング 【通称】 #わらトレ
#わらし式トレーニング🏸実践編[Plank steps系]
— わらし (@warawarac) April 19, 2022
Plank challenge
【目的】
前鋸筋・体幹筋力向上
【ポイント】
❶動作切り替えテンポ良く
❷体幹がブレないようにドローイン
❸地面を押す意識を忘れない#normal #homeworkout#毎日投稿 #WithoutTrainingPartner#わらトレ #TikTok#shorts pic.twitter.com/4mhQkf4kFS
【今日の #コアチャレンジ】349日目#体幹トレーニング #Day349 #毎日投稿#CORE #core #corechallenge#ダイエットメニュー #積み上げ#おうちトレーニング #備忘録 pic.twitter.com/l369ZRope7
— わらしなゆうき (@WarashinaYuki) April 19, 2022
#オスカー #毎日投稿 #成長記録 pic.twitter.com/sF07xubSMf
— わらしなゆうき (@WarashinaYuki) April 19, 2022
今日の #マイキーチャレンジ 【通称】 #マイチャレ #朝活
【火曜日|腰わり系】#マイキーチャレンジ
— わらし (@warawarac) April 18, 2022
《腰わり》全て15sec
●動-静-動(5-5-5秒)3sets
●静止⇄カーフレイズ
●ハーキー
●小刻み上下
●小刻みグータップ
●ツイスト
※お腹はギューっとしめたまま‼️#毎日投稿 #マイチャレ #朝活#workout #training #homeworkout pic.twitter.com/Y2fCpUWdyK
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毎日のトレーニング投稿は基本以下の3つ。
#マイキーチャレンジ |マイキーのためのシェイプアップベーシックトレーニング
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#コアチャレンジ |体幹を楽しく鍛えるためのおうちトレーニング
よければフォローやいいね!RT(特にリツイートが嬉しいです!)をしていただけると大変喜びます。
今後とも引き続き楽しく頑張ります!
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【保有資格】
博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員
【現在の大学担当授業】於:東京経済大学・千葉大学・東洋大学
<体育実技>
●バドミントン ●卓球 ●バレーボール ●トレーニング理論実習 ●フィットネス
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●テーピング・マッサージ実習 ●スポーツ医学理論実践
<講義科目>
●健康の科学a ●健康の科学b ●スポーツとの出逢い
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