- 運営しているクリエイター
#note
「ちょっと思い出しただけ。」きっと、そんな日々を生きていくんだろう。これからも、ずっと。
東京タワーが好きだ。
ただほんと、それだけの理由で、映画「ちょっと思い出しただけ」を観た。予告の節々に東京タワーが映るから。
" ちょっと思い出しただけ "
観終わった後に、本当にタイトル通りの感情になる映画だ。
来月、私の元カレと私の親友が、結婚する。
もっと言うと、17から22歳までの6年間の青春を捧げた私の元カレと、小学校1年の時「ともだちになってください」と手紙を渡して以降、20
数字が重なる夜。父と娘の夜更かしトランプ
こっち、ん、やっぱりこっち。と思わせて「こっち!」と、私の反応を伺いながら、左右へ数回指を移動させた後で、力の入った人差し指と親指で、1枚抜く。
「やった、あたしの勝ち!」。残り2枚から“数字の1枚”を引いて、先にあがった。ジョーカーを手元に残した私の負け。
トランプを覚えた頃は、ババを引けばすぐに顔に出ていたのに、近頃はめっきりポーカーフェイスだ。娘がトランプをすべて裏にして、ソファの上でぐ
『横道世之介』 written by 吉田修一
横道世之介。東京に上京してきた大学生。
私には彼の気持ちがよく分かる。
同じ「地方出身で東京都内の大学に進学し一人暮らしを始めた」私だからこそ、
世之介の気持ちがよく分かる。
何気ない日常の中で感じるやるせなさとか、空虚感とか、ちょっとしたことに自分でも驚くほどに動揺したりとか、1つの恋でワクワクしたりとか、「あぁやっぱり都会は違うんだなぁ」って感じる瞬間とか。
1人でいるときにふと感じる孤独さ