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アルムナイ採用とは?

こんにちは、「WaCCa(ワッカ)の人」です。

採用市場が活況な中、これまでの終身雇用の常識は見直され、よりよいキャリアパスを選択するために転職を検討する方はこれからも増えていくでしょう。
求職者が増えるということは外部採用の機会創出が増える一方で、自社の社員が転職していってしまうリスクも同時にあるということです。
「せっかく育成して、ようやく1人前になったばかりなのに…」と嘆く声もありますが、人材の流動性の波は押し寄せる一方です。
そこで退職者を再雇用するアルムナイ採用を導入する企業が増えてきています。
今回はアルムナイ採用について考えていきたいと思います。


アルムナイ採用とは

アルムナイとは、卒業生を意味する単語です。
つまり、会社を退職したOB・OG社員を指しています。

会社のカルチャーや業務の専門知識のある社員を再び雇用することで、育成のコストを削減できるだけでなく、転職先で獲得したスキルを会社に還元してもらうことも可能です。

人材の流動性が大きい従業員300人以上の会社になると、その必要性を感じてなのか80%がアルムナイ採用を導入しており、従業員60人未満の会社でも約5割が導入しています。

株式会社マイナビ「中途採用状況調査2020年版(2019年実績)」
アルムナイ採用実施率/実施理由


アルムナイ採用のメリット

【即戦力になる!!】
もともと在籍していた人材のため、会社のカルチャーやサービスのならず業務プロセスにまで理解は及んでおり、社内のメンバーとの関係性も構築できていることからコミュニケーションコストも低く、通常の外部採用より早期の戦力化が期待できます。

【早期離職のリスクが低い!!】
ネガティブ・ポジティブな理由に関わらず、退職した後でも一定期間を経て、改めて自社で働きたいと考えてくれていることから、自社へのエンゲージメントが高い人材であるといえ、高いモチベーションから仕事に取り組んでくれる可能性が高いです。
また、その姿勢自体も周囲に好影響を与え、出戻りしても受け入れてくれ、活躍もできる会社だと認知してもらえることも期待できます

【新たに習得したスキルや経験を還元してくれる!!】
再雇用者は、退職してただ遊んでいたわけでは当然なく、外部で得た経験からスキルや能力を向上して戻ってくるケースが大半です。
また、外部を知ったことによって、内部を俯瞰して第三者目線で課題に気付いたりすることもあり、現場にとって貴重なノウハウを活用していくことが期待できます。


アルムナイ採用のデメリット

【過去の在籍時の待遇ギャップ】
過去の在籍時より報酬を上げて転職をしたケースだったり、もしくは、転職先で昇給をしたケースですと、本人の希望年収と再雇用時のオファー提示額にギャップが出てしまうことがあります。
既存社員の不満の要因にもなりかねず、在籍時と再雇用時までに得た経験・スキルの見極めとそれに紐づくオファー提示額のバランスは慎重に検討した方がよいでしょう。

【既存社員の退職ハードルを下げてしまう】
再雇用者が増えてくると、「あれ?退職したらすぐに戻れるし、わたしもちょと他社を見てみようかな」という認識が芽生えてきてしまい、既存社員の退職ハードルがグッと下がってしまうリスクがあります。
誰でもかれでも再雇用を認めるという制度設計は考えにくいと思いますので、再雇用についてどういった会社方針を持っているのか、スタンスを取っているのかについてはしっかり周知しておく必要があります。


最後に

アルムナイ採用は採用費コストにも好影響が見込めますが、生きたコミュニティを維持するための人事担当者の運用コストもあり、設計段階では、方針策定から運用プロセス、現場の受け入れ体制の調整などに気を付けていきましょう。
採用戦略のひとつのチャネルとして、アルムナイ採用について検討してみる価値は十分にあるかと思います。

本日はこんなところで。

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それでは!

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執筆 WaCCaの人
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