【社内転職】で、育休復職後のキャリア迷子を抜け出した話。
会社を退職したいと思ったことはありますか?
私は、現会社に転職して8年、自分から望んで退職したいと思ったことはありません。でも、初めての育休復職をしたとき「退職しないと無理かもしれない」と悩んだことはあります。
しかし、結局今は退職せず元気にやっています。それは、社内で働く部署をがらっと変えたからです。隣の部署に異動とか、少し違う仕事をするレベルの異動ではなく、”未経験・真逆”の仕事をする部署へ異動をしました。
今の仕事は満足していない。
でも、転職活動をする余裕も気力もない。
でも、働くことは、続けたい。
そんな考えがあったので、社内転職は半ばやむを得ずとった手段ですが、これが結果的には良かったのです。
「今の仕事は続けられそうにないけど、どうしたらいいのか分からない人」は多いのではないかと思います。とくに、出産後などプライベートで変化があった時は、現状の仕事に悩みが出やすい。
今回は、社内転職の経験についてご紹介します。
体調不良が続いたことで、今の仕事に限界を感じる
育休復職してすぐ、息子はたくさんの風邪をもらってきました。その度に私も風邪をひき、仕事もとても忙しかったこともあり、常に体調不良でした。
それでも、仕事の成果を出したい、迷惑をかけてはいけないの一心で、自分なりに頑張っていました。
しかし、半年がたったころ、それまでの疲れがどっと出てしまい、燃え尽き症候群状態に。今まで頑張り、張り詰めていた糸がプツっと切れてしまったのです。
半年間ほど、毎日毎日これからどうしようと、そればかり考えていました。
異なる部署で働く人の話を聞き、社内転職することを思いつく
悶々と悩んでいた時、社内で自分とは全くちがう仕事をしている人の話を聞く機会に恵まれました。ほぼ強制参加であり、仕事の一環として参加しました。
特に強い思い入れがあって参加したわけではなかったのですが、私のマインドブロックが外れるきっかけになりました。
座談会の参加中、稲妻が頭に落ちた感覚があったのを、今でも鮮明に記憶しています。
社内の業務をすべて把握していますか?
私は座談会に参加して、自分は社内の仕事を知らなすぎることに気がつきました。
私はずっと営業部門で働いていて、社内でやりとりする部署は限られいたので、会社にある全ての部署や仕事を知りません。それでも、社歴が長くなってきたことを理由に、会社のことを分かっている気になっていたのです。
「今のしんどさを解決するには、退職が転職するしかないのかも」そんなことをぼんやり考えていましたが、座談会に参加したことで、
「退職しなくても、社内で違う仕事をするんだったら、私も働き続けることができるんじゃないか?」と閃いたのです。
今までの経験を棚卸して、見えてきたこと
しかしながら、私は営業部門一筋。
今更、別の仕事なんてと思ったし、役立つスキルなんてないよ、とも思いました。
でも、本社の仕事を調べるうちに、私でも貢献できるのでは?と考えるようになりました。
例えば、
・営業部門の社員として悩んだ経験
・出産、育休、不妊治療の経験
これらは、本社として会社の方向性や制度を作る際に役立つことです。
そして、思い切って、本社部門への異動を希望しました。
・周りに異動を経験している人が少ないから、私も異動は出来ない
・ずっと○○の仕事をしているから今更、新しい仕事なんて出来ない
・小さい子供がいるから、大きなチャレンジは出来ない
これは当時、私が思っていたことです。
だけど、えいや!と異動してみたら、(異動の希望を実現するために、上司と話し合い、希望先の仕事のリサーチ、試験対策と努力はしました)、思いの外、異動後の仕事の方が自分にはあっていました。
「もう今の仕事は無理」と思った時、転職するのもアリですが、あなたが社内で活躍できる場所があるかもしれません。
もし、今の仕事に悩んだら、ちょっと視野を広げて、社内の仕事を見渡してみませんか?