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片付けられない女/ヨハネスフェルメール
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フェルメール家は、フェルメール、妻のカタリーナ、義母のマーリア、10名の子供たち、そして家事を行う女中たちで構成されていました。
自身の創作活動の他に宿屋の経営や画家ギルドの仕事で多忙であったフェルメールや多くの子供たちを妊娠する日々が続いていたカタリーナは家事をすることはあまりなかったのではないでしょうか。
そんな中ですべての家事と10名の子供たちの世話を行わなければいけなかった女中はかなり大変だったのではないでしょうか?
今で言うところのかなりのブラック企業ですよね?( ゚Д゚)
家事を行う女中を描写したのが、有名な『牛乳を注ぐ女/ヨハネスフェルメール』であり、本作の『片付けられない女』でした。
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床面にゴミが散らばっている描写は晩年の作品『信仰の寓意』でも描かれている表現であり、この作品で試してみて気に入ったのかも知れません。
(他の作品では床が散らばった描写はありません)
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勤労にくたびれてしまった『片付けられない女』は
勤労の美徳を描いた『牛乳を注ぐ女』ほど愛されるような作品ではありませんが、陰と陽というべき表裏一体となったテーマでもあり対になる重要な作品であると考えられます。
未公開作品。制作年不明。収蔵元非公開。