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Y.N.
2023年11月9日 16:34
みんな違ってみんないい――悪い奴らは、みな同じ。
2023年11月1日 01:18
鉢金魚を監禁していることが人生の楽しみのすべてのような顔を晒して路上を歩く通りすがりの小人たちが車椅子の上を飛び跳ねながら面白おかしく蹂躙している、老体を小綺麗な広告産業からつまみ出されて食うに困ってやむを得ず金魚を貪っている好きな数字が「1888」であるような顔を晒して路上を歩いているシワにまみれた小人たちが三輪車を捨てて車椅子に乗り換えながら蹂躙している、
2023年11月1日 01:12
塩を揉み込んだ夏の日差しが 勃起しながら遍在するのを 黙って見過ごそう干からびている湯船の底へと次亜塩素酸ナトリウムしたたらせているチューブの先で夏の気配が淀んでいる 裸の背中をマッチで炙って 太陽の下 さらし者にして 火傷が日焼けに覆われ陵辱 されるがままにまかせよう見知らぬ誰かとサウナでおしゃべりしている気分を味わうつもりで火事場で拾ったカセットテープを
2023年11月1日 01:01
廃屋盛大に発表されていく廃屋の数を水増しするための年月がまるで歴史的な日々のように生存圏を通過するまるで情緒であるかのような廃れ具合の多数性年月が真新しい廃屋の奥のゴキブリ捕りを腐らせようとささやかな善意を振りまいている新しい自由新しい害虫個性豊かな国民たちにあてがうための廃屋以外歴史の重みを語るものなど何一つない新しい国
2023年11月1日 00:51
日向灰色のカーテンの向こう側には窓などないと誰もが薄々気づいている密室で通気口が夕方の外気を陽光がわりに差し入れる風通しの良すぎる密室自分のことを広大な空だと思い込んでいる天井「歩行者」たちは誰にも見せたことのない美しい靴底をまるで大地であるかのような床にへばりつけている饒舌な外気せめてもの夕方らしさまがい物の陽光は灰色に染まることを何もかもに強いて
2023年11月1日 00:42
気候よしんば人々を粉々にしていたからといって俺が善良であることに変わりはないわ行をうつむきながら復唱している釣り人からせしめとった金で買ったゴム底の郵便船を画鋲で穴だらけにしてから水に浮かべて客を呼んだからといって少しも傷つかないことの最たるものこそがこの俺の善良さ砂を弾いていく蜘蛛の踏みにじってきたむき出しのアスファルトを思いながら踏みにじっていく俺の靴底の蜘蛛たちが殺
2023年11月1日 00:20
1汗水たらして働いたかいがあって立派な棺桶を買えたらしく隣人が良い気分で死んでいる私のような良い隣人に恵まれたことを感謝しても良いでしょう、と胡散臭い口を広げて吐き出した日々を思い出すまるで「生前」であるかのような「思い出」であるかのような遺書のような詩情を漂わせている隣人の棺桶に蹂躙されてきた何者かの覗き趣味を正当化してくれそうな花のような穴をあげるかのように空けよう