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やるべきことをやり切る #177 あたりまえの基準

社会における存在意義のない企業は、存在し続けることはできません。
その意味でも、企業に求められるものにコーポレートガバナンスがあります。
ガバナンス(Governance)の3つの要素を意味します。
一般的に、ガバナンスとは、統治や支配を意味し、捉え方によってはネガティブなワードになりがちです。
対して、コーポレートガバナンスは、あくまでも、企業が健全な経営を行う上での管理体制を意味します。

企業には、様々な価値観を持った人たちがいます。
しかし、それぞれが、好き勝手なことをしていたら、それは組織としての意義を持たない、単なる烏合の衆となってしまいます。

そもそも、企業には統一された理念が存在します。
また、理念と同様に社会との約束事があります。
代表的なものが法令、社会的規範・規律、社内規範などの遵守、つまり、コンプライアンス(Compliance)です。

いくら個性が大切だからと言って、理念やコンプライアンスを逸脱するような行為では組織は崩壊してしまいます。
しかしながら、決して個性を抑え付けるのも間違っています。

そこで、まず、理念やコンプライアンスに限らず、社内組織として、「やるべきことの基準」を明文化することによって共有させています。

例えば、5S活動です。
5S活動とは、整理、整頓、清潔、清掃、躾のことです。
よく考えてみたら、どれも、子供の頃から家庭や学校で指導されてきた生活の基礎です。
ある意味、大人であれば、出来てあたりまえのことです。
しかし、基礎中の基礎であるからこそ、習慣化の大切さを振り返ることができると捉えています。
まずは、5S活動などの身近なことを習慣化することで、継続することの大切さを組織に浸透させたいと考えています。


そして、今後も「あたりまえの基準」を高める続けるために取り組んでいることが、徹底して、PDCAサイクルを回すことです。

PDCAサイクルとは、マネジメントの代表的な手法で、Plan(計画)、Do(行動)、Ceck(検証)、Act(改善)を繰り返すことです。

マネジメントが機能する組織であれば、あたりまえの機能ですが、まだまだ、あたりまえとまでは定着できていません。

そこで、組織で共有できるように鬼速PDCAという考え方を取り入れました。
社内共有書籍として取り入れることで、考え方の共有も進んでいます。

通常、1度の行動くらいで目標を達成することはできません。
よって、失敗の原因を検証して、次の行動を改善します。
そこから、新たな計画を立て直すのか、行動をやり直すのか、場合によっては止めるのかを判断します。
もちろん、この場合の止めるは、性弱説によるものではなく、前向きな意味です。

つまり、回せば回すほど、目標達成に近づくだけではなく、それが習慣化され、結果的に、今まで、あたりまえではなかった基準が、高くなって、「あたりまえの基準」へのマインドセットが変わるのです。

やるべきことを、やり切る。
この「あたりまえの基準」が組織に定着することで、それは、組織文化として根付き、企業価値を高めてくれると考えています。

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